ビデンスの育て方！植え替えの仕方など開花までの管理のコツを解説

北アメリア南部からグアテマラまでの地域を原産地とするビデンスは、キク科のセンダングサ属の植物です。日本でもガーデニングや庭の花材として人気がある植物ですが、世界中にさまざまな種類が存在し「冬に花が咲く植物」としても有名で、初心者にも栽培しやすいです。

ビデンスはメキシコが原産地の植物ですが、日当たりがよければ寒さ・暑さにも強いので世界中で栽培されています。そんなビデンスは、現在確認されているだけでも約200以上も種類があり、中にはビデンスとしては珍しいピンクの花を咲かせる「ピンク・ハート」という種類もあります。

ビデンスは基本の育て方がわかれば、それほど手間をかけなくても大きく育つ植物です。耐寒性のある植物なので地植えや屋外での栽培にも向いていますし、気温が高い環境でもそれほど影響を受けません。そのため初心者でも栽培しやすいおすすめの植物です。

冬は花が咲く植物が少なくなりますが、12月中旬頃まで花が楽しめるビデンスは冬の寄せ植えにぴったりの植物です。しかもビタミンカラーの花は、色が少ない冬の庭にも元気をくれます。さらに草丈も寄せ植えにちょうどよい高さなので、草丈の低い観葉植物とミックスさせても全体のバランスがとりやすいです。

日本では草丈が低く栽培しやすい種類が主に流通していますが、中には草丈が高いのが特徴の種類も存在します。ちなみに空き地や手入れされていない広場などに生えている雑草の一種・アメリカセンダングサも、草丈が高いビデンスの一種です。

ビデンスはコスモスのような花を咲かせるのが特徴の植物ですが、「秋の桜」と書くコスモスの花期が秋（夏咲き種の花期は7月～8月）なのに対して、ビデンスの花期は初夏～12月中旬までと長いです。そのため「花を長く楽しめる栽培植物」ということも人気の理由にあります。

コスモスのような花を冬でも楽しませてくれるビデンスは、寒さに強い植物なので初心者にもおすすめです。冬越しで失敗する心配が少ないですし、寂しくなりがちな冬の庭もビタミンカラーの花たちが明るくしてくれます。そんなビデンスには、「育て方が簡単」という以外にも特徴があります。

日本でも栽培する人が多いビデンスですが、日本国内で主に流通しているのは「フェルリフォリア種」と「ラヴェリス種」の2種類です。どちらもかわいい花を咲かせることが人気の植物なのですが、耐寒性が強く冬の管理に手間がかからないことも人気の理由にあります。

ビデンスは冬に花を咲かせるため、別名「ウインターコスモス」ともいいます。ただしビデンスにはさまざまな種類があり、その中でウインターコスモスと呼ばれているのは日本で広く流通しているラヴェリス種です。ちなみにラヴェリス種と同じく日本で人気のフェルリフォリア種は、ウインターコスモスとは呼ばずビデンスと呼ばれます。

ビデンスは手間をかけなくとも丈夫に成長してくれる植物ですが、もっと驚くのが生育のすごさです。日当たりさえきちんと確保していれば、ひんぱんに手入れをしなくても勝手に地下茎を広げて成長していきます。そのため植え付けからたった1年でも、驚くほど大きくなります。

ビデンスは冬に人気の植物なのですが、どんな環境にも影響を受けず成長するため、道端のアスファルトの隙間でも育ちます。さらに日当たりのよい場所であれば手入れをしなくてどんどん繁殖していくので、場合によっては雑草として駆除されることもあります。