ホットリップス(チェリーセージ)の育て方!剪定や挿し木の仕方もご紹介!

ホットリップス(チェリーセージ)の育て方!剪定や挿し木の仕方もご紹介!

ホットリップス(チェリーセージ)という植物をごご存知でしょうか。赤白のツートンカラーが特徴的な花と、サクランボのような甘い香りが魅力の宿根草です。今回はホットリップス(チェリーセージ)の花言葉やハーブとしての効能、育て方や増やし方についてまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.ホットリップス(チェリーセージ)の概要
  2. 2.ホットリップス(チェリーセージ)の効能
  3. 3.ホットリップス(チェリーセージ)の花言葉
  4. 4.チェリーセージの種類・品種
  5. 5.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方
  6. 6.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方その①:植え付け・植え替え
  7. 7.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方その②:水やり
  8. 8.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方その③:肥料
  9. 9.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方その④:剪定・切り戻し
  10. 10.ホットリップス(チェリーセージ)の育て方その⑤:病害虫対策
  11. 11.ホットリップス(チェリーセージ)の増やし方
  12. 12.まとめ

ホットリップス(チェリーセージ)の概要

フリー写真素材ぱくたそ

ホットリップスは、メキシコを原産地とする植物です。愛らしくてナチュラルな雰囲気の花をつけることと、花や葉にフルーツのような甘い香りがあることから、観賞用ハーブとして人気があります。丈夫であまり手間がかからないので、ガーデニング初心者でも育てやすい植物ですよ。多年草なので地植えにすれば、毎年楽しめます。

一度につける花数は少ないですが花色が鮮やかなので、あまり寂しさは感じられません。しかもシンプルな花姿のため派手さは少なく、とても自然な雰囲気を持っているのでナチュラルガーデンにピッタリな植物ですよ。

ホットリップス(チェリーセージ)の基本データ

学名 Salvia microphylla, Salvia gregii, Salvia x jamensis
科名 シソ科
属名 アキギリ属(サルビア属)
原産地 メキシコ
開花時期 5月~11月
花色 赤、ピンク、白、紫、赤白、オレンジ
別名 チェリーセージ、サルビア・ミクロフィラ、サルビア・グレッギー、サルビア・ヤメンシス、オータムセージ

ホットリップス(チェリーセージ)の特徴

 出典:写真AC

ホットリップスは園芸品種名

ホットリップスは「チェリーセージ」という名前で流通していることが多いですが、この名前は正式な名称ではありません。サルビア・ミクロフィラや、その近縁種のサルビア・グレッギー、サルビア・ヤメンシスの総称として用いられています。ホットリップスも正確に言えば、サルビア・ミクロフィラの園芸品種の1つです。赤白のツートンカラーの花色が大きな特徴ですが、気温によっては花色の状態が変わることがあります。

チェリーセージの由来

Photo byHans

写真:セージ

「チェリーセージ」のチェリーは、花や葉にサクランボ(チェリー)に似た香りがあることに由来しています。セージの名前は、薬用ハーブの一種であるセージの仲間であることが由来です。その効能・効果の高さから「不老長寿のハーブ」と呼ばれているセージは、シソ科アキギリ(サルビア)属の植物で「薬用サルビア」という別名を持っています。

ホットリップス(チェリーセージ)の開花時期

 出典:写真AC​​​​​​

ホットリップス(チェリーセージ)の開花時期は5月から11月です。このように開花時期はとても長いですが、真夏の8月に入ると花つきが悪くなってしまいます。ただし、水やりを忘れなければ枯れることはないので、安心してくださいね。秋に入って涼しくなれば、また花をつけるようになります。

ホットリップス(チェリーセージ)の効能

Photo by hiromama

ホットリップス(チェリーセージ)の効能としては、殺菌作用・消化促進作用・解熱作用があることが知られています。食用ハーブではないので、食べることはありませんが、エキスを抽出したり、花や葉にある香りを活かして、サラダの彩りやクッキーの装飾、飲み物に浮かべて楽しめます。免疫機能を高める効能もあるので、ハーブティーもおすすめです。

コンパニオンプランツにも使える

 出典:写真AC​​​​​​

ホットリップス(チェリーセージ)の花や葉にある甘い香りには、虫よけの効果があると言われています。夏は蚊にさされやすいという方は、庭にホットリップス(チェリーセージ)を植えておくと被害を抑えられる可能性が高まります。アブラムシにも効果があるので、完全ではありませんが、アブラムシの被害を抑えるコンパニオンプランツとしても利用できますよ。

ホットリップス(チェリーセージ)の花言葉

Photo by kanegen

ここからはホットリップス(チェリーセージ)の花言葉と、その由来を紹介します。

花言葉その①「燃ゆる思い」

ホットリップスの花言葉その①は「燃ゆる思い」です。「燃ゆる思い」は、ホットリップス(チェリーセージ)の花が、鮮やかな赤い色をしていることに由来しています。

花言葉その②「尊重」

ホットリップス(チェリーセージ)の花言葉その②は「尊重」です。この花言葉の由来には、ホットリップス(チェリーセージ)の仲間であるセージが大きく関係しています。前にも少し触れたように、セージは高い効能を持つことから、薬用ハーブとして古くから尊重されてきました。そのことから「尊重」という花言葉が、ホットリップス(チェリーセージ)にもつけられています。

花言葉その③「知恵」

ホットリップス(チェリーセージ)の花言葉その③は「知恵」です。この花言葉の由来にもセージが大きく関係しています。セージの英語表記は「sage」ですが、この言葉には知恵・知識を多く有する人物を指す「賢人」「哲人」という意味もあります。このことから「知恵」という花言葉が誕生しました。

チェリーセージの種類・品種

 出典:写真AC​​​​​​

ここからは、チェリーセージの種類・品種について紹介します。

サルビア・ミクロフィラ

 出典:写真AC​​​​​

メキシコを原産とする低木性サルビアの一種です。チェリーセージの場合、ほとんどはこの品種を指します。基本種の花色は緋色ですが、園芸品種が多いので、赤、赤紫、マゼンタ、ピンクと花色の種類は豊富です。ちなみにホットリップスはサルビア・ミクロフィラの改良品種で、赤白のツートンカラーの花色は、気温の低い時期は白、気温の高い時期は赤の割合が高くなります。

赤白のツートンカラーの花が個性的でかわいいホットリップスだけど、気温によっては赤、もしくは白の単色になることもあります。

サルビア・グレッギー

出典: https://item.rakuten.co.jp/ogis/211/

サルビア・グレッギーはサルビア・ミクロフィラの近縁種で、サルビア・ミクロフィラと共に、チェリーセージと呼ばれているサルビア品種の1つでもあります。見た目はサルビア・ミクロフィラによく似ていますが、見分け方は簡単です。花びらの基部付近を見ると、サルビア・ミクロフィラには突起があるのに対して、サルビア・グレッギーにはありません。

サルビア・ヤメンシス

サルビア・ヤメンシスは、サルビア・ミクロフィラとサルビア・グレッギーとの自然交配種です。親と同じく、この品種もチェリーセージと呼ばれています。花色が大変に豊富で、淡ピンク色や淡い黄白色といった中間色や2色咲きの品種もあります。

次のページ

ホットリップス(チェリーセージ)の育て方

関連記事

Article Ranking