トレニアの増やし方
種まき
種まきの最適な時期は、4月下旬~6月上旬です。増やす方法も、植え付け方法の種まきと同じやり方です。種をまいた後、2週間ほどで芽が出てきます。
挿し芽
挿し芽は、6月~9月頃が最適で、コンカラーなどの多年草で行います。切り戻し作業で出たものを挿し芽に活用できます。挿し芽にする茎は、10cm位の長さです。花芽や下の部分の葉は取り除き、切り口を斜めにします。次に、水に切り口を30分ほどおいて水揚げした後に、茎の5cmほどを用土に寝かせるように斜めに植えます。
トレニアの切り戻しなどのお手入れ
切り戻し
切り戻しは、6月~8月です。目安としては、花付きが悪くなった時期に行います。全体が1/2になるよう切り戻しましょう。切り戻すことによって新しい芽が出て花付きがよくなり、秋になると再び咲きます。ただし、切り戻しをしすぎると、枯れてしまうので注意が必要です。
摘心
摘心は、植え付けから2週間ほどしたら行います。摘芯は、主枝を切って分枝させることで、花数を多くします。そのため、草丈が10cm以上に成長したら、脇芽が出ている上の主枝を切りましょう。花数を増やすコツは、株の全体が2/3程度にすることです。
下の葉が少ない場合は、光合成を促すために摘芯する位置を少し上げます。摘心を行うときは、汚れているハサミだと病気になるので、清潔なハサミを使います。
枯れる原因
複数の株や他の植物と一緒に植える場合、埋もれてしまうほど窮屈だと蒸れの原因となり枯れてしまいます。そのため、植物と植物の間には隙間ができるように植えることが大切です。トレニアのお手入れでは、切り戻しをし過ぎて葉をなくしてしまうと、光合成ができなくなってしまい枯れてしまいます。そのため、切り戻しをし過ぎないように注意が必要です。
トレニアの越冬方法
コンカラーなどのように冬越しができる多年草は、耐寒性に弱いため室内の窓辺に置いて管理します。霜が降りる前の11月に、家の中に入れましょう。その時、株は10cmほどに切り詰めます。水やりは夏場に比べると控えめにしますが、乾燥しないように気を付ける必要があります。
トレニアの寄せ植えのコツ
トレニアの種類は40種以上あり、どの品種も高温多湿の場所でも日陰でも育ち丈夫です。そのため、寄せ植えに最適な植物です。寄せ植えのコツとしては、トレニアは水や肥料を必要とするため、一緒に植える植物は水や肥料に強いものを選びます。
寄せ植えパターン
鉢植えでは外側に配置
トレニアの鉢植えでの寄せ植えのポイントは、外側つまり鉢の縁に植えることです。トレニアは下にしだれながら伸びていき、成長していくと、中のほうにも伸びていきます。他の植物との株の間隔は、10cmほど空けましょう。近すぎると、窮屈なため成長に問題が起こります。
ほふく性を活かしてグランドカバーに
トレニアの耐暑性があり、日陰でも育つことからグランドカバーに用いられます。また、ほふく性があるため、土の表面を隠すために使われます。洋風の庭づくりには、相性のよい植物です。
トレニアの花言葉
素早い動きから「ひらめき」
トレニアは、雌しべの先端が二つに割れています。そして、先端に触れると花びらが閉じられます。この仕組みは、虫などが運んできた花粉を得て、受粉を確実にするためです。花粉を取り入れる動きが素早いため、その動きから「ひらめき」という花言葉が付けられました。
花数の多さから「可憐な欲望」
トレニアは、ほふく性で枝分かれをしながら横に広がります。ひとつの株から大きく広がると、その分、多くの花を咲かせることから「欲望」が連想され、可憐な花姿と合わさり「可憐な欲望」となりました。
花姿から「温和」
トレニアの花は、まるみを帯びていて、その花の表情から穏やかな印象があります。また、花色が豊富です。花姿と、その色合いから見ている者の心を和ませ、ほんのり温かい気持ちにさせることから「温和」という花言葉があります。
花の付き方から「大切な人のそばで」
トレニアは、次から次へとたくさんの花を咲かせます。花は、近くの花と肩を寄せあって咲いていくことから、「大切な人のそばで」という花言葉が生まれました。
おちょぼ口のような形から「愛嬌」
トレニアの花は、おちょぼ口のような形をしています。おちょぼ口は、可愛らしく穏やかな印象があります。その印象から、「愛嬌」という花言葉に繋がりました。
まとめ
すみれの花に似ているトレニアは、乾燥にさえ注意すれば初心者でも育てやすい植物です。一年草だけでなくコンカラーのように多年草の種類もあり、花色も豊富で咲く期間が長い分、充分に楽しませてくれます。ガーデニングにトレニアを、ぜひ添えてみてください。一段と華やかになりますよ。