マテバシイとは?特徴や育て方をご紹介!上手な手入れのコツは?

マテバシイとは?特徴や育て方をご紹介!上手な手入れのコツは?

マテバシイは日本固有種のブナ科の樹木です。葉っぱが大きく、どんぐりをつけることが特徴です。マテバシイは丈夫な樹木ですので、公園などで見ることができます。大きくなる樹木ですが庭木として育てることが可能です。そんなマテバシイの特徴や、育て方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.マテバシイはどんな樹木?
  2. 2.マテバシイの育て方
  3. 3.マテバシイに似ている樹木
  4. 4.マテバシイの分布
  5. 5.マテバシイの利用方法
  6. 6.マテバシイについてのまとめ

マテバシイに似ている樹木

マテバシイにはいくつか似ている樹木があります。ここでは、マテバシイによく間違えられる2種と、マテバシイと同じところ、見分け方を紹介します。

シリブカガシ

シリブカガシは、ブナ科マテバシイ属の常緑高木です。日本に自生しているマテバシイ属の樹木は、マテバシイとシリブカガシの2種のみです。シリブカガシの葉っぱは互生で、葉っぱには鋸歯はありませんが稀に浅い鋸歯があることもあります。葉っぱの色は濃い緑色をしていて、光沢があります。樹皮は、灰褐色で、幹は直立し、分枝します。若い枝には毛がはえています。シリブカガシもどんぐりをつける樹木です。

マテバシイと同じところ

シリブカガシは、マテバシイと同じく葉っぱのつきかたが同じです。マテバシイも互生、シリブガガシも互生のつきかたをしていて、葉っぱも光沢のある葉っぱです。堅果も、殻斗はうろこ状で、白いうろ状のものに覆われています。花も同じ、雄雌違う花で、虫媒花というところが同じところです。

マテバシイと違うところ・見分け方

マテバシイとシリブカガシは樹皮や葉っぱ、堅果で見分けることができます。まず、葉っぱですが、葉っぱの大きさが明らかにマテバシイのが大きいです。大きさだけではなく、マテバシイのが葉っぱが長く、鋸歯がないことからも見分けられます。樹皮は、マテバシイの幹には縦筋がありますが、シリブカガシの幹には縦筋はありません。堅果の大きさもシリブカガシの方が丸いです。

これは、シリブカガシのどんぐりです。マテバシイのどんぐりより丸っこいですね!

タブノキ

タブノキは、クスノキ科タブノキ属の常緑高木です。マテバシイとは違う分類ですが、葉っぱが似ているため間違えられることがあります。これは、葉っぱがクスノキ科特有の三行脈の葉脈ではなく、タブノキの葉脈は、羽状脈の葉脈であり、この葉脈や葉っぱの形状がマテバシイに似ているからです。タブノキの葉っぱは互生で、小枝の先に集まってついています。鋸歯はなく、光沢があります。樹皮は淡褐色で、老木になると割れ目ができます。新枝に毛ははえていません。冬芽は卵形をして鱗片が多いです。

マテバシイと同じところ

マテバシイとタブノキは葉っぱの付き方が同じです。マテバシイも互生で、タブノキも互生のつきかたをしています。また、両種とも光沢のある葉っぱです。鋸歯がないところも同じです。

マテバシイと違うところ・見分け方

タブノキはクスノキ科の樹木です。そのため、葉っぱをちぎると芳香の香りがします。この香りはマテバシイにはないものです。マテバシイとタブノキの一番の違いは冬芽です。冬芽の大きさですが、タブノキの冬芽は大きいですが、マテバシイの冬芽は小さいです。また大きさだけではなく、姿も全く異なっているので見分けることは容易です。

タブノキの芽が開き始めのところです。マテバシイの芽とは形が違いますね。

マテバシイの分布

マテバシイは日本固有種

Photo byKanenori

マテバシイは、日本固有種の1つです。日本固有種というのは、日本国土以外では自生しているものを見ることのできない動植物です。マテバシイと同じブナ科の樹木ではブナ、イヌブナも日本固有種になります。

マテバシイはどこに自生しているか

マテバシイは、九州南部から南西諸島に自生しています。マテバシイは、主に温暖な気候の沿岸部に自生しています。その他でマテバシイを見かけた場合は、自生ではなくほとんどが植栽されたものです。

マテバシイの利用方法

マテバシイは、さまざまなことに利用され、あらゆる用途がある樹木です。古くは縄文時代のころから食用として利用されていました。ここでは、マテバシイがどんなことに利用されていたか紹介します。

マテバシイの用途

マテバシイは、大気汚染や潮風にも耐える丈夫な樹木です。そのため、街路樹や防風樹、防火樹としての用途があります。そのため、寺社や公園、学校などに植えられている場合があります。

樹皮の用途

フリー写真素材ぱくたそ

マテバシイの樹皮は染料としての用途と、幹は木材としての用途があります。木材としては、主に建築材、器具材としての用途があります。これは、マテバシイの材が強く硬いために利用されていました。ただし、腐食には弱い傾向にあるため、建築材として使用する場合には土壌と接しないように使わなければいけませんでした。この他にも、幹には木炭や薪、シイタケ栽培の原木としての用途もあり、マテバシイの木炭は火力がでる堅炭としての用途がありました。

果実の用途

マテバシイの果実は、食用としての用途がありました。マテバシイの果実は、タンニンが少なく、アク抜きをする必要がないどんぐりで、そのまま食べることができます。もちろん、炒って食べることもでき、縄文時代ではマテバシイの果実を食べていた記録があります。現在は縄文時代クッキーとしてのレシピがあります。

マテバシイについてのまとめ

日本固有種であり、どんぐりをつける樹木でああるマテバシイ。比較的丈夫な樹木であり、管理も楽です。地植えだと、大きくなりすぎるとうことに気を付けて剪定していれば、花を咲かせ、どんぐりを実らせ、季節を感じることができます。ぜひ、そんなマテバシイを育ててみてください!

高倉
ライター

高倉

植物が好きです!特に野草。そのあたりに生えている雑草と呼ばれる植物です。中でもカタバミを見るとテンションあがります。

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