はじめに
暖かい春になると、たくさんの花が一斉に咲き始めます。その色も、白やピンク、黄色とさまざまで、品種もざまざまです。春と言えば、サクラの花を思い浮かべることが多いと思いますが、春は足元も賑やかです。サクラの花に似たピンクの花、白い花、黄色い花、さまざまな花が足元を賑やかにしてくてます。そんな足元を賑やかにしてくれる花を13種紹介します。
春に咲く花①:イモカタバミ
ピンク色の花を咲かせることで知られるイモカタバミも、春の季節に花を咲かせる植物の1つです。イモカタバミ以外でも、カタバミ系の植物は春の季節に花を咲かせることが多いです。
基本情報
学名 | Oxalis articulata |
分類 | カタバミ科カタバミ属の多年草 |
分布 | 道端など |
花期 | 4月~9月 |
イモカタバミの特徴
ハート型の3小葉からなるカタバミの仲間の多年草植物です。春の季節と、秋の季節にピンク色の花を咲かせます。花弁は5枚で、花には濃いピンク色の筋が入るのが特徴です。イモカタバミは外来種であり、現在は日本で野生化しています。
紫色のカタバミ
イモカタバミに似る花で、ムラサキカタバミというものがあります。花の色はピンクや薄紫で似ていますが、イモカタバミの方が歯が肉厚で光沢があることから見分けられます。
いつから、いつまで花期?
イモカタバミは、長い期間開花しています。春である4月から開花を始め、秋まで開花をしていることが多いです。気温などによっては、夏でも開花しているところがありますが、イモカタバミは夏の暑さに弱るため、花は枯れて地下で冬眠するようになります。その後、また秋に開花し、暖かい場所では冬まで開花が続きます。
春に咲く花②:オオイヌノフグリ
早春の季節になると、あちらこちらで小さな青い花を咲かせるのがオオイヌノフグリです。身近で見かける春に咲く花の1つです。花の種類や、いつまで花を咲かせるのか見てみましょう。
基本情報
学名 | Veronica persica |
分類 | オオバコ科クワガタソウ属の越年草 |
分布 | 道端 |
花期 | 3月~5月 |
オオイヌノフグリの特徴
オオイヌノフグリは、春の季節の道端など身近なところで見られる植物です。花は青い色でまれに白い花をつけ、太陽の光で開花し、1日で落ちてしまうことが多いです。オオイヌノフグリが開花するのは春ですが、秋の季節には既に芽吹いています。
果実はハート形
オオイヌノフグリは、さく果で形はハート形です。この果実には種子が2つ入っています。果実は、がくに包まれているのが特徴です。
いつから、いつまで花期?
早春である3月から開花を始め、春の季節が終わるころには、花は終わってしまいます。その後、夏の季節の間は種子で過ごし、秋の季節に芽吹き、冬の季節に横に広がって育ちます。ただし、オオイヌノフグリの花は、日が当たっているときしか開花しないというのが特徴です。
春に咲く花③:オオバコ
人が歩くようなところに、まるで地面に張り付いているようなオオバコも、春の季節に花を咲かせます。花期は長く、秋の季節まで花を見られますが、花がとても小さいです。
基本情報
学名 | Plantago asiatica |
分類 | オオバコ科オオバコ属の多年草 |
分布 | 人が踏みつけるような野原や道花 |
花期 | 4月~9月 |
オオバコの特徴
オオバコは、人がよく通る道端などに生える野草です。踏みつけに強く、人が多い場所でも育ちますが、人が少ない踏みつけがない場所では、他の植物に負けてしまう特徴があります。これは、オオバコが高く成長しないからだといわれています。
地面に埋まるオオバコ
オオバコの茎は、花茎以外すべて地面に埋まっています。そのため、葉はロゼット状です。葉は大きく、元気がないと葉の縁が波打つ特徴があります。
いつから、いつまで花期?
オオバコは、春の季節である4月から秋の季節にかけて開花します。穂状の花序に小さな花をびっしりとつけ、花も花序にたいして下から上へと咲いていくのが特徴です。花の色は、白色が基本ですが、淡い紫色をしていることもあります。
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