ワーディアンケースとは、寒さや乾燥などから守るために植物を入れる密閉容器のことです。本来は室内での加温と加湿を目的にした小型温室で、ジッパーやドアなどで開閉できる仕組みになっています。現在では室内外で使用できるように多くの素材や種類が出回っているので、目的や用途にあわせて選ぶことをおすすめします。

イギリス人博物学者のワード氏が提唱したので、ワーディアンケースと呼ばれています。1834年に英国産のシダをガラスケースに入れて、オーストラリアまで航海しました。6か月の航海中に一滴の水も与えなかったにもかかわらず、シダは生き生きとしていたのです。このエピソードをもとに彼は「ガラスで完全に密閉された箱における植物の成長」と題した本を出版しました。このケースが室内小型温室の原型です。

ガラス製のワーディアンケースは高級感があり、室内温室としておすすめです。気密性に優れ、寒さや乾燥から植物をしっかり守ります。構造が堅固なケースが多くさまざまなオプションを付加しやすいという利点があります。ガラス製はショーケースとして中が見やすく陳列しやすいのも特徴です。

ライトブロンズ仕上げケースは、機能美を追求した本格派のワーディアンケースです。シックな印象のライトブロンズ色は、室内用温室として特におすすめします。換気用の天井パネルが手動で開閉でき、植物の出し入れに便利な大きなスライドドアがついています。屋外使用にも耐えうる重量感と堅固なつくりもおすすめのポイントです。

コレクションケースは、少し高級感のある室内用ワーディアンケースとして使用できます。背面にミラーを使用しているので、観葉植物がいろんな角度から観賞できるのもおすすめのポイントです。棚の耐荷重は5kgまでです。

ガラス小型テラリウムはコンパクトなサイズなので、小さな植物のテラリウムとしておすすめします。シンプルな色とデザインは中に入れる植物を選ばず、どんなインテリアにもあわせやすいでしょう。

プラスチック製のワーディアンケースは、軽くて割れにくくメンテナンスが簡単です。比較的安価で、手軽に使えるのもおすすめポイントです。耐久性は高くないので、インテリアとして室内での使用に向いています。

北欧デザインのワーディアンケースは、シンプルで清潔感があります。小さめなので苔のテラリウム、ベビーリーフやミニサイズの観葉植物の栽培におすすめします。複数並べて窓辺に飾ると、さらにおしゃれです。取り扱いの際には、上の開閉式の扉で指や手を挟まないよう注意してください。

ビニール製は、ワーディアンケースの中でも種類が豊富に揃っているのが大きな特徴です。手ごろな価格帯のものが多く、置き場所のサイズにあわせて選べます。

ナチュラルな木目調のデザインのワーディアンケースは、自然志向のおしゃれなガーデナーにおすすめします。棚板は全部で16枚あり、自由に配置することが可能です。ビニール製のロールアップ式垂れ幕ドアがついています。重さがあって安定感がよい点もおすすめのポイントです。

緑の家の庭は小型のビニール温室として、室内外の植物の冬越しにおすすめします。緑色の家形のデザインがかわいらしく、庭に置いて苺の苗を入れたり鉢花を入れたりと、使うのが楽しくなるかもしれませんね。