12月29日の誕生花!神話にちなんだ花言葉・誕生石もご紹介

12月29日の誕生花!神話にちなんだ花言葉・誕生石もご紹介

12月29日の誕生花は、清楚な花姿で人気の「スイセン」です。名前の由来や花言葉といった特徴や、育て方について解説します。それ以外の誕生花や誕生石、ゆかりの有名人など、12月29日にゆかりのあるものもあわせて見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.12月29日の誕生花は?
  2. 2.スイセンの特徴2選
  3. 3.スイセンの育て方
  4. 4.12月29日の誕生花(スイセン以外)
  5. 5.12月29日にゆかりのあるもの
  6. 6.スイセンで冬を楽しもう

12月29日の誕生花は?

12月29日の誕生花は「スイセン」

出典:写真AC

イギリス・ヨーロッパ中部、北アフリカを含む地中海沿岸地域に自生する球根植物、スイセンが12月29日(12/29)の誕生花です。房咲きスイセンをはじめとした一部の品種はギリシャ~中国に分布し、日本でも野生でたくましく咲く姿を見られます。ほのかな甘い香りを持つことも特徴で、天然香料として香水にも利用されていますよ。

名前 スイセン(水仙)
別名 セッチュウカ(雪中花)
園芸分類・形態 球根・多年草
原産地 地中海沿岸地域
開花の時期 11月~4月
花の色 白、オレンジ、黄色
暑さ / 寒さ 休眠中 / 強い
特徴 香りがある、開花期が長い

スイセンの特徴2選

特徴①名前の由来は古い物語

出典:写真AC

スイセンの学名「ナルシサス(Narcissus)」は、ギリシャ神話に登場する美少年・ナルキッソスにちなんでいます。また、漢名のスイセン(水仙)も、中国の古典にちなんだものです。「水辺に咲く仙人」という意味で、清楚で凛とした花姿が、仙人のようだと例えたものとされています。ヨーロッパでもアジアでも、古い物語にちなんで名前がつけられているのですね。

特徴②ギリシャ神話にちなんだ花言葉

出典:写真AC

スイセンの花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。これらはギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが、水鏡に映った自分の姿に恋をしたことでスイセンになってしまったという伝説にちなんでいます。とても美しい花ですが、ギフトにはあまり向かない花言葉ですね。また、「素敵な装い(クチベニズイセン)」、「私のもとへ帰って(黄色いスイセン)」など、品種や色によって個別に花言葉がつけられているものもありますよ。

スイセンの育て方

出典:写真AC

スイセンは花形や花色、草姿などから12系統に分類され、それぞれに開花時期が異なります。複数の品種を育てれば、時期によって違うスイセンを楽しめる花壇に仕立てられますよ。いずれの品種も、秋~初夏にかけて生育し、夏には枯れて休眠に入るのが共通した性質です。「栽培環境」や「水やり」「植え付け」など、基本的な育て方について見ていきましょう。

育て方①栽培環境

出典:写真AC

スイセンは庭植え・鉢植えのどちらでも育てられます。いずれの場合も開花までは、よく日の当たる場所で管理しましょう。開花後は強い西日や直射日光に当たると球根の生育を妨げるので、遮光を施したり、鉢を移動させたりするといいですよ。粘土質の土よりも、砂質の土を好みます。水はけが悪い土壌の場合は、パーライトや軽石などを加えて土壌を改良するといいでしょう。

育て方②水やり・肥料

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スイセンを庭植えで育てる場合、水やりはほとんど不要です。ただし、冬のあいだも生育は続いているため、土壌が極端に乾いたときには水やりを行いましょう。鉢植えは、表土が乾いたらその都度水を与えます。肥料は元肥として緩効性化成肥料を、発芽後に追肥としてリン酸分多めの液体肥料を施すのが一般的です。開花後のお礼肥には、カリ分の多い液体肥料を置き肥するといいでしょう。

育て方③植え付け・植え替え

出典:写真AC

スイセンは水はけ・水もちがよく、通気性に富んだ土が適しています。市販されている草花用培養土を利用すると便利です。腐葉土や牛ふん堆肥を混ぜ込むと、より水はけがよくなりますよ。植え付けの適期は秋です。ニホンスイセンは年内に開花が始まるので、9月下旬~10月上旬にはすませておくといいでしょう。庭植えで育てる場合、3年程度は植えっぱなしでもかまいません。

12月29日の誕生花(スイセン以外)

出典:写真AC

スイセン以外にも、12月29日の誕生花は複数あります。ここではその中から、古くより日本の風景に馴染んできた常緑樹の「サザンカ」と、非常に長い開花期で花壇を彩る「ジニア」について、特徴や花言葉を見ていきましょう。どちらもポジティブな花言葉を持ち、ギフトに最適のかわいらしい花です。これら2種類のほかには、ヤツデやポインセチア、ルバーブなどが12月29日の誕生花ですよ。

12月29日の誕生花①サザンカ

出典:写真AC

サザンカ(山茶花)は10月~12月に開花するツバキ科の常緑樹です。その凛とした花姿は、晩秋の風物詩ともなっていますね。寒い時期に花を咲かせることから、「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」といった花言葉がつけられました。エールの伝わるフレーズは、受験生へのギフトにもおすすめですよ。そのほか「あなたがもっとも美しい(赤)」「愛嬌(白)」「永遠の愛(ピンク)」など、花色ごとにも花言葉がつけられています。

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12月29日の誕生花②ジニア

出典:写真AC

ジニアは日本では「ヒャクニチソウ(百日草)」と呼ばれています。これは開花期間が非常に長いことにちなみ、「100日咲き続ける草」という意味で名付けられました。オレンジや黄色、赤にピンクなどカラーバリエーションも豊富で、ガーデニングの強い味方ですよ。花言葉は「不在の友を思う」「幸福」。恋人だけでなく、友人や家族へのギフトにもぴったりのフレーズですね。

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12月29日にゆかりのあるもの

出典:写真AC

最後は誕生石や記念日など、12月29日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日の松平容保(まつだいら かたもり)は、幕末の大名です。会津藩(現在の福島県)の最後の藩主で、とても実直な人柄であったといわれています。かの有名な新選組を会津藩預かりとして登用した、「新選組の上司」とも呼べる人物でもありますよ。

12月29日の誕生石

出典:写真AC

12月29日の誕生石は「クリスタル」です。クォーツの中でも特に無色透明で、結晶の形がはっきりとしているものを指します。氷のように見えることから、かつては「氷の化石」「水が硬化したもの」と考えられていたそうですよ。名前の語源「クリスタロス」も、ギリシャ語で氷を意味しています。ピアスや指輪、ブレスレットなど、アクセサリーギフトに人気があります。無色透明なので、ほかの宝石との組合せもしやすいですね。

12月29日生まれの有名人

出典:写真AC

12月29日生まれの有名人には、以下のような人々がいます。星座はやぎ座、恋愛にはやや慎重なタイプが多いそうですよ。神奈川県鎌倉市出身の荒川静香さんは、2006年のトリノオリンピックで金メダルを獲得した人物として知られていますね。

  • 松平容保(会津藩主)
  • 荒川静香さん(元フィギュアスケート選手)
  • 錦織圭選手(テニスプレーヤー)

12月29日の出来事・記念日

出典:写真AC

山田耕作忌

12月29日は「山田耕作忌」です。1965年、作曲家の山田耕作が亡くなったことにちなみます。東京都出身の彼は、日本語の抑揚をいかしたメロディーを作風とし、「この道」「赤とんぼ」「ペチカ」など数多くの作品を残しました。音楽の授業で、歌ったことのある人も多いでしょう。童謡だけでなく、大学や高校の校歌も多く手がけていますよ。

スイセンで冬を楽しもう

出典:写真AC

すらりとした濃いグリーンの葉に清楚な花を咲かせるスイセンは、とても控えめで愛らしい花です。自分でも見惚れてしまうほどの美少年が変身してこの花になったというギリシャ神話も、納得できるほどの美しさでしょう。冬場の花壇に植えれば周囲をやわらかな雰囲気で彩ってくれますし、山間部や水辺など、野生に群生しているようすも風情がありますよ。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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