プロテアとは?
プロテアとは、硬い葉と、独特な形の花を咲かせることが特徴の常緑低木です。プロテアの花は存在感が強く、特にプロテアの種類のひとつであるキングプロテアは「花の王様」とも呼ばれています。変種が多く、全世界に100種類以上の品種が存在し、種類によって特徴はさまざまです。プロテアとはどのような植物なのか、名前の由来や花言葉もあわせてご紹介します。
プロテアの基本情報
分類 | ヤマモガシ科 プロテア属 |
学名 | Protea |
原産地 | 南アフリカ |
樹高 | 30~200cm |
花色 | 白、ピンク、赤、黄、オレンジ色 |
開花時期 | 5~6月、8~9月 |
種類によって樹高や花色などが異なるため、さまざまな姿のものが存在します。庭木として育てることができますが、プロテアの育て方はかなり難しく、玄人向けの植物です。原産地は南アフリカのため暖かい環境を好みますが、耐寒性にも強く、屋外でも冬越しすることができます。
プロテアの種類
プロテアは変種が多く、全世界に100種類以上の品種が存在し、これが本当に花?と思わせるような姿のものもあります。非常に多くの種類がありますが、日本で流通している品種はごくわずかです。最もよく知られているのが「花の王様」とも呼ばれるキングプロテアで、キングプロテアと並んでよく知られているクイーンプロテア、プリンセスプロテアなどの種類もあります。
キングプロテア
キングプロテアの名前で知られていますが、正式名称は「プロテア・キナロイデス」といいます。変種が多いプロテアの原種のひとつで、花の大きさが30~40cmとかなり大きいのが最大の特徴です。花の色はピンク色で、樹高は40cm程度とプロテアの中では樹高は低い種類になります。
クイーンプロテア
海外でクイーンプロテアと呼ばれる品種の正式名称は「プロテア・マグニフィカ」のことですが、日本では「プロテア・ネリフォリア」の品種を指します。日本でクイーンプロテアと呼ばれる種類も、キングプロテア同様原種のひとつです。花の色はクリーム色、ピンク色、紫色、茶色とさまざまな色の花を咲かせます。花の大きさは10cm程度とキングプロテアよりも小ぶりですが、インパクトは十分強いです。
プリンセスプロテア
プリンセスプロテアの正式名称は「プロテア・グランディケプス」です。こちらも原種のひとつで、英語名では「ピーチプロテア」と呼ばれています。花の色は濃いピンク色で、花びらのように見える部分がほとんど開かないのが特徴です。樹高は50cm程度で花の大きさも小ぶりでコンパクトなため、切り花よりも庭木として向いています。
プロテアの名前の由来
プロテアの名前の由来は、ギリシャ神話に登場する海の神様「プロテウス」からきています。プロテウスは海神ポセイドンに仕えた家畜の番人です。姿を水のように自由に変えることができたといわれており、100種類以上の品種をもつ、変種の多いプロテアの名前の由来になりました。
プロテアの花言葉
プロテアの花言葉は「自由自在」「華やかな期待」「甘い恋」「豊かな心」「栄光」です。プロテアの種類のひとつであるキングプロテアには、これらの花言葉以外に「王者の風格」の花言葉がつけられています。これは、華やかで存在感のある大輪を咲かせる姿からつけられた、キングプロテア特有の花言葉です。
次のページでは、プロテアの特徴とアレンジ方法をご紹介します。
出典:写真AC