1月15日の誕生花は?
1月15日の誕生花は「サンザシ」
中国原産の落葉低木、サンザシが1月15日(1/15)の誕生花です。日本には朝鮮半島を経由して、1700年代に渡来しました。もともとは薬用として用いられていましたが、花も美しく見応えがあるため、現在では観賞用としても人気が高い庭木です。寒さには非常に強く、比較的簡単に育てられます。花に実、秋の紅葉と、1年をとおしていろいろな姿を楽しめるのが魅力ですよ。
名前 | サンザシ(山査子) |
別名 | メイフラワー |
園芸分類・形態 | 花木・低木 |
原産地 | 中国 |
開花の時期 | 5月~6月 |
花の色 | 白、ピンク |
暑さ / 寒さ | 強い / 強い |
特徴 | 落葉性、生け垣に向く |
サンザシの特徴2選
特徴①原産国にちなんだ名前
サンザシは中国名で「山樝(サンザ)」です。これを音読し、漢字をあてて、日本では「山査子(サンザシ)」と呼ばれるようになりました。また、花が5月(May)に咲くことから、「メイフラワー」という名前でも知られていますよ。初夏に白やピンクの花を開花させたあと、秋に真っ赤な実をつけるサンザシは、季節の移り変わりを感じさせる花木です。
特徴②明るいイメージの花言葉
サンザシの花言葉は「希望」「たったひとつの恋」「成功を待つ」です。生命力にあふれた5月に開花するサンザシにぴったりの、明るい雰囲気のフレーズが並びました。「たったひとつの恋」は、スコットランドの詩人ロバート・バーンズが亡くなった恋人との思い出をうたった詩、「ハイランドのメリイ」に咲き乱れるサンザシの描写があることが由来ですよ。ロマンチックなメッセージは、大切な人にギフトとして贈りたくなりますね。
サンザシの育て方
サンザシは暑さ・寒さへの耐性が強く、初心者でも育てやすい庭木のひとつです。基本的なポイントをおさえれば、美しい花や実を観賞することが可能ですよ。「栽培環境」「水やり」「植え付け」など、くわしい育て方を順番に見ていきましょう。
育て方①栽培環境
サンザシを庭植えで育てる場合、水はけのいい日なたが適しています。夏場に極端に乾燥せず、西日の当たらない場所がいいでしょう。比較的成長が遅い庭木なので、鉢植えでの栽培も可能です。年間をとおして屋外で管理し、真夏は半日陰、それ以外は日なたでたっぷりと日光に当てて育てます。用土は赤玉土と腐葉土、鹿沼土の配合土や、市販されている庭木用の培養土を使うと便利です。
育て方②水やり・肥料
サンザシを庭植えで育てる場合、基本的に水やりは不要です。自然に降る雨にまかせ、極端に乾燥する夏の高温期だけ水を与えれば十分でしょう。朝か夕方の、涼しい時間帯を選んでくださいね。鉢植えで育てる際には、春と秋は表土が乾いたら水を与えます。夏は水切れに注意してこまめに水やりをし、反対に冬場は乾燥気味に管理します。肥料は庭植え・鉢植えいずれの場合も、2月上旬~3月下旬に緩効性化成肥料や油かすを施しましょう。
育て方③植え付け・植え替え
サンザシの植え付けは、成長の止まった10月上旬~11月下旬、あるいは2月下旬~3月下旬が適期です。根鉢の深さ・幅それぞれ2倍ほどの植え穴を掘って植え付け、十分に水をそそいで根と土をなじませましょう。ぐらぐらする場合は、支柱を立てるのもおすすめです。鉢植えの場合の植え替えは、年に1回のペースで行います。時期は植え付けと同様です。
育て方④剪定
サンザシはゆっくりと成長する花木ですが、樹形を整えたいときには剪定をすることも可能です。開花期を終えたらなるべく早く、6月中に剪定しましょう。そのあとに枝が伸びて花芽がつくので、秋以降に剪定をするのであれば枝先を軽く切る程度にします。徒長枝や枯れ枝、込み入った枝などもあわせて取り除くといいでしょう。
1月15日の誕生花(サンザシ以外)
1月15日の誕生花は、サンザシ以外にも複数あります。ここではその中から、童謡や雑貨のモチーフとしてもポピュラーな「黄色のチューリップ」と、清楚な花姿が和風庭園にぴったりの「コデマリ」について見ていきましょう。どちらもかわいらしい花ですが、黄色が西洋でネガティブなイメージを持つことから、チューリップの花言葉は悲しい印象を与えるフレーズですよ。
1月15日の誕生花①チューリップ(黄色)
一般受けする見た目とカラーバリエーションでギフトに人気のチューリップのうち、黄色のものが1月15日の誕生花です。球根からの栽培も簡単で、ガーデニングにもよく利用される花ですね。花言葉は花色ごとに異なります。黄色は「報われない恋」「望みのない恋」などややネガティブなフレーズが多いため、ギフトとして贈るときには注意が必要です。
1月15日の誕生花②コデマリ
コデマリ(小手鞠)は中国原産の低木です。小さな白い花をふんわりとまとまって咲かせるようすが手鞠のように見えることからコデマリという名前がつけられました。「友情」「優雅」「気立てがいい」などのポジティブな花言葉は、ギフトとして贈るのにもぴったりです。鉢植えやアレンジメントはもちろん、盆栽仕立てにしても美しい花ですよ。
1月15日にゆかりのあるもの
最後は誕生石や記念日といった、1月15日にゆかりのあるものをご紹介します。今日が誕生日のモリエールは、フランスの劇作家です。特に喜劇を得意としていて、「ドン・ジュリアン」「守銭奴」「人間嫌い」といった代表作は、現在も国立劇場で上演されていますよ。もともとは大学で弁護士になるための勉強をしていましたが、とある女優に恋をしたことによって俳優に転身した経歴を持つ、とても情熱的な人物です。
1月15日の誕生石
1月15日の誕生石は「アメトリン」です。水晶の一種で、紫色の「アメジスト」と黄色の「シトリン」の両方をあわせ持ったものを指します。比較的歴史の浅い宝石ですが、透明感のある紫色と黄色のカラーリングが神秘的な印象で、アクセサリーとして非常に人気があります。ピアスやネックレス、指輪などの流通も多く、女性へのギフトにもおすすめですよ。
1月15日生まれの有名人
1月15日生まれ(星座はやぎ座)の有名人には、以下のような人々がいます。大阪府出身の町田康(まちだ こう)さんは、小説家や俳優、ミュージシャンなど、マルチな才能で活躍する人物です。2000年には小説「きれぎれ」で、芥川賞も受賞しました。
- モリエール(フランスの劇作家、作家)
- コシノヒロコさん(ファッションデザイナー)
- 町田康さん(小説家、俳優、ミュージシャン)
1月15日の出来事・記念日
小正月
1月15日は「小正月」です。1月1日~7日までの松の内を「大正月」と呼ぶのに対して、15日を「小正月」と呼びます。新年も2週間が過ぎ、仕事もプライベートも通常のサイクルに戻るころですね。松の内に忙しく働いた女性たちをねぎらうという意味で、「女正月」と呼ぶ地方もありますよ。
サンザシの楽しみ方はさまざま
サンザシは可憐な花と真っ赤な実が美しい、シンボルツリーとしても人気の庭木です。実は甘酸っぱくさわやかな味わいで、料理やお菓子、お酒にドライフルーツなど、さまざまな形で食べられています。見た目も美しく、食用としても楽しめるサンザシを、ぜひ育ててみたくなりますね。鉢植えでの栽培も可能なので、庭に広いスペースがなくてもチャレンジできますよ。
出典:写真AC