花留学とは
花留学の特徴
花留学とは、ヨーロッパ文化の一つである、フラワーアレンジメントを海外で学ぶ留学のことです。語学留学のように外国語を学びに行くわけではなく、英語で花について学ぶため、ある程度の英語力が必要になります。フラワーアレンジメントのほかにも、ブリザードフラワーやブライダルフラワー、ガーデニング、フローリスト技術などが学べます。
フローリストってなんですか?
フローリストとは、本来は園芸愛好者を指す言葉です。日本では「花屋」「フラワーデザイナー」「フラワー装飾技能士」などに携わる人をフローリストと呼びます。
花留学する意義
- 花の技術を学べる
- さまざまな花に触れられる
- 海外の生活文化や文化的背景を学べる
- 精神的に強くなる
花留学では基本的な花の技術はもちろん、日本の華道とは異なる西洋風の花の扱い方が学べます。日本ではあまり見かけない植物を扱う機会も多く、貴重な体験ができます。言葉も文化も異なる環境に身を置くことで、その国の生活の様子や文化を学べるだけでなく、何事も自分で乗り越えなくてはならないため、精神的に強くなれるのも利点です。
留学先の国の選び方
①スタイルから選ぶ
花留学の行き先には「好みのフラワーアレンジメントのスタイル」にあう国を選びましょう。留学先に人気なのは主にヨーロッパの国々ですが、国によってスタイルが違います。王道のイングリッシュガーデンについて学びたいならイギリス、よりスタイリッシュさを求めるならドイツなど、学びたいスタイルが留学先を選ぶカギになります。
②行きやすい国を選ぶ
海外で中長期に渡って学び生活することを考えると、物理的にも精神的にも行きやすい国を選ぶことも重要です。「親戚が住んでいる」「現地の言葉が話せる」「行ったことがある」「ワーキングホリデーなどの条件にあわせる」など、留学の負担を減らせるものがあるなら、それを中心に留学先を選ぶのも一つの方法です。
③憧れの国を選ぶ
「好みのスタイルが明確にわからない」「物理的に頼れるものがない」人は、あこがれの国に留学するのもおすすめです。花に関してだけでなく、好きなアーティストや行ってみたい場所、食べてみたいものなど、憧れの人やものがある国に行くとそれだけでもモチベーションが上がります。
花留学にかかる費用
①学費
花留学の学費は、国やコースによってさまざまです。例えば人気のあるイギリスのロンドンでは、2週間コースで約20万円から、4週間コースで約30万円から通えます。フランスのパリにはフランス語とセットのコースがたくさんありますが、その分費用がかかります。比較的安く通えるのはアメリカで、目安としては3ヶ月で15万円ほどです。
ボタニ子
②渡航費
渡航費は航空会社や予約のタイミングで、値段がかなり変わります。ヨーロッパでもアメリカでも、7万円~20万円を目安にしておきましょう。ただし、クリスマスや夏休みシーズンは値段が跳ね上がる場合があるため、留学する時期選びにも気をつけてください。
③滞在費
留学費用に家賃が含まれている場合もありますが、基本的には滞在費がかかります。パリやロンドンなどの中心地は郊外よりも家賃が高くなりますが、郊外に住むと交通費がその分かかるため、家選びの際は注意が必要です。ホテルや賃貸のほかに、シェアハウスやホームステイという選択肢もあります。
④生活費
生活費としては、食費や通信費、光熱費、物品購入費などが挙げられます。日本に比べるとフランスやオランダなどのヨーロッパの主要な国のほうが物価が高いです。日本にいるときよりも生活にかかる費用が3割ほど多くなると考えておきましょう。アメリカは州によってかかる税金が異なるため、滞在先選びの際にも注意してください。
花留学におすすめの国
①イギリス
イギリスはフラワーアレンジメント発祥の国であり、留学先に人気です。ロンドン近郊に多くのスクールがあり、1日体験から1ヶ月で資格を取るコースまで、希望にあわせたスクール選びができる点も魅力です。人でにぎわうロンドンの街での花留学の経験は、花の技術だけでなく、多くのインスピレーションを与えてくれます。
②フランス
フランスのパリは、いい意味で形式がなく「ありのまま」を大事にするフラワーアレンジメントスタイルが人気の留学先です。「花の都パリ」と呼ばれるように、フランスの人にとって花は日常に欠かせないものであり、生活に彩りを与える役目を持っています。テーブルディスプレイや最新の流行スタイルが学べるのも人気の理由です。
③オランダ
オランダは、バリエーション豊富な花々をたっぷり使用して華やかに仕上げるスタイルが人気の留学先です。ヨーロッパ諸国で広く証明可能な「DFA(ダッチフラワーアレンジメント)」と呼ばれるオランダ農水省公認のライセンスが取得できます。モダンでレベルの高いアレンジメントを学びたい人にピッタリです。
④ドイツ
より独創的で自然なフラワーアレンジメントを学びたい人にはドイツがおすすめです。ドイツでは、植物の自然体な動きや生態を理解し、植物ならではの特性を生かしたデザイン作りを大切にしています。イベント時には特徴的で魅力的なブーケやリースが数多く並ぶドイツの花屋での経験は、日本に戻ってからも役立つものばかりです。
⑤アメリカ
決められた型にあわせて花をアレンジしていく基本的なフラワーアレンジメントを学びたい人にはアメリカがおすすめです。日本にフラワーアレンジメントが入ってきたとき、主流だったのがこのアメリカンスタイルでした。ニューヨークには世界各地からありとあらゆる種類の花が集まってくるため、さまざまな花に触れられるのも魅力の国です。
ボタニ子
次は花留学する手段の選び方について紹介するよ!
期間だけでなく、資格取得するかどうかや環境、教える人によって費用がかなり違うから、スクール選びは慎重にね!