ネジバナってどんな花?螺旋などの特徴や園芸種としての育て方を紹介!

ネジバナってどんな花?螺旋などの特徴や園芸種としての育て方を紹介!

ネジバナはラン科ネジバナ属の多年草です。ねじれたピンクの花を見たことはないでしょうか。身近で見ることのできる野生のランとして知られています。ネジバナは可愛さからか人気が高く、園芸種としても出回っています。そんなネジバナの特徴と園芸種としての育て方を紹介します。

ネジバナ(捩花)とは?

Photo by torisan3500

ネジバナはラン科ネジバナ属の多年草です。別名に「ねじりそう」「ネジレバナ」という名前があります。湿っていて日当たりが良い場所に自生します。花序に小さい花がねじれたように螺旋状につくことが特徴で、園芸品種としても人気が高いです。寄せ植えとしての人気も高く、芝などの他の植物と一緒に植えて育てていることもあります。

基本情報

学名 Spiranthes sinensis var. amoena
分類 ラン科ネジリバナ属の多年草
分布 日本全土、ヨーロッパ東部、熱帯アジア、温帯アジア、オセアニア
別名 ねじりそう・ネジリバナ・ネジレバナ
花期 5月~8月

ネジバナの学名の由来はギリシャ語で「螺旋」「花」が由来となってます。

葉の特徴

ネジバナの葉は、夏葉と冬葉の2種類があります。

夏葉

夏葉は、濃い緑色で、根元から集まって生えます。冬葉の中心からは生えている細くて大きな葉が夏葉です。夏葉の形は、線状倒披針形で、先はとがります。夏葉は5枚~6枚ほどで、開花時にも葉をつけています。

根元から、出ているのが夏葉です。

冬葉

冬葉は、秋に夏葉の脇から出てくる葉で、楕円形で短くて丸い形をしています。ネジバナは種子が熟した後、一時休眠はしますが、冬葉は寒い季節の冬でも枯れることはありません。冬葉は、1株で3枚~5枚ほどあり、寒い冬の季節はロゼット状になります。

花の特徴

開花時期は5月~8月で、5mmほどの小さな花を1個~3個花茎に密着させてつきます。花弁3個、がく片3個、唇弁は白色で、側弁は淡いピンク色をしています。花序には白い毛があります。花の真ん中には花粉塊があります。ラン科の植物らしく、花は左右対称で、雄しべと雌しべが一体となっています。

ネジバナの螺旋

ネジバナは花茎の周りに花を螺旋状に咲かせます。螺旋は、右螺旋、左螺旋、螺旋の向きが途中から変わっている、初めから螺旋になっていないのもあり、さまざまな螺旋を描いたり、描いてなかったりします。

ネジバナという名前なのに、この写真のネジバナはまったくねじれてないですね!

ネジバナの花の色

ネジバナの花はピンク色をしています。個体によっては、花の色はピンクはピンクでも濃いピンク、薄いピンクと色がさまざまなピンクにわかれています。

Photo by coniferconifer

ネジバナはラン科の植物なので下向きに花がつきます。

花粉塊とは?

花粉塊とは、ラン科特有の性質です。その名の通り、花粉が塊になっているものです。花粉塊は粘着部分を持っているものも多く、この部分で花の中に入ってきた昆虫に花粉がくっつく仕組みになっています。

果実の特徴

ネジバナの果実はさく果です。果実は、花茎の先端のまだ花が咲いているのに下部の花は果実になってしまいます。この果実の中には、種子がはいっていて、熟すとさく果の脇の裂けめから細かい粉のような種子を飛ばします。果実の殻は、そのまま花茎にくっついたまま茶色くなります。

種子

種子の両端には翼があります。ラン科の種子には、胚乳がありません。ネジバナはラン科なので種子に胚乳がありません。種子を飛ばしたあと、ネジバナは一時的に休眠します。

茎の特徴

花茎は、淡緑色をしていて毛が生ています。また、上部でねじれているのも特徴です。全体的に茎は短く、細いのが特徴です。

根の特徴

根は、太く多肉質で、色は白く、紡鐘状に肥大します。ラン科の植物の根には菌が共生しています。ネジバナもラン科なので、根に菌類が共生していて菌類の手助けのもと発芽します。

菌とは?

ラン科と共生している菌は、どんな菌かといいますとラン菌と呼ばれています。種子に胚乳を持たないラン科の植物に必要なものです。ラン科の植物は菌類から栄養をもらい、発芽します。その代わり、ラン科の植物は菌類に光合成で得た糖分を渡しています。

ネジバナはどんな場所に自生しているのか

ネジバナは、湿っていて日当たりの良い場所に自生しています。それ以外の場所でも、芝生などや他の植物と一緒に自生していることもあります。

ネジバナの名前の由来

Photo by yamatsu

ネジバナは漢字だと「捩花」と書きます。別名で「ねじりそう」「ネジリバナ」「ネジレバナ」があり、とにかく、全ての名前がねじれています。ネジバナの名前の由来は、花が花序に螺旋状につくことが由来となっています。そのため、ねじれている花、ねじれている野草なので「ネジバナ」「ねじりそう」と呼ばれています。

花言葉は?

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ネジバナの花言葉は誰かを大切に思う「思慕」です。由来は万葉集からとされていて「芝付(しばつき)の御宇良崎(みうらさき)なる根都古草(ねつこぐさ)逢ひ見ずあらば吾(あれ)恋ひめやも」の歌からきています。この歌に出てくる「根都古草」がネジバナだという説があります。この歌には恋しい思いが歌われています。

園芸種としてのネジバナ

Photo by t-mizo

ネジバナは日本に普通に自生しているラン科の野草です。ですが、人気さの高さから園芸種としても出回っています。ここでは、園芸種としてどんなネジバナがあるのか紹介します。

小町蘭

小町蘭とは、ネジバナの園芸品種の一つで葉に斑が入る種類です。入る斑としては、黄色が多く、人気もある品種です。小町蘭の下に名前がつけられているのもあり、「春雪」「無銘」「名残の月」「福王」「聖」などさまざまな園芸品種があります。白い花を咲かせる園芸品種のネジバナもあり、白い花を咲かせるネジバナも人気が高いです。

ネジバナの育て方・手入れの仕方

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ネジバナは、人気があるため園芸店などで購入することができます。ネジバナを育てたことのある人は園芸店などで購入して育てたという方が多いのでないでしょうか。ここでは、ネジバナはどんな育て方をすればいいのか紹介します。

育てる場所

フリー写真素材ぱくたそ

育てる場所は、日当たりの良い場所で育てます。ただし、夏は日差しが強すぎる季節なので半日陰に置くのが好ましいです。夏以外も、ずっと半日陰で育てるとう育て方もありますが、その場合は花付きが悪くなることがあります。冬は、霜の当たらないところで管理してください。

用土

用土は園芸店などで販売している培養土を使います。ただ、培養土には肥料が入っているので、この肥料を薄めるためにも赤玉土を追加しましょう。培養土に入っている肥料はネジバナには過剰すぎて、ネジバナの草丈が大きくなってしまいます。

水やり

Photo byMIH83

ネジバナは水ぎれを起こすと枯れてしまいます。そのため、水を絶やさないようにしましょう。土の表面が乾いていたら、たっぷりと水をあげてください。雨が降らないかぎり、必ず1日に1回は水やりをするようにしましょう。とくに、開花時期では水をきらしてしまうと一日で花が下を向いてしまうため、水ぎれには要注意です。

鉢植えの水やり

地植えの場合は、開花が梅雨の季節と被ることもあり、水やりをそれほど気にかけなくても大丈夫ですが、鉢植えの場合は乾燥に注意してください。冬の季節も水ぎれには注意が必要です。

肥料

Photo by chidorian

ネジバナの育て方では、肥料をあげることは基本的にありません。ネジバナを育てる際には肥料は不要だと思っていていいでしょう。もし肥料を与えるとしたら、生育をみて開花後花が終わったあとに液体肥料をあげてもいいでしょう。あまりに与えすぎると草丈が大きくなってしまうので、草丈を大きくしたくない育て方をしている場合は注意が必要です。

植え付け・植え替え

植え替え・植え付けは1年ごとに行います。植え替え・植え付けを行う際は、ネジバナの根が乾燥しないようにスピーディーに行う必要があります。そのため、根についている土を落とさないで行うのが最良です。また、根をとくに大きな根を傷つけないように行いましょう。植え付け・植え替えを行う季節は、春か秋の季節が望ましいです。

病害虫

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ネジバナはかかりやすい病気などはありません。ですが、一つだけ気を付けてほしい病気があるのでネジバナにくる害虫と一緒に紹介します。

ウイルス病

ウイルス病とは、葉がねじれてしまったり、不規則にまばら模様が入ってしまう病気です。ウイルス病の厄介なところは、治癒できないというところです。ウイルス病にかかってしまったら、最終的に全部枯れてしまいます。お手入れ最中にウイルス病にかかった株を見つけたらすぐに捨ててください。

アブラムシ

アブラムシは、ウイルス病の媒介となる害虫です。アブラムシが寄生すると、花茎がゆがんでしまうことがあります。お手入れ最中などにアブラムシを見つけたらすぐに駆除してください。

ナメクジ・カタツムリ

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ナメクジ・カタツムリはネジバナの新芽を食べてしまうことで知られています。そのため、お手入れの最中などにナメクジ・カタツムリを見かけた場合はすぐに駆除してください。

育て方のポイント

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育て方・お手入れの仕方のポイントはとにかく、水ぎれを起こさないことです。ネジバナは湿ったところに自生しているので乾燥には注意してください。特に夏の水ぎれには注意が必要です。水やりやお手入れを怠るとあっというまに枯れてしまいます。水ぎれはどんなネジバナの品種であろうと要注意です。

ネジバナの増やし方

Photo by yto

ネジバナには2つのの増やし方があります。どんなやり方かというと、種から増やすことと、株分けで増やす方法です。その2つのやり方はどんな方法なのか、行う季節を説明します。

種からの増やし方

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種からの増やし方は、開花後果実の中に入っている種子を取っておくことから始まります。ネジバナは開花後から種が熟すまでの期間があまりありません。なので、種子を取る場合は開花したときから気にして観察しているようにしましょう。さやが黄色くなってきたら種子を採取できます。

種まき

種まきをするときは、親の株元にまくのがいいでしょう。ネジバナは、ラン菌と共生しているので、初めての場所にまくとうまく共生ができずに芽がでないことがあるからです。

株分けでの増やし方

株分けでの増やし方は、そんなに難しくありません。春か秋の季節に植え替えをする際に一緒に行うと効率がいいです。

やり方

やり方は株を分けるだけなので、ハサミもナイフもなにも必要ありません。素手で簡単にわけることができます。やり方は、土から引っこ抜いたネジバナを3本~5本の茎で一株になるように分けるだけです。太い根を傷つけないように、株分けするのがポイントです。無理やり分けるのではなく、自然に分けるのもポイントです。

株分けとは

株分けは、基本は親からの形質を受け継ぎ、同じものができますがネジバナは形質が維持できないことも多いです。なので親株と葉の形が違うなどが起こり得ます。葉の形が違ってもお手入れ方法は同じです。

まとめ

Photo by hiromama

ネジバナは、人間の一番身近に自生しているランの仲間です。人気もあり、ネジバナを育ててみたい!と思ったら、ラン菌と共生しているので自生しているネジバナを取ってくるのではなく、販売しているものを購入したほうがうまく育つかもしれません。お手入れを怠らずにネジバナを楽しんでくださいね!

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