ドライガーデンに合う植物10選！お洒落な庭にするためのコツもご紹介！

ユッカ・ロストラータは、灰水色の放射状に広がる葉と、太く幹立ちした姿が特徴のユッカです。耐寒性が非常に強く、暑さにも乾燥にも強いため、まさにドライガーデンにぴったりです。長時間雪に当たらなければ、－15℃でも耐えられますので、東北地方でも栽培可能な強健種です。

ユッカ・ロストラータは成長が非常にゆっくりで、幹は1年間で数cmしか伸びません。そのため、庭のシンボルツリーとして植栽する場合は、高価でも最初からある程度の大きさの株を導入するほうがいいでしょう。もちろん、小さな株を導入して、成長を楽しみながら育てるのも一つです。

ユッカ・ディスメティアナはユッカの中では珍しく、冬場に赤褐色に紅葉する品種です。春から秋は緑色で、下葉を垂らしたようなロゼット状に幹立ちし、高さ1.5mほどに成長します。株が充実すると、根本から新芽を次々に出して群生化し、見ごたえが出てきます。

耐寒性は強いですが、北風に当たると葉が痛み、本種の魅力である紅葉が色あせてしまうため、北風の当たらない南向きの場所に植栽しましょう。夏には肥料をしっかり与え、日光に当てることで、しっかりと紅葉させることができます。また、冬は乾燥気味に管理すると、凍結のリスクを減らすことができます。

「青の竜舌蘭」の別名を持ち、成長すると草丈が2mを超える大型のアガベの仲間です。国内でも古くから栽培され、玄関先で見かけることも多い種類です。大きく育った株は非常に重厚で、存在感を発揮します。−8℃まで耐えられるので、関東以西であれば問題なく育てられます。

アガベ・アメリカーナは順調に生育すると、多くの子株を子吹きします。この子株は時には石や岩も避けながら数m先にも出現します。花壇の中はもちろん、庭全体で出現する可能性があるため注意してください。思わぬところから出てきた場合は早めにカットしましょう。カットした子株は地植えはもちろん、鉢植えでも育てられます。

アガベ・パリートランカータは幅が広い灰水色の葉をもち、ロゼット状に成長するアガベです。アメリカーナとは違い、それほど草丈が大きくならないため、花壇の前景としても利用できます。耐暑性、耐寒性がかなり強く、東北地方でも育てることができます。

耐寒性が強いアガベ・パリートランカータですが、湿った状態で冷たい空気にさらされると、凍結してしまう恐れがあります。凍結してしまうとその後、立ち直らないことも多いため、冬は乾燥気味に管理しましょう。寒い地域の場合、冬の間は鉢に植えなおして、室内に取り込むのも一つの方法です。

アガベとマンフレダの交配種で、アガベより柔らかい多肉質の葉を持ち、ロゼット状に成長するのが特徴です。春と秋には、葉の全体に赤褐色の斑点模様が浮き出て、花壇の中でも存在感を増します。氷点下を下回ると、葉っぱは枯れますが、球根上の基部が越冬し、春に新葉が出てきます。

乾燥に強い植物ですが、夏には水と肥料を与えたほうが生育が早くなります。土作りの際に、腐葉土を多めに配合したり、緩効性肥料を混ぜたりして、夏の間にしっかりと肥料分を吸収させることで、越冬も成功しやすくなります。しかし、多湿な環境は苦手ですので、水の与えすぎには注意してください。