観賞用トウガラシとは
観賞用トウガラシとは、葉や実を楽しむものです。日本には1542年に室町時代に輸入され、江戸時代には栽培されていました。観賞用トウガラシは食用に比べて色が豊富です。実は白、紫、オレンジ、黄色、赤などがあり、成長過程で変化します。葉は緑の他に斑入りや紫のものもあります。
基本情報
学名 | capsicum annuum |
科属 | ナス科、トウガラシ属 |
原産国 | 南アメリカ~北アメリカの熱帯地域 |
形態 | 一年草扱い(原産国では多年草) |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐湿性 | 弱い |
草丈 | 40cm~80cm |
別名 | カプシクム、五色トウガラシ |
種類
観賞用トウガラシは、実が円錐形に育つスモールハンズと丸く育つコニカルという種類があります。その中でクバーナ系、コンガ系、マンボ系、サルサ系など実の形や色で複数の種類に別れます。葉も鮮やかな緑色から濃い緑、黒に近い紫、斑入りなどです。アンヌム種という原種を品種改良したものです。
花言葉
観賞用トウガラシの花言葉は6つあります。
- 嫉妬
- 旧友
- 辛辣
- 雅味(がみ)
- 生命力
- 悪夢から覚める
観賞用トウガラシの育て方
観賞用トウガラシの育て方に難しい特徴はありません。水はけと日当たり、肥料をあげるコツをおさえましょう。6月~12月頃までカラフルな実がたくさんなるので長い時期楽しめる植物です。寒さに弱いため寒冷地の地植えでの冬越しは難しいですが、鉢植えなら室内での管理も可能です。
育て方①種まき
種まきの時期は気温が20℃~25℃くらいになる5月頃です。種まき用の土をポットに入れ、種まきし、2mm~3mm土をかぶせます。発芽するまでは水分を切らさないように霧吹きなどで水やりし、暖かい日陰で管理しましょう。1週間ほどで発芽しますので本葉を数枚まで増やします。
育て方②植え付け
観賞用トウガラシの植え付けの時期は、種まきから1カ月くらいで、ホームセンターや園芸店に苗が出回る6月頃です。連作障害を起こしやすいナス科の植物ですので、鉢植えの場合は新しい土を用意してください。地植えの場合は、トマトやジャガイモなどを2年~3年植えていない場所を選びます。
地植え
日あたりがよく、水はけがよい場所を好みますので、水持ちがよすぎる場合は腐葉土を多めに混ぜます。種類によっては大きくなりますので、株の間は最低でも20cmくらいは開けてください。深めに植え付けると成長がよいでしょう。肥料は完熟たい肥をあらかじめ混ぜ込んでおきます。
鉢植え
鉢植えは5号くらいの鉢がおすすめです。害虫除けに鉢底ネットを敷いてから水はけがよいように軽石を入れます。ホームセンターなどで売っている土か、自作であれば、赤玉と腐葉土を混ぜたものに緩効性化成肥料を混ぜて株を植えます。水をあげてへこんだ場所にはさらに土を足しましょう。
次のページでは、育て方③〜⑦(水やり・日当たり・冬越しなど)、剪定、増やし方をご紹介します。
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