パンダスミレの育て方!グランドカバーとして上手に増やす方法を解説!

パンダスミレの育て方!グランドカバーとして上手に増やす方法を解説!

花の模様がパンダに見え小ぶりで可憐な花「パンダスミレ」をご存知ですか?丈夫で草丈が低く、ツタのように横に広がって増えていく性質から、グランドカバーにも最適です。今回は、パンダスミレの育て方とグランドカバーでの上手な増やし方について解説します。

記事の目次

  1. 1.パンダスミレとは?
  2. 2.パンダスミレの育て方
  3. 3.グランドカバーとしての上手な増やし方
  4. 4.パンダスミレの冬越し
  5. 5.パンダスミレが咲かない原因
  6. 6.まとめ

パンダスミレとは?

花の模様がパンダのようにみえることから名づけられたパンダスミレとはどのような植物なのでしょうか。華やかに咲き誇る花ではありませんが、その可憐な姿はビオラやパンジーとともに人気のある植物です。

基本情報

学名 Viola hederacea(ビオラ・ヘデレケラ)
和名 ツルスミレ、ツタスミレ
科属名 スミレ科スミレ属
種類 多年草・宿根草
草丈 5~10cm
耐寒性 強い
開花期 4~10月頃(春が見頃)
原産地 オーストラリア、マレー半島

パンダスミレの特徴

パンダスミレはかわいらしい見た目に反して丈夫で強い植物です。草丈が低くツタが這うように根を張るのが特徴で毎年花を咲かせる多年草(宿根草)です。半日陰や日陰でも良く育つため、グランドカバー植物に向いています。

別名がたくさんある

ツルスミレやツタスミレといった和名の他に「タスマニアビオラ」や「宿根ビオラ」などの別名があります。パンダスミレと呼ばれているタイプは一般的に、白地に優しい紫色の模様(パンダ模様)の小ぶりなスミレです。

パンダスミレの育て方

Photo byKaz

パンダスミレはグランドカバーに向いている植物ですが、寒冷地などでは室内に取り込めるよう鉢植えもおすすめです。ここからは鉢植えで育てる場合と、グランドカバーとして庭植えする場合の育て方についてご紹介します。

鉢植えでの育て方

パンダスミレを鉢植えで育てる場合の育て方です。植え付けに適した時期や方法、水やりなど管理のポイントも併せて解説します。

植え付け時期と方法

植え付けに最適な時期は4~6月、10月頃で真夏と真冬は避けます。苗が入っていたポットより一回り大きい鉢に植え付けます。鉢底にネットを敷きその上に鉢底石を1cm程度入れたら、市販されている花と野菜用の土かパンジー、ビオラ用の土で植え付けます。

ボタ爺

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土を自分で配合する場合の目安は「赤玉土(小粒)7:腐葉土3」じゃよ

ボタニ子

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土は鉢縁から2cm程度低く入れて、ウォータースペースを作るのを忘れずにね!

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直射日光が当たらない場所で管理

直射日光が当たる場所では枯れる可能性が高いです。夏の時期以外は直射日光を避けた日当たりの良い場所か半日陰、夏は半日陰が日陰で風通しの良い場所で育てましょう。

水やりと肥料の与え方

水やりは土の表面が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷり与えてください。水のやりすぎは根腐れの原因になるので気をつけましょう。肥料は4~6月、10~11月の時期、2週間に1回を目安に液肥を与えると花付きがよくなります。

ボタニ子

ボタニ子

夏の暑い時期は花もバテ気味なので、肥料は与えないようにしましょう

鉢植えは毎年植え替えましょう

根がすぐに詰まってしまうので、毎年4~6月、10~11月頃に植え替えしましょう。一回り大きめの鉢か、同じ大きさの鉢2つに株分けして植え替えるのもおすすめです。古い土を落とし、傷んだ根や細い根は取り除き新しい土で植え替えます。植え替え後は水をたっぷり与えて日陰で管理しましょう。

グランドカバーとしての育て方

パンダスミレをグランドカバーとして庭植えする場合の育て方です。植え付けに適した時期や植え付ける場所のポイント、肥料の与え方などについて解説します。

植え付け方法と植え付ける場所

植え付け時期は4~6月、10月頃が適しています。土が凍らなければ寒冷地でも庭植えは可能です。霜や雪に当たり地上部が枯れることがありますが、宿根なので根が無事であれば翌年また新芽を出すでしょう。

ボタ爺

ボタ爺

庭植えの場合、気候によって置き場所を変えることができないから、直射日光の当たらない場所に植えるんじゃよ

ボタニ子

ボタニ子

土が凍るくらい寒くなる地域では、室内で管理できる鉢植えの方がよさそうね

水やりと肥料の与え方

庭に植え付ける際に元肥をあげておきましょう。植え付けから1か月程度たったら追肥を与えます。4~6月、10~11月は2週間に1回を目安に液肥を与え、夏は肥料を与えません。水やりはやり過ぎに注意しながら、土が乾いたら与えるようにしましょう。

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グランドカバーとしての上手な増やし方

Photo by salchuiwt

ツタ性のパンダスミレは、環境さえ合えばどんどん茎が伸びて増えていきます。グランドカバーとしての上手な増やし方とは?

株分けでの増やし方

パンダスミレは繁殖力が強く、適した環境であれば勝手にどんどん増えていきます。ただ、込みあってきた場合や、計画的に増やしたい場合には株分けで増やすことも可能です。株分けでの増やし方もとても簡単にできます。

株分けの方法

細かく株分けしすぎると育ちにくいので、ある程度大きく株分けします。パンダスミレは丈夫なので、土から根を引き上げたらハサミでザクっと切って株分けして大丈夫です。広げたい場所に挿しておくと、茎から新しい根が伸びて増えていきます。

パンダスミレの冬越し

Photo byvillemononen

パンダスミレは耐寒性が強い多年草(宿根草)で冬越しが可能です。ただしあまり寒すぎる地域だと根まで凍って枯れる可能性があるので気をつけましょう。

鉢植えの場合は室内か軒下で管理

土が凍るような時期は軒下か室内で冬越しさせます。日当たりの良い場所で管理しましょう。5℃以上あれば冬でも花が咲きます。

グランドカバーの場合は根が凍らなければ大丈夫

庭植えのパンダスミレは場所を移動させることができませんので、霜や雪に当たると地上に出ている部分が枯れる地域もあります。地上に出ている部分が枯れても、根が凍らなければ翌年の春には新芽が出てきます。

パンダスミレが咲かない原因

Photo byap-photo

パンダスミレは多年草(宿根草)なので毎年花を咲かせる植物ですが、花が咲かない場合もあります。花が咲かない主な原因には害虫被害と天候が考えられます。それぞれの原因について見てみましょう。

害虫が原因

パンダスミレの天敵はツマグロヒョウモンという蝶の幼虫です。待ち望んでいたかのように葉を食べつくしてしまうのが原因で花が咲かない年があります。春から秋にかけて多いので日頃注意しながら、見つけたらすぐに駆除しましょう。

その年の天候が原因

その年の天候や気温によって花が咲かない場合があります。葉が普通に茂っていれば枯れているわけではないのでそのまま育ててあげてください。気象条件があった年に再び花を咲かせてくれることがあります。

まとめ

パンジーやビオラに比べると小ぶりでとても控えめなパンダスミレですが、その控えめさがなんとも言えずかわいらしい植物です。見た目からはイメージしにくい丈夫さと繁殖力があるので、グランドカバーにもおすすめです。直射日光と夏の高温多湿に気をつけてあげると、毎年可憐な花を咲かせてくれますよ。

ほしの
ライター

ほしの

愛犬の柴ワンと観葉植物に日々癒されています。

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