誘引とは?ガーデニングにおける目的や簡単なやり方・便利な道具を紹介

誘引とは?ガーデニングにおける目的や簡単なやり方・便利な道具を紹介

「誘引(ゆういん)」という園芸用語をご存知でしょうか?支柱などに植物の枝や茎・つるを結びつける園芸作業を意味する言葉です。ガーデニングシーズンを迎える春〜夏の時期に行う、誘引には多くのメリットがあります。誘引の目的や誘引に使う資材などをまとめてご紹介します!

記事の目次

  1. 1.「誘引(ゆういん)」とは
  2. 2.誘引する植物とは
  3. 3.誘引するために必要な資材
  4. 4.便利な誘引ひもなどを紹介
  5. 5.まとめ

「誘引(ゆういん)」とは

つるバラ
Photo byKIMDAEJEUNG

誘引とは植物のつるや枝・茎を支柱などに結びつけて、成長する方向や全体の形を整えたり、日当たりをよくして花実の付きをよくしたりすることです。夏野菜などの実物野菜では、枝や茎が重さで折れたり裂けたりするのを防ぎます。誘引は植物の成長するタイミングに合わせて、繰り返し行う作業です。

目的①きれいに整える

藤棚

出典:写真AC

枝や茎の間隔や方向を誘引することで、アーチやトレリスなどの資材にバランスよく這わせることができます。植物園や観光地では藤棚やバラのアーチなどが美しく整えられ、訪れた人を楽しませていますが、これも植物の成長に合わせた誘引作業のおかげです。手をかけた分だけきれいな花が楽しめますね。

目的②花実をつけやすくする

ぶどう畑

出典:Unsplash

植物の枝や茎を誘引して間隔を整えると、葉にまんべんなく日が当たるようになります。しっかりと光合成ができて栄養も行き渡り、花や実をたくさんつけるのが利点です。また、風通しがよくなることで病気や害虫がつきにくくなり、早めに気づいて対処できるのも利点といえます。

目的②枝を支える

トマト苗

出典:写真AC

家庭菜園で人気の夏野菜や果樹にも、支柱立てと誘引が欠かせませんね。柔らかい茎を支柱で支えたり、実の重さを分散させたりすることで、日当たりもよくなり継続して収穫できる、という利点があるからです。特に成長の早いキュウリやグリーンカーテンは、早めの誘引作業をおすすめします。

誘引する植物とは

クレマチス
Photo by ai3310X

誘引作業が必要な植物にはどんな種類があるでしょう。植物の種類と最適な時期、おすすめの誘引資材や仕立て方などをまとめて紹介します。

バラやクレマチスなどの花

誘引して整える花といえば、つるバラ(クライミング ローズ)やクレマチス・朝顔や藤を思い浮かべる方が多いでしょう。剪定と誘引という2つの作業で、花芽を付ける数が違ってきますね。

品種 誘引資材と仕立て方
つるバラ パーゴラ・アーチ・オベリスク・トレリスなど
クレマチス オベリスクやトレリスなど
木香バラ ラティスやトレリスなど
朝顔 リング支柱、ネット
パーゴラや棚
ツルニチニチソウ トレリスなど
マンデビラ オベリスクやトレリスなど
ブーゲンビレア リング支柱など
ハゴロモジャスミン 地植えではトレリス、鉢植えではリング支柱など

誘引の時期とやり方

上の動画は、つるバラの冬剪定と誘引をわかりやすく解説したものです。アーチ仕立てのバラを冬新芽が動き出す前のタイミングで剪定し、ワイヤーでバランスよく誘引し直しています。クレマチスの誘引はつるの成長に合わせて、しっかり日が当たるように枝の間隔を空けるのがポイントです。

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次は「ブドウやキウイなどの果樹」の場合について解説していきます。

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誘引するために必要な資材

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