防草シート「ザバーン」とは?
ザバーン(プランテックス)の概要
「ザバーン」は透水性に優れた防草シート
「ザバーン」は、米国デュポン社が開発したポリプロピレン・4層スパンボンド不織布で、主に防草シートとして使用される商品です。太い繊維を用いているため十分な強度があり、透水性に優れ、水や液体肥料を通しやすいのが特徴です。
デュポン 防草シート ザバーン 240BB 1×30m
参考価格: 12,744円
ザバーンとプランテックス、違いは?
2018年3月より、もともと「ザバーン」の名前で販売されてきた商品の一部が「プランテックス」へ名称変更されました。品質・規格に変更はなく、お店によっては、「ザバーン」のままで販売されているところもあります。
「240」や「125」は何を表している?
ボタニ子
「ザバーン(プランテックス)」の規格はシートの重量と色によって分かれています。「240」や「125」の数字は、1平方メートルあたりのシートの重量(目付)を意味します。例えば、ザバーン240の場合、1平方メートルに240gの繊維を使用しているという意味です。この数字が大きいほどシートの重さと厚みが大きくなります。
数字の後の「BB」や「G」の意味は?
ボタニ子
「ザバーン240BB」だと"BB"って数字の後にアルファベットがつくけれど、これは何でしょう?
商品名の後に記されるアルファベットはシートの色を意味します。「BB」はブラックとブラウンのリバーシブルを意味し、「G」はグリーン、「B」はブラックです。※2018年3月以降、名称変更により、ザバーンは「G」シリーズの名称、プランテックスは「BB」、「B」シリーズの名称となりました。
「ザバーン(プランテックス)」はこんなところに使われています
お庭はもちろん、砂利下に敷くことができるので駐車場にも使えます。また、雑草の影響を受けやすい太陽光発電設備の周辺に使用されています。
ザバーン(プランテックス)の種類別比較
ザバーン(プランテックス)125BBと240BB/240Gの違い
ザバーン(プランテックス)には一般的に「68B」、「125BB」、「136G」、「240BB/G」、「350G」という規格がよく販売されていますが、ここでは汎用性の高い「125BB」と「240BBおよび240G」についての違いを一覧にまとめます。なお、シートの色による性能と耐用年数の違いはありません。
125BB | 240BB/240G | |
色 | ブラック・ブラウンのリバーシブル | ブラック・ブラウンのリバーシブル/グリーン |
厚み | 0.4mm | 0.64mm |
耐用年数 (砂利などの下) |
半永久 | 半永久 |
耐用年数 (むき出し) |
適さない | 約10年 |
用途 | 小さな雑草の抑制に | 強靭な雑草の抑制が可能、砂利下にも使用できる |
強靭な雑草には「240」シリーズ!
ヨシ、スギナ、チガヤなど貫通しやすく強靭な雑草を抑制するには、「ザバーン(プランテックス)240」が向いています。また、砂利の下に敷いても使えますので、駐車場などにも適します。
小さな雑草の抑制には「125」でOK
小さな雑草の抑制目的であれば、「ザバーン(プランテックス)125」で十分でしょう。シートの厚みが増せばその分価格も高くなりますので、用途に合わせて選びましょう。
ボタニ子
なるほど!抑制したい草の種類によって、シートの規格を選べますね。小さな草なら「125」を使えば価格も抑えめにできますね!
防草シート「ザバーン(プランテックス)」の使い方
ザバーン(プランテックス)を敷くには?
ザバーン(プランテックス)使い方の手順
ザバーン(プランテックス)は、「①除草する→②整地する→③シートを敷く→④固定ピンとワッシャーで固定する」という手順で敷きます。敷き方をわかりやすく説明した動画がありますのでご紹介します。
ザバーン(プランテックス)と一緒に使うグッズは?
ザバーン(プランテックス)を敷く際には、ワッシャーとコ型止めピン(固定ピン)、防草シート補修テープ(接続テープ)が必要です。ザバーン(プランテックス)とあわせて、ザバーン専用のものを用意するとよいでしょう。
「ザバーン(プランテックス)」使い方のポイント
- ①用途にあわせてシートの色を選びましょう。
- ②用途にあわせてシートの規格を選びましょう。小さな雑草の抑制なら「125」、強靭な雑草には「240」シリーズを!
- ③ワッシャーや固定ピンなどは、ザバーン(プランテックス)専用品を用意しましょう。
ボタニ子
砂利下に敷くのであれば、土の色と馴染みやすいブラウンがおすすめです!砂利が薄くなった箇所からシートがのぞいても違和感がありません。
防草シート「ザバーン(プランテックス)」の効果・メリット
「ザバーン(プランテックス)」の効果・メリット①
透水性が高い
「ザバーン(プランテックス)」はデュポン社によって開発された太い繊維の不織布でできており、透水性が高いので、水や液体肥料をよく通します。花や木を近くに植えていても、シートのせいで枯らしてしまう心配はありません。
ボタニ子
そばに花や木があると枯れないか不安でしたが、水や液体肥料をよく通す「ザバーン(プランテックス)」なら心配無用ですね!
「ザバーン(プランテックス)」の効果・メリット②
耐用年数が長い
「ザバーン(プランテックス)」は、砂利の下に敷くなど紫外線が直接当たらない場所で使用すれば、耐久性は半永久的です。(※規格により耐久性は異なり、むき出しの状態での使用は「125」シリーズは向きません。「240」シリーズはむき出しでの使用可ですが、使用環境により耐用年数は異なります。)
「ザバーン(プランテックス)の効果・メリット③
強靭な雑草にも対応
「ザバーン(プランテックス)」は、ヨシ、スギナ、チガヤなど貫通性の高い強靭な雑草にも対応できます。(※「240」シリーズの場合。「125」シリーズは小さな雑草の抑制効果はありますが、強靭な雑草には向きません。)
「ザバーン(プランテックス)の効果・メリット④
砂利の埋没防止に
「ザバーン(プランテックス)」は砂利の下に敷いて使うことができます。砂利の下にシートを敷くことで、砂利が地中に埋没するのを防止できます。
「ザバーン(プランテックス)の効果・メリット⑤
カットしやすく、ほつれない
「ザバーン(プランテックス)」は、ポリプロピレン不織布でできており、はさみ等でカットしやすく、ピン穴もほつれません。
「ザバーン(プランテックス)の効果・メリット⑥
ラインナップが豊富
「ザバーン(プランテックス)」はさまざまな規格が展開されており、用途や価格、好みで選ぶことができます。
「ザバーン(プランテックス)」の効果・メリット⑦
化学物質を使用していない
「ザバーン(プランテックス)」は環境や生物に負荷のかかる原料を使用していないため、保管から廃棄まで有毒ガス発生の心配がいらず、安心して使えます。
まとめ
防草シートのトップブランドともいえるデュポン社の「ザバーン(プランテックス)」。実際に防草シートをDIYするとなると、シートそのものが重さもかさもあるものですので、耐用年数が長いのは大きなメリットです。「ザバーン(プランテックス)」だけを見ても、さまざまな規格がラインナップされているので、用途にあった防草シートをしっかり見極めたいですね。
「ザバーン240」って商品名の後に数字がつくけれど、これは何の意味かな?