マテバシイの育て方
どんぐりのなる樹木、マテバシイですが大きくなりますが庭木として育てることができます。ここでは、マテバシイを庭木として育てるためにコツを紹介します。
育てる場所
マテバシイを育てる場所は、風通しのいい日当たりの良いやや湿り気がある場所が好ましいです。温暖な気候を好むため、寒冷地では不向きでとくに若木の時は枯れてしまうこともあるそうです。地植えにする場合は、マテバシイは成長がはやく、大きくなりすぎる樹木なので植え付けをしたさいに、根っこが土の中で広がりすぎないようにする必要があります。
植え付け
マテバシイを庭に植え付けるときは、根っこの倍以上の穴を掘ります。その穴に、腐葉土と肥料をいれて、マテバシイの苗を植えます。植え付けた直後は、水をたっぷりとあげてください。
水やり
マテバシイへの水やりは、植え付け後3週間は行ってください。その後、根付いたら水やりは必要なく、雨の水だけで大丈夫です。もしどうしても気になるようでしたら、表面の土が乾いてからあげるようにしましょう。
肥料
地植えの場合、肥料は植え付けのときと、2月と9月に行います。ただし、肥料をあげすぎると大きくなってしまいます。そのため、肥料は必ずあげるというのではなく、様子をみて元気がなさそうだったらあげるようにしてください。
剪定
マテバシイの樹形は、自然とまとまるようになっています。そのため、樹形が乱れるということはあまりありません。なので、マテバシイで行う剪定は、徒長枝や混みあった枝を剪定する程度にとどめてください。また、マテバシイの葉っぱは枝先につく傾向にあります。なので、剪定には強い樹木ですが枝の先端を剪定してしまうと葉っぱや花芽がつかないことがあり、最悪枯れてしまうことがあります。なので、剪定はやりすぎないようにしましょう。
剪定の時期
剪定の時期は、新葉の成長がおちつく6月~8月、樹木の生長が緩やかになる10月~12月にやるのが好ましいです。寒い時期に行ってしまうと枯れてしまうこともあります。マテバシイは放っておくと、大きくなりすぎてしまうので必ず年1回は剪定をするようしましょう。
増やし方
マテバシイを増やす方法は、どんぐりを拾って植えるという方法が効果的です。ただし、マテバシイのどんぐりは毎年あるわけではないので落ちていないときもあります。拾ってくるどんぐりは、ひびや穴がなく、重さがあるものがいいでしょう。もし、穴があったり、軽いどんぐりの場合は、虫に寄生されている可能性があります。どんぐりを拾ってすぐに植えられない場合は、冷蔵庫にいれて保管するのがいいでしょう。
鉢植えでは育てられるの?
マテバシイは鉢植えでも育てることはできます。鉢植えにする場合は、マテバシイがそこまで大きくなることはありません。水やりは、鉢植えの表面の土が乾いたら行うのがいいでしょう。肥料も、春と9月に緩効性の肥料をあげるようにしましょう。剪定も、混みあった枝を間引く、徒長枝を剪定する間引き剪定を行いましょう。
気を付けたい病害虫
マテバシイは比較的、丈夫で病害虫にも強いです。ですが、いつくか気を付けなければならない病害虫があるので紹介します。
うどんこ病
うどんこ病はマテバシイの葉っぱに発生します。発生すると、葉っぱにうどん粉をかけたように白くなります。一か所かかると、徐々に広がっていくのでうどんこ病にかかっている葉っぱを見つけたらすぐに取り除いてください。枝の剪定を行い、風通りをよくすることで予防できます。うどんこ病になってしまった場合は、殺菌剤を使用します。
すす病
すす病とは、マテバシイの葉っぱや樹皮や枝が、まるで黒いすすで覆われたようになる病気です。この病気にかかると、光合成や葉っぱからの蒸散が妨げられ、最悪枯れてしまうこともあります。すす病は、害虫の排泄物をエサにして増殖する菌です。すす病にかかってしまったら、かかってしまった葉っぱを取り除き、殺菌剤を使用してください。同時に害虫の駆除も行いましょう。風通しをよくすることで防げる病気です。
カイガラムシ
カイガラムシは、マテバシイの樹液を吸ってマテバシイの成長を妨げてしまいます。葉っぱの色が変色していたり、白い斑点を見つけたらカイガラムシに寄生されています。見つけたらすぐに駆除してください。枝を風通しよくすることで予防できます。
上手く育てるためのコツ!
マテバシイを上手く育てるためのコツは、剪定をやりすぎないというところです。いくら大きくなる樹木だからといって、やりすぎて枝を剪定してはいけないというところです。剪定に耐え、丈夫な樹木ですが剪定のやりすぎには注意が必要です。
続いて、マテバシイに似ている樹木をご紹介!