下草とは
下草とは、庭木の株元に植える植物のことです。シンボルツリーなどの根元に植えて木を引き締める役割を担うため「根じめ」と呼ばれることもあります。グランドカバーのような役割を担ったり、庭全体のデザイン性をアップさせてくれたりする、ガーデニングには欠かせない存在です。
下草を植える意味・役割
まず、下草を植えることの具体的な意味や役割について説明します。下草を植える目的を知って、より一層ガーデニングを楽しみましょう。
下草の意味・役割①泥はねを防ぐ
雨が降ったとき、地表がむき出しでは泥がはねてしまい、庭木などの植物に付着して病気の原因になることがあります。それを防いでくれるのが下草です。下草が地表を覆うことで泥がはねにくくなり、病気のリスクを軽減してくれます。
下草の意味・役割り②土留めになる
雨が降ったとき、泥はねと同様に気を付けたいのが土の流亡です。特に傾斜がついているような場所や周囲よりも高い場所は雨がたくさん降ると土が流れやすく、植木の根元が露出してしまうこともあります。そうならないよう、土留めの役割をはたしてくれるのが下草です。下草の根が土を保持するため、流れにくくなります。
下草の意味・役割③地温を保つ
下草は、地温の維持にも役立ちます。植物の生育にとって、地温は重要なポイントです。下草を植えておくことで、夏には直射日光を遮って地温の上昇を防ぎ、冬には地表を覆って寒さから植木を守ってくれます。
下草の意味・役割④乾燥を防ぐ
地表から水分の蒸発を防げることも、下草を植えるメリットの1つです。ただし下草は適切に手入れをしていないと蒸れてしまい、かえって病気の原因になることも考えられます。手入れの方法については後述します。
下草の意味・役割⑤雑草を抑制する
下草は丈夫で繁殖力に優れるため、雑草の抑制にも役立っています。しかし、種類によっては生命力が強すぎて、雑草化しどんどん増えていく植物もあります。気を付けて管理しましょう。
下草の意味・役割⑥景観を向上させる
下草は、植木の株元に植えることで見た目のバランスをよくし、庭のデザイン性を向上させる役割も持っています。また常緑の下草を選べば、冬場に植木が落葉しても庭が寂しくなりません。