植物油脂とは?意味や定義をご紹介!摂取する上での注意点はある?

植物油脂とは?意味や定義をご紹介!摂取する上での注意点はある?

料理で使うことが多い植物油脂では、サラダ油が最も身近な存在ではないでしょうか。植物油脂は身体にやさしいと言われますが、大量摂取するともちろん悪影響にもなります。摂取する上での注意点や、植物油脂が危ないと言われている理由についても解説していきます。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.植物油脂とは
  3. 3.植物油脂は健康にいい?
  4. 4.植物油脂が危ない理由
  5. 5.植物油脂を摂取する上での注意点
  6. 6.おすすめの植物油脂
  7. 7.まとめ

はじめに

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みなさんは普段料理をするときにどのような油を使用していますか?油には動物油脂と植物油脂があります。植物油脂は健康にいい、ということを耳にすることも多いのではないでしょうか。しかし、摂取するときには注意も必要です。どのような点に気をつける必要があるのかご紹介していきます。

植物油脂とは

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料理に使うことがほとんどな植物油脂ですが、その意味や定義についてご存じの方は意外と少ないではないでしょうか。植物油脂について再認識するという意味でもチェックしてみましょう。

植物油脂の意味

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植物油脂は文字通り、植物から抽出して作った油です。植物油脂の代表的な存在である「サラダ油」ですが、サラダ油以外にも「もやし油」や「パーム油」「菜種油」があります。香ばしい香りが特徴的な「ごま油」も植物油脂です。植物油脂は植物油や植物脂に分けられ、それぞれ液体のものを油、固形のものを脂とあらわします。

ボタニ子

ボタニ子

植物油脂は一般的に「食用油」という意味で使われる場合が多いですが、他にも燃料としてやオイルマッサージなどに使われることもあります。今回は食用油の意味で紹介しています。

植物油脂の定義

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植物油脂を販売する場合、日本では食用植物油脂品質表示基準の定義に合っている必要があります。この品質表示基準はそれぞれ植物油脂の油の種類ごとに定義が分かれるのですが、主に「食用に適した処理を行ったもの」と記載されています。パーム油や菜種油も記載がされていますが、この品質表示基準や定義は農林水産省が定めたものです。

農林水産省「食用植物油脂の日本農林規格」
ボタニ子

ボタニ子

サラダ油は菜種や大豆・ごまやひまわりなどを混合して制作した調理用油のことを指します。

動物油脂とは

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動物油脂は動物の脂肪体を抽出して作る油脂になります。ラードなどがこの動物油脂にあたりますが、料理に使うことによって脂の旨味を堪能することができるのが魅力です。健康を意識する場合は適度に動物油脂も摂取するのがのぞましいでしょう。

植物油脂は健康にいい?

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植物油脂は健康にいいといわれることもあります。確かに健康にいい植物油脂はありますが、摂取の仕方を誤ったり、原料や成分が書かれずに食物油脂と書かれたりしているものは危険です。安全な品質のものを、適量摂取するようにしましょう。

植物油脂が危ない理由

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近年では健康ブームになっており、健康にいいとされる植物油脂があることから、植物油脂全体が身体にいいというイメージが定着してしまっているようです。どのような理由から植物性油が危険なのかご紹介します。

酸化による変化

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脂は酸化してしまいます。植物油脂は保存している状態でも酸化が進行しますが、加熱調理に使用した際にさらに酸化が進行します。酸化した場合、植物油脂は「過酸化脂質」に変化し、劣化した油になって体に悪影響を与えます。

ボタニ子

ボタニ子

揚げ物をするときに一回の料理で捨てるのはもったいないということで使いまわしをする人も多いですが、酸化が進んだ状態になり体に悪影響を与える可能性が高いです。

安全性が保証されていない

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品質表示基準を満たしている油脂といっても、必ずしも安全性が保証されているというわけではありません。近年では輸入品も多く、遺伝子操作が行なわれた原料から作る油脂も多いです。遺伝子操作が行なわれたものが、身体にどのような影響を与えるのかは現在解明されていません。そのため、原料が明らかにされていても必ずしも安全というわけではないといえます。

見えない油にも注意が必要

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植物油脂は安全性が保証されていませんが、見えない油にも気をつけたいところですね。見えない油は主にパームオイルが挙げられますが、ポテトチップスなどの加工食品に使われていることが多いです。パームオイルは他の油とも混合されている食物油脂の可能性も高く、安全性が低いです。

オーガニックオイルが比較的安全

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安全性を求める場合は、遺伝子操作が行なわれていないオーガニックオイルを使用することをおすすめします。オーガニックオイルは、無農薬や化学肥料を使わずに作られた原料から生産されています。原料や成分もわかりやすいので、安全性を考える場合はオーガニックオイルを使用しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

安全性が高くても酸化してしまうと危険なので、長期間使い続けないようにするのがいいでしょう。

腸が消化できない可能性がある

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植物油脂が危険な理由には、腸にダメージを与える可能性があるということも含まれます。マーガリンやショートニングが主な例ですが、マーガリンやショートニングは固形植物脂になります。この固形油脂は固形にするために水素添加が行なわれています。水素添加した油脂にはトランス脂肪酸ができますが、このトランス脂肪酸は消化されにくいものです。そのため、摂取すると体内で分解されずに腸に届いてダメージを与えます。

急性症状はない

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水素添加された固形油脂は、消化されずに腸にダメージを与えて少しずつ穴をあけていきます。さらに、サラダ油などは200℃以上で加熱すると神経毒といわれる「ヒドロキシノネナール」が発生します。神経をゆっくりと壊していくため、20年、30年後に大きな症状となってあらわれる場合がほとんどです。高温加熱調理は危険極まりないといえるでしょう。

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植物油脂を摂取する上での注意点

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