紅茶の種類って何がある?産地による違いやおすすめの飲み方もご紹介!

紅茶の種類って何がある?産地による違いやおすすめの飲み方もご紹介!

紅茶には「ダージリン」や「アッサム」など、いろいろな種類があります。紅茶についている名前は産地です。知らなかったという人も多いでしょう。この記事では、紅茶の種類をはじめ、産地による違いやおすすめの飲み方もご紹介します。紅茶選びの参考にしてくださいね。

記事の目次

  1. 1.紅茶とは
  2. 2.紅茶の主な産地
  3. 3.紅茶のグレード
  4. 4.紅茶のおすすめの飲み方
  5. 5.まとめ

紅茶とは

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紅茶とは、ツバキ科の植物「チャノキ」の葉を発酵・乾燥させて作られたお茶のことです。チャノキの原産国の中国には、神話の時代から生薬として葉を煎じて飲んでいたという伝説があります。飲み物として普及し始めたのは6世紀以降です。その後、17世紀以降に貿易で中国を訪れたオランダ人によって、ヨーロッパにお茶文化が広まったといわれています。

紅茶の特徴

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紅茶は、チャノキが栽培されている産地によって味わいや香り、水色(すいしょく)が大きく変わることが特徴です。また、産地にある茶園ごとにも味わいが変わるため、お気に入りの茶園を見つけることも紅茶の楽しみ方の1つです。現在では約20ヶ国以上で紅茶が生産されており、その生産量はお茶の約70%を占めているほどです。

水色ってなんのこと?

ボタ爺

ボタ爺

お茶を入れたときの色のことを「水色(すいしょく)」と呼ぶんじゃよ!

紅茶の種類

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紅茶の種類は大きく分けて3つあります。茶葉本来の香りが楽しめ、産地が限定された「クラシックティー」、さまざまな産地の茶葉をブレンドした「ブレンドティー」、茶葉に人工的に香りをつけた「フレーバーティー」です。ダージリンやアッサム、セイロンといった紅茶の名前は、茶葉が摘まれた産地を意味しています。

アールグレイはフレーバーティー

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ダージリンやアッサムと並んでよく飲まれているアールグレイは、人工的に香りをつけたフレーバーティーです。中国のキームンというお茶に、ベルガモットの香りをつけたことが始まりで、気品あふれる香りが特徴の紅茶です。アールグレイの「アール」は伯爵を意味する言葉で、イギリスのグレイ伯爵が好んで飲んだことから、このような名前になったといわれています。

紅茶の主な産地

産地①ダージリン(インド)

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ヒマラヤ山麓に位置するダージリンは、日本と同じように四季がはっきりしています。そのため、収穫の時期により味わいが大きく変わります。とても香り高く、きりっとした味わいが特徴で、世界中にファンが多い産地の1つです。機械を入れることができない高山で茶葉を育てているため、茶葉摘みは人力で行われます。そのため、茶葉が高価になりやすいのも特徴の1つです。

ファーストフラッシュ(春摘み)

ダージリン地方では、2~4月に摘まれた紅茶をファーストフラッシュと呼びます。みずみずしい若葉を思わせるような香りときりっとした味わいが特徴で、1980年代にドイツ、日本を中心にブームとなりました。水色は淡いレモンイエローやオレンジ色です。

セカンドフラッシュ(夏摘み)

5月~6月下旬に採れた紅茶をセカンドフラッシュと呼びます。マスカテルフレーバーと呼ばれる、ブドウにも似た高貴な香りが特徴で、世界中から「紅茶のシャンパン」と称されるほど人気があります。水色は濃いオレンジ~赤です。

オータムナル(秋摘み)

10~11月下旬に採れた紅茶をオータムナルと呼びます。香りもさることながら味に特化したダージリンで、口の中にやわらかな甘さが残ることが特徴です。また高価なことで知られるダージリンの中でも、比較的安価で手に入れられるのもうれしいポイントです。

産地②アッサム(インド)

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アッサムは、世界の紅茶の約1/4を生産する、世界最大の産地です。アッサムの紅茶は大地を思わせるほど力強く、濃い味わいが特徴で、ミルクティーにとてもよくあいます。比較的リーズナブルに手に入れることも魅力の1つです。また「CTC」と呼ばれる、茶葉を細かく刻んで丸めたお茶は、アッサムが発祥の地です。

チャイ

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アッサム紅茶で作られるチャイは、インドで愛される、地域特有のお茶の飲み方の1つです。細かいアッサム茶葉をミルクと一緒に甘く煮出し、スパイスやジンジャーなどを加えて風味豊かに仕上げたお茶は、スタミナ補給にぴったりです。アッサムティーを飲むときは、一度はチャイにして味わってみることをおすすめします。

産地③セイロン(スリランカ)

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セイロンは、イギリスの植民地時代に茶園ができたことにより、今や世界に誇るお茶の産地となりました。セイロンの紅茶の特徴は、茶園の標高によって味わいが変わることです。610m未満の「ローグロウン」、1220m未満の「ミディアムグロウン」、それ以上の「ハイグロウン」の3つの呼び名があり、それぞれで香りや味に大きな特徴が出ます。以下では、有名な茶園の特徴を紹介します。

ウバ

「ウバ」は世界三大銘茶の1つとしても人気が高い、ハイグロウンに位置する茶園です。旬の時期は7~9月で、キリっとした渋みと、メンソール系の香りが楽しめます。水色は鮮やかなボルドーで、澄み切った色合いが魅力的です。

ヌワラエリヤ

ヌワラエリヤは、ハイグロウンに位置する茶園の1つです。旬の時期は1~3月で、渋みが少なめのみずみずしい味わいとふくよかな香りが楽しめます。ゴールドに輝く水色も特徴的です。

ディンブーラ

ミディアム~ローグロウンに位置するディンブーラは、セイロンの紅茶の中では最も古い茶園だといわれています。味と香りのバランスに優れており、クセが少ないため、紅茶を飲みなれていない方にもおすすめのお茶です。しっかりとした味わいはミルクをいれても楽しめます。

キャンディ

ミディアムグロウンに位置するキャンディは、かつての古都があった場所で、茶園だけではなく観光地としても人気です。水色は鮮やかな赤で、コクと香りのバランスがとれた、紅茶らしい紅茶が楽しめます。

ルフナ

ルフナは、ローグロウンの産地の総称として使われます。アッサムにも似た力強くコクのある味わいのお茶が特徴で、ミルクティーにとてもよくあいます。

産地④ケニア(アフリカ)

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アフリカのケニアは、インド、セイロンに続く紅茶の生産地です。あまり名前を聞かないので、なじみがないと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、スーパーなどで販売されているティーバッグの紅茶はケニアの茶葉であることが多く、身近な茶葉の1つです。安定したどっしりとした味わいは、ストレートやレモン、ミルクティーにしても楽しめる、懐の深い紅茶です。

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紅茶のグレード

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