アラカシとは
アラカシは「どんぐりの木」とも呼ばれ、私たちの身近で見かけることも多い植物です。子どもたちが公園などで拾っているどんぐりにも、アラカシの木から落ちたどんぐりがあるかもしれませんね。そんなアラカシの木の特徴や、生垣としての育て方などをご紹介します。
アラカシの基本情報
科名 | ブナ科 |
属名 | コナラ属 |
和名 | 粗樫 |
別名 | クロガシ、オオガシ |
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | 普通 |
アラカシの名前の由来
アラカシは和名では「粗樫」と漢字で表記されます。アラカシは「枝や葉が野生的で荒々しく、大きく生えている樫の木」という様子から付いた名前です。また「樫の木」というと一般的に西日本ではアラカシのことですが、東日本ではシラカシという、別のどんぐりの木をさすことが多いといわれています。
アラカシの花言葉
アラカシには「力」「勇気」「長寿」という花言葉が付いています。アラカシの力強い樹形にぴったりの花言葉ですね。また、アラカシの寿命は人間よりもはるかに長いことから「長寿」という花言葉が付いたともいわれています。
アラカシの特徴
アラカシは常緑高木に分類され、20m近くまで大きく成長します。また、幹は60cmを超えるぐらいまで太くなり、とても立派な樹形になる木です。そんなアラカシの葉や花、幹や果実(どんぐり)の特徴を詳しくご紹介します。
アラカシの葉
アラカシの葉は、10cmほどの大きさで、楕円形をしているのが特徴です。葉の表面はつやつやとした光沢があり、裏側には絹糸のような毛が生えています。また、アラカシの新葉は、茶色や赤色、緑色とさまざまな色があり、とくに葉が開くときの鮮やかな赤色はとても美しく魅力的です。
アラカシの花
アラカシの花の開花時期は4月〜5月です。雄花と雌花に分かれているのが特徴で、雄花は10cmほどの尾状花序(びじょうかじょ)と呼ばれる形になり、細く筒状になっています。また雌花は新しい枝の上部に付き、赤色の花を3〜5個咲かせます。
アラカシの幹
幹は60cmを超えるぐらいまで大きく育ち、樹皮が黒っぽく、成長すると割れ目ができたり、めくれたりするのが特徴です。また、太く育った幹の傷口から、昆虫が入り込むことがあります。そのため、カブトムシやクワガタムシがアラカシの木に集まるともいわれています。
アラカシの果実(どんぐり)
アラカシは秋になると果実を実らせます。この果実がどんぐりです。茶褐色でつやがあり、1cm〜2cmほどの大きさのものが多く、卵型をしています。中には「殻斗(かくと)」の付いたどんぐりもあり、帽子のように見えるのが特徴です。
ボタニ子
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