ワーディアンケースの選び方
ワーディアンケースというと一般的にはガラス製の容器を指しますが、近年ではいろいろな材質のものが出回っています。乾燥を防ぎ、加湿と加温がキープしやすい密閉式を選ぶのがおすすめです。植物を中に出し入れするドアの大きさや換気扉の有無、組み立てたり移動させたりすることも考慮に入れて、重さや高さをチェックしましょう。
選び方①素材
ワーディアンケースには、ガラス製、プラスチック製、ビニール製があります。フレーム部分は、プラスチックやスチール、木などでできています。ガラス製のドアをスライドするタイプが一般的でしたが、ビニール製のカバーをロールアップしたりジッパーで開閉したりするタイプも増えています。
ガラス製
ガラス製は密閉性に優れ、重さがあるために植物を置いても安定しやすく、オプションでLEDや加湿器などをつけやすいというメリットがあります。植物を眺めやすい高さと棚数、アジャスターやキャスターなどの機能面もチェックして、適切なものを選んでください。
プラスチック・ビニール製
プラスチック・ビニール製は比較的安価で、軽く割れにくいというメリットがあります。特にビニール製は、種類も豊富に出回っているので選びやすいでしょう。ベランダや軒下などで、植物の冬越し用に簡易式のビニールハウスとしての活用もおすすめします。
選び方②置き場所
ワーディアンケースに植物を入れて管理することで、冷暖房による乾燥や昼夜の温度差から守られます。ベランダで使用する際も、長雨やクーラーの室外機からの熱風など、植物のストレスを軽減します。
室内
室内用のワーディアンケースは、インテリアにあっているか、色やデザイン性を重視して選ぶことをおすすめします。材質は密閉性のあるものを選び、寒さやエアコンの送風などから植物の乾燥を防ぎましょう。ショーケースのように植物を陳列する温室棚として利用するだけでなく、小さなテラリウムのように窓辺のアクセントにもなるデザインもおすすめです。
屋外
ベランダや軒下に設置する場合は、風で倒れにくいフレームのつくりで、ジッパーが雨に濡れても錆びない材質のものを選んでください。棚が複数段ついたスリム型だと植物の整理がしやすく、置き場所の邪魔になりません。真夏や真冬に室内に取り込むことも視野に入れて、コンパクトでインテリアにあうものを選んでおくことをおすすめします。
目的に適ったワーディアンケースを選んで賢く活用しよう
ワーディアンケースは植物を暑さ寒さや乾燥から防ぐ以外にも、観葉植物の加湿加温、盆栽などの観賞用温室、テラリウム、育苗箱など、さまざまな目的で使われます。大切な植物を入れて身近に置くことで、より一層の愛情がわくことでしょう。ぜひお気に入りのワーディアンケースを見つけて、四季折々の暮らしの中で活用してみてくださいね。
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出典:写真AC