クルクマとは?球根からの育て方や、きれいに花を咲かせるコツを紹介!

クルクマとは?球根からの育て方や、きれいに花を咲かせるコツを紹介!

クルクマは熱帯性の球根植物で、真夏の暑い時期に長く花を咲かせるのが特徴です。クルクマ球根を発芽させるコツや、きれいな花をたくさん咲かせるポイントを解説します。切り花で室内でも楽しめる、トロピカルでかわいいクルクマの花と一緒に、夏のガーデニングを楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.クルクマとは
  2. 2.クルクマ球根の植え付け
  3. 3.クルクマの育て方
  4. 4.きれいに咲かせるコツ
  5. 5.クルクマ球根の冬越し
  6. 6.まとめ

クルクマとは

クルクマ
Photo bystanbalik

クルクマは暑い夏に花を咲かせる熱帯性の球根植物です。蒸し暑い日本の夏にも負けず開花期間が長いという特徴から、トロピカルフラワーとして切り花も人気があります。温度や湿度を適温にキープしないと発芽しないため、温暖な地域向きの植物です。

クルクマの基本情報

ウコン

出典:写真AC

科名/属名 ショウガ科/ウコン属(クルクマ属)
原産地 熱帯アジア、アフリカ、オーストラリア など
分類 非耐寒性多年草、球根植物
草丈 30〜80cm
開花時期/花色 7〜10月/白・ピンク系
耐寒性 弱い(10℃以上)
耐暑性 強い
育てやすさ ★★☆☆☆

クルクマは生姜やウコン・ターメリック(カレーのスパイス)の仲間です。食品や漢方に使われる種類と、観賞用の花を楽しむ種類のクルクマがあります。観賞用のクルクマは花ウコンや紫ウコンと呼ばれることもあり、30cmほどの小型のものから切り花向きの大きくなる種類まで豊富です。

熱帯性の球根植物

白やピンク系の熱帯性のクルクマは暑さに強い反面、寒さにはとても弱い球根植物です。クルクマの球根の特徴は根茎性といって、チューリップのような丸い形ではなく、根や地下茎が変化した少し変わった形をしています。植物同様、球根にも耐寒性がないのため秋に球根を掘り上げたら、暖かい室内(10℃以上)で保管しましょう。

クルクマの花言葉

クルクマの花言葉には「あなたの姿に酔いしれる」「忍耐」「乙女の香り」があります。贈り物にぴったりな花言葉ですね。クルクマの花は上の画像のピンク色の部分ではなく、その中にある小さな白紫の部分です。苞と呼ばれる花のように見えるものが長持ちするため、暑い時期に長く花が楽しめるという特徴があります。

クルクマ球根の植え付け

クルクマ
Photo byTNTProTools

クルクマは多年草ですが、春植えで夏咲きの球根植物です。十分に土の温度が上がらないと球根が傷んでしまうため、植え付け時期は5月中旬以降がおすすめです。日当たりのよい暖かい場所に植え付けます。遅霜の心配がある寒い地域では、鉢植えにして温度対策をしましょう。クルクマの球根は、水栽培には適していません。

用土と土質

高温多湿な環境を好むクルクマには、用土を柔らかく水持ちのよい土質に整えましょう。市販の培養土では肥料分の多い「花と野菜の培養土」がおすすめです。配合する場合は、赤玉土5:腐葉土2:ピートモス(pH調整済み)2:牛ふん堆肥1で、水持ちと肥料持ちのよいふかふかした柔らかい土質にします。庭植えの場合も同様です。

球根の植え方

クルクマの球根は芽が出てくる発芽体と、その先に着いたいくつかの養分貯蔵体で構成されています。植え付けは発芽体を上にして、土を4〜5cm被せるのがポイントです。鉢植えは7〜8号(直径21〜24cm)ぐらいの、深さのあるタイプが適しています。球根が混んできたときの増やし方は分球です。株分けのイメージで、発芽体ごと割って分球します。

クルクマの発芽方法

クルクマの発芽適温は25℃です。球根を植えただけでは発芽に1カ月以上かかってしまいます。ビニールを被せて保温したり、暖かい室内で温度管理したりするなど、適温をキープしてより早く発芽させましょう。適温なら3週間程度で芽が出始めます。鉢植えは簡易ハウスなどに入れて、保温してもいいですね。

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クルクマの育て方

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