ニューギニア・インパチェンスはどんな花?
暑い夏でもこんもりとたくさんの花を咲かせてくれるニューギニア・インパチェンスは、そもそもどんな植物だと思いますか?育てる植物の基本を知っていれば、育て方も覚えやすいものです。特徴と合わせてご紹介します。
ニューギニア・インパチェンスの基本情報
分類 | 草花 |
形態 | 一年草(本来は多年草) |
原産地 | パプアニューギニア |
草丈 | 20~50cm |
開花期 | 5月~11月上旬 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色 |
耐寒性 | 弱い |
耐熱性 | やや弱い |
特徴
原産地がパプアニューギニア
ニューギニア・インパチェンスはアフリカホウセンカ(インパチェンスとも言います)の仲間で、原産地パプアニューギニアの原種をもとに生み出された園芸品種です。また、パプアニューギニアの高冷地が出身なので、見た目ほど直射日光に強いわけではありません。
エキゾチックな印象の植物
花の色がとても豊富なうえに葉に光沢があり、エキゾチックな印象を与えるのが特徴の植物です。もともと多年草なのですが、耐寒性が弱いため日本では一年草の品種として扱っています。しかし、原産地のように冬でも10℃以上で育てれば十分越冬できる品種です。
ニューギニア・インパチェンスとインパチェンスの見分け方
苗を買う時に、どれがお目当てのニューギニア・インパチェンスか悩むこともありますよね。通常のインパチェンスとの違いは葉の形を見ると分かります。葉は細長くて縁に針のような突起が付いているのが特徴です。また、葉が大きいことも見分けるポイントになります。近頃は花色だけではなく、葉の色や形も様々な種類が流通するようになってきましたが、葉の形で見分けられることに変わりはありません。
花の特徴
開花時期は5月〜11月上旬と半年間咲き続けます。 花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、さらには複数の色を組み合わせたものなど、種類が多く実にカラフルです。くっきりした色合いが多いのも特徴で、苗をまとめて植えると日本に居ながら異国情緒あふれるお庭ができあがりますよ。夏に1度切り戻しをすると、秋にたくさんの花を咲かせます。また、花は比較的大きく直径約3cm〜6cmほどです。
花びらが特徴的な品種も
ニューギニア・インパチェンスの花びらは平面で真っ直ぐなのが特徴ですが、最近では花びらがフリル状になった『ロココ』という品種も流通しています。開花してすぐが1番強くフリルがかかるので、バラのような華やかさを楽しめます。まだ珍しい種類としては、八重咲き品種も出てきています。
ニューギニア・インパチェンスの花言葉
名前の由来
ラテン語の「我慢できない(impatient)」から
特徴的な響きのインパチェンスは、ラテン語の「我慢できない(impatient)」からついた名前です。何がそんなに我慢できないのかというと、インパチェンスの実は成熟したら触っただけで、弾けて種を飛散させるのです。この様子が名前の由来になりました。このインパチェンスと同じ種類なのが、ニューギニア・インパチェンスというわけです。
花言葉
ニューギニア・インパチェンスの花言葉は『おしゃべり』『たくさんお話しましょう』
大輪の花をたくさん咲かせる様子からつれられたのか、それとも、改良品種といえども元気に咲き誇れるよう願いをかけたのでしょうか。いずれにしても、ニューギニア・インパチェンスをとてもよく表している素敵な花言葉ですね。他にも『正直』『輝き』といった花言葉があります。ちなみに、7月12日の誕生花でもあります。
出典:写真AC