チゴユリ(稚児百合)とは?特徴・生態・花言葉や育て方をご紹介!

チゴユリ(稚児百合)とは?特徴・生態・花言葉や育て方をご紹介!

チゴユリという植物をご存じでしょうか?日本全国の山野に自生するかわいらしい小さな花です。ガーデニングをする上で愛好家も多いチゴユリはいったいどのような植物なのでしょう。今回はチゴユリの開花時期や詳しい育て方などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.チゴユリはどんな植物?
  2. 2.チゴユリの花と開花時期
  3. 3.チゴユリと百合の違いとは?
  4. 4.チゴユリの育て方を伝授!
  5. 5.チゴユリの増やし方とは?
  6. 6.まとめ:かわいらしいチゴユリを上手に育ててみよう!

チゴユリはどんな植物?

出典:写真AC

チゴユリは漢字では稚児百合と書く、日本の山野にも自生するかわいらしい花です。愛好家にも人気の高い花ですが、百合と付いているからには百合の仲間なのでしょうか。実はチゴユリ百合とは全く別の植物です。日本にはチゴユリの仲間が4種類自生しています。今回はチゴユリとはどのような植物なのか、その特徴や仲間、花言葉から育て方までを詳しくご紹介します。

チゴユリの基本情報

イヌサフラン科
チゴユリ属
原生地 東アジア、中国、朝鮮、日本など
花色 白、ピンク、黄、緑
大きさ 10~35cm
開花時期 4月~6月

チゴユリの仲間

ホウチャクソウ ・平地から森林に分布
・チゴユリよりは大型
・斑入りのものや花の形や色など変ったものが多い
キバナホウチャクソウ ・枝先に黄色い花を数輪咲かせる
・チゴユリの中では大型
・大きめの鉢か庭植えに適している
キバナチゴユリ ・黄色い花を咲かせる
・チゴユリにそっくりだが別の品種
・斑入りのものもある

チゴユリの特徴とは?

チゴユリは日本の山野に広く分布する多年草です。緑の葉が美しく特徴的で、園芸用品種として流通している品種の多くは葉に白い班入りのものです。また耐寒性が強く繁殖力も強いのが特徴でもあります。とても丈夫なため、初心者でも手軽に育てることができます。背丈が低くかわいらしい山野草として盆栽としても親しまれています。

チゴユリには漢字がある

チゴユリは稚児百合と書きます。漢字があるのは日本に昔から自生している原生種だからです。茎の先端につく小さな花が稚児、つまり小さな子供にたとえられてこの名がついたといわれています。日本には4種類ほどしか確認されていないチゴユリですが、世界でも10種類しかありません。種類は少なくても弱いわけではなく、丈夫で病気にも強い花です。

チゴユリは百合と同じ球根なの?

チゴユリは百合と付きますが、百合とは違って球根ではありません。チゴユリは地下茎で広がる植物です。そのため強い繁殖力を持っています。とはいえ種が採れないかといえばそのようなことはなく、種も採取することができます。育て方も増やし方も難しくなく、白以外にもピンクや濁った赤などの花色があり、色をそろえる楽しみもあるためコレクターにも人気で愛好家の多い植物です。

チゴユリの花と開花時期

出典:写真AC
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チゴユリの開花時期は4月~6月です。開花時期になると、茎の先端にかわいらしい1cmほどの花をつけます。1輪しかつけないこともあれば2、3輪つけることもあるのが特徴です。原生しているものは木の根元などに生えており、あまり小さいために見落としがちです。山野を散策するときには地面にも注意を向けてみると、開花時期には簡単に見つけることができます。

気になる!チゴユリの花言葉

出典:写真AC
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チゴユリの花言葉は「恥ずかしがりや」「純潔」です。花言葉を付けたのがどういったいきさつだったのかはわかりませんが、恥ずかしがりやというのはやはり小さな花がうつむくように咲く様からつけられたのか、チゴユリにぴったりな花言葉です。また、白い百合に似たチゴユリは純潔という花言葉にもふさわしい花です。

チゴユリと百合の違いとは?

百合
Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

以前はユリ科に分類されていたチゴユリは、今ではイヌサフラン科になっています。大きく1輪でも見栄えがする華やかな百合と違って、チゴユリはよく見ないとわからないほど小さな花を足元に咲かせます。また、百合は球根ですがチゴユリは地下茎で繁殖します。東南アジアを中心に分布するチゴユリと違い、百合はアジアやヨーロッパから北アメリの亜寒帯、温帯、亜熱帯に広く分布しています。

チゴユリは食用ではない

百合の球根は食用として利用できますが、残念なことにチゴユリは食用ではありません。しかし球根ではなくても他の部分は食用にできるだろうか、という人もいるかもしれません。実際にチゴユリによく似た植物は食用や薬として利用されているものもあります。とはいえ、チゴユリは食用としては利用されていないため山菜取りに行ったときには間違えないように気を付けましょう。

チゴユリとアマドコロと違い

出典:BOTANICA
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アマドコロという、チゴユリによく似た植物をご存じでしょうか。一見するとどちらもそっくりで特徴的な違いはない山野草ですが、実はアマドコロはチゴユリと違って食用にできる山菜の一種です。アマドコロが自生する地域では、てんぷらやおひたしにして食べます。違う種類の植物のため、花言葉も違うものが付いています。

ボタニ子

ボタニ子

アマドコロってなあに?チゴユリとよく似ているよね。チゴユリは違ったけどアマドコロは球根だとか?

ボタ爺

ボタ爺

いいや、アマドコロも球根ではないぞ。元はどちらもユリ科の山野草だったのじゃ。今はアマドコロはキジカクシ科アマドコロ属になっておる。開花時期にはチゴユリに似た白い小さな花を茎の先にいくつも咲かせるぞ。

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チゴユリの育て方を伝授!

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