トレニアの育て方!種まきから切り戻しや寄せ植えのコツまで一挙ご紹介!

トレニアの育て方!種まきから切り戻しや寄せ植えのコツまで一挙ご紹介!

すみれに似ているトレニアは、一年草が主流ですが、コンカラーのように多年草の種類もあります。トレニアは花色も豊富で、夏のガーデニングにぴったりです。育て方さえ知れば、初心者でも栽培できます。種まきから、切り戻しのお手入れなど育て方についてこれからご紹介します。

記事の目次

  1. 1.トレニアはどんな花?
  2. 2.トレニアの品種
  3. 3.トレニアの育て方
  4. 4.トレニアの増やし方
  5. 5.トレニアの切り戻しなどのお手入れ
  6. 6.トレニアの越冬方法
  7. 7.トレニアの寄せ植えのコツ
  8. 8.トレニアの花言葉
  9. 9.まとめ

トレニアの育て方

Photo by NakaoSodanshitsu

トレニアは、植物が苦手とする環境下でも育ちますが、花付きが悪くなるなどの問題を抱えることもあります。トレニアが元気に自然に育つよう、本来の適した方法での育て方についてご紹介します。

育て方①育てる場所

日当たりのよい場所を選ぶのが育て方の基本

トレニアは日陰で育てることができますが、花付きが悪くなります。花付きをよくなるためには、真夏以外は日光に当てましょう。また、乾燥には弱いため、乾燥するような場所は避ける必要があります。

鉢植えの場合は夏場は日陰に移動

4月~11月までは風通しのよい、日の当たる場所で管理します。梅雨明けの7月~9月上旬は、夏の強い直射日光を避けるため日陰に移動しましょう。ポイントとしては、家の中で管理せず、軒下などの風の通りのよい場所に置くことです。また、ハンギングバスケットに植えると、株が蒸れにくく、元気に育ちます。トレニア・コンカラーのような多年草の種類は、冬の間、室内で管理すると冬越しできます。

庭植えの場合は乾燥しない場所

トレニアは、乾燥を嫌います。そのため、土は西日に当たると乾燥しやすいので、庭植えするときには西日が当たらない場所を選びます。また、水はけがよく、風通しがよい場所が好ましいです。夏の直射日光を避けるためにも、木陰などの近くに植えましょう。

育て方②用土

Photo byPexels

鉢植えの場合、市販の草花用培養土が便利

トレニアは水はけのよい用土を好むため、用土を自作する場合、小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜます。また、市販の草花用培養土には、肥料が入っているため手軽に使用できます。

庭植えの場合、水はけのよい環境をつくる

水はけのよい環境をつくるために、植え付けの2週間前に穴を掘り、酸性度合いを中和するために用土に苦土石灰を混ぜます。そして1週間後に、用土に堆肥や腐葉土を混ぜて寝かせます。

育て方③植え付け

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みずみずしい苗を選ぶ

葉の色が濃く鮮明で、全体がみずみずしいものを選びます。状態の悪い苗は、下葉が黄色く変色していたり、花がらがたくさんついていたりするものです。4月~8月に苗を植え付けます。適期は、気温が十分に上がる5月以降です。

苗の鉢植えでの植え付け方

  1. 苗よりも2回り大きい鉢を用意します。鉢底に用土を少し入れます。
  2. 用土に株を置いたら、株のまわりに土を足していきます。根がよく回っている株は、根が広がるように少しだけ崩してから植えます。ただし、根を崩しすぎると、株が弱る原因になるため注意が必要です。

苗の庭植えでの植え付け方

場所は、日当たりと水はけのよい環境を選びます。蒸れを防ぐために株と株の間隔は、20~25cm空けて植え付けます。

育て方④植え替え

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多年草の種類の植え替え

冬越しが可能な多年草の種類のトレニア・コンカラーなどの品種は、霜が降る前に植え替えなどをします。鉢植えの場合は、1~2年に1回、1回り大きな鉢に植え替えます。植え替え時期は、4月~8月が適期です。植え替えの方法は、植え付けと同じやり方です。庭植えの場合は、10月までに鉢に植え替えて室内で管理します。

一年草の種類でも根の状態で植え替え

トレニアのほとんどの種類は一年草のため、植え替えの必要はありません。しかし、鉢植えの場合、根が夏までの間に鉢の中でいっぱいになっていたら、株を鉢から取り出します。そして、根に付いている土を落とさずに、ひと回り大きな鉢にそのまま植え替えます。

種まきからの育て方と植え替え

種まきは、4月下旬~6月上旬が最適です。なぜかというと、発芽するには20℃~25℃が適温だからです。

Photo byjcesar2015

  1. 底の浅い箱に小粒の赤玉土など清潔な用土を入れます。このときに、種の飛散を防ぐために用土を湿らせておきます。
  2. 用土に種をまきます。トレニアの種はとても細かいため、均一にまく方法として、乾いた砂に種を混ぜてからまきます。
  3. 種まきをした後は、用土を被せません。なぜならば、芽が土の重みで出にくくなるからです。水やりは、霧吹きで乾燥しない程度に軽く湿らせます。霧吹きを使うのは、種が流れ出ることを防ぐためです。水やりの後は、種が飛散しないように上にビニールシートを軽くかけるか、風のない場所で管理します。
  4. 10~15日ほどで経つと発芽します。芽が混み合っていたら間引きます。また、生育の悪いものは、ピンセットで抜きます。そして、本葉が3~4枚に成長したら、生育のよいものを選び、育苗ポットに植え替えます。
  5. 土の表面が乾いたら、水やりします。その後、 本葉が8~10枚になったら、鉢か庭に植え替えます。植え替えるとき、根を少しだけほぐしてから、株と株の間隔を開けて植えます。間隔を空けるのは、一株が大きく成長するからです。

育て方⑤水やり

Photo byAntranias

基本は朝晩2回

トレニアは湿り気のある土を好むほど、水を必要とする植物です。水切れをしてしまうと、直ぐに弱ってしまい、一度弱ってしまうと元気をなかなか取り戻すことができません。弱らせない育て方として、水やりは朝晩2回必要です。ただし、水を多く与えすぎてしまうと根腐れの恐れがあるため、用土の表面が乾いていたら水やりをします。

夏場はこまめに水やり

トレニアは耐暑性がありますが、乾燥には弱いため水を必要とします。水切れを起こしてしまうと、花が咲かなくなってしまいます。それを防ぐには、夏場は水分が特に蒸発しやすいため、こまめに水やりを行いましょう。水やりをしていても、水切れをしてしまう場合は、風通しのよい日陰に場所を移動してください。

育て方⑥肥料

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緩効性化成肥料

鉢植えでも庭植えでも、植え付ける前に用意した用土には、緩効性化成肥料を混ぜておきます。また、ポイントは、4月と10月に各々1回ずつ錠剤などの緩効性化成肥料を与えることです。このとき、根本から数cm離れた位置に肥料を置き、水やりのときに肥料に水をかけると少しずつ養分が溶け出していきます。

液体肥料

トレニアは花が咲き始めたら、初夏から秋にかけて次々と花を咲かせるため、エネルギー補給に肥料が必要です。そのため、液体肥料を2週間に1回追肥します。育て方のポイントとしてリン酸成分が多いと、花付きがよくなり多くの花を咲かせます。

育て方⑦病気と害虫

病原はカビ

トレニアの一番かかりやすい病気は、灰色カビ病です。灰色カビ病は、高温多湿の環境で発生しやすいため、6月~10月の雨が続いた日や株が蒸れやすい時期に発生します。灰色カビに一度でもかかってしまうと回復しません。そのため、発生した部分は早めに取り除き、薬剤を散布して感染の拡大を防ぎます。また、同じくカビが原因の病気に、うどんこ病や立枯病があります。

カビ発生の予防策

4月~11月に、しぼんだ花を花首から早めに摘みます。雨が続くときも、花がら摘みをこまめに行いましょう。花がらを取り除くことで、灰色かび病の予防にもなります。また、株の上に花がらが残っていると、蒸れの原因になり害虫を引き寄せてしまいます。風通しのよい状態にして、管理することが大切です。

アブラムシやアザミウマ、ダニの害虫に注意

Photo bynidan

4月~11月になると、アブラムシやアザミウマ、ダニが新芽や蕾に付くことがあります。見つけたらすぐに、殺虫剤を散布して駆除します。

次のページでは、トレニアの増やし方、切り戻し等のお手入れ方法などをご紹介します。

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