ニューギニア・インパチェンスの増やし方
育てていると、お気に入りの花が見つかる時もありますよね。もう1株増やそうかしら?なんて思っても、ちょっと遅いと苗が買えるタイミングを逃してしまうこともしばしばです。でも安心してください。実は挿し芽で増やすことができる品種なので、是非チャレンジしてみてくださいね。
時期
挿し芽に適しているのは、5月~7月と9月~10月の真夏を避けた時期に行います。切り戻しと同時に挿し芽を行えば、茎が無駄にならずに済みます。秋の挿し芽は翌年のポット苗として、越冬準備の切り戻しのタイミングで行うのもいいですね。
準備するもの
- 育苗用の鉢
- 赤玉土か市販の挿し穂用の土
- ニューギニア・インパチェンスの茎
- ナイフ
- 割り箸
手順
3~4節ついた長さに茎を切り、用土に挿す部分の葉を取り除いて水あげします。このとき、用土に挿しやすいように切り口は斜めにします。次に、挿し穂の切り口が傷まないように用土に水をたっぷり含ませ、割り箸で挿し穂を植える穴を開けます。穴は真っ直ぐでも斜めでも発根率に変わりはありません。葉を取った部分の節が埋まるように穂を植えたら、倒れないように土を寄せましょう。最後にたっぷり水を与えます。
挿し芽の育て方
置き場所は日陰であれば、室内でも北側の屋外などでも構いません。ただし、土が乾かないように水やりを頻繁に行うことが育て方のコツです。順調にいけば2週間ほどで発根するので、徐々に明るい日陰に出して陽の光に馴染ませてください。葉がしっかりしてきたら、3号鉢に鉢上げします。さらに根本が十分太くなったらお好きな場所に植え替えが可能です。
ボタニ子
最後のページでは、ニューギニア・インパチェンスの越冬方法を紹介
ニューギニア・インパチェンスの越冬方法
失敗しないニューギニア・インパチェンスの越冬方法は?
すでにお話したように、ニューギニア・インパチェンスは冬の温度管理さえしっかりできれば、品種を問わず越冬させることができます。翌年も綺麗な花を咲かせるためにも、失敗しない越冬のコツをご紹介します。
越冬前の切り戻しと鉢上げ
霜に当たるとすぐに枯れてしまうので、花が終わる11月上旬ごろに室内に取り込みます。鉢植えの場合でも庭植えの場合でも、まず草丈を3分の1ぐらいの大きさに切り戻します。次に庭植えの株は鉢に植え替えます。夏の間に十分大きくなっているので、鉢のサイズは8号以上の鉢を選ぶといいでしょう。また、鉢の種類は蒸れにくい素焼きがおすすめです。
置き場所と温度
越冬に必要な温度は5℃~10℃以上なので、日の当たる暖かい窓辺に置きます。夜は就寝時など、暖房を切った時の室温が5℃を下回ると危険です。その場合はダンボール箱に発泡スチロールを入れて保温した中に鉢を入れるなど、5℃以下にならないようにしましょう。もし10℃以上をキープできたら、冬でも花が咲くことがありますよ。
越冬中の水やり
越冬中は夏の生育期と違う育て方をします。寒さで成長がかなり鈍っているので、水やりは土が乾いてから与えます。その時は、土の中の空気を入れ替えるつもりで鉢底から流れ出るまで与えてください。また、冬の間は肥料を与える必要はありません。
外へ出すタイミング
無事に越冬できたら、気温が安定してくる4月~5月頃に外に出します。病気や連作障害が出ることを避けるために、新しい培養土に植え替えますが、先に草丈を株元から約10cmぐらいの高さに切り戻します。植え付け前に切り戻しをすることで、新しい葉が出やすくなるのです。もちろん、元肥をあげるのも忘れないでくださいね。
まとめ
品種も花色の種類も豊富で開花時期も長いうえに、空白地帯になりやすい日陰でも大きくなるのが特徴のお花です。また、1年草として扱われていますが少しの気配りと育て方で越冬できるのもニューギニア・インパチェンスの魅力です。是非、夏の彩りを担う花としてチャレンジしてみてくださいね。
出典:写真AC