槙(マキ)とは
槙は、マツ目マキ科マキ属の植物です。種は「イヌマキ」という名前で、一般的にはこのイヌマキを「槙」と呼んでいます。針葉樹ですがやや幅の広い葉が特徴的で、庭木としてよく活用されている植物です。
槙の基本情報
目 | マツ目 |
科 | マキ科 |
属 | マキ属 |
学名 | Podocarpus |
植生 | 常緑高木 |
開花時期(イヌマキ) | 5月~6月 |
花言葉(イヌマキ) | 色褪せぬ恋、慈愛 |
槙の種類
マキ科には約20属、190種以上の種類があるといわれていますが、日本で見られる種類はイヌマキとその変種であるラカンマキだけです。ラカンマキとイヌマキは、葉の長さと生え方で見分けられます。ラカンマキはイヌマキに比べ葉が短く、上に向かって伸びる点が特徴です。
槙に似た植物
コウヤマキ(高野槙)
槙と名の付く植物で、日本において特に有名なのはコウヤマキ(高野槙)です。槙と呼ばれているもののイヌマキとは分類上まったく違う種類で、コウヤマキ科コウヤマキ属に属しています。イヌマキよりも葉が細く、松に似た形状が特徴的です。また開花後の実の形も大きく異なり、イヌマキが赤い小さな実をつける一方、コウヤマキは松ぼっくりのような球果を実らせます。
マツ(松)
松といえばいわずと知れた針葉樹の代表格ともいえる植物です。遠くから見ると槙と松はよく似ていますが、近寄ってみると葉の幅が明確に違うことがわかります。葉幅が広い槙に対し、針のように細長いのが松です。日本においては、赤松や黒松と呼ばれる種が多く見られます。
槙の活用
槙は古くから民家の生垣にも活用されてきました。常緑針葉樹であり冬にも枯れないこと、表面の刈り込みをすればするほど枝葉が緊密に茂っていくことから、防風や防砂、防寒にも役立っています。またシロアリの被害を受けにくい、湿気に影響されづらいといった特徴から、木材としても重宝されてきました。
ボタニ子
次のページでは槙の育て方や剪定方法についてご紹介します。