ハナトラノオ(花虎の尾)とは?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

ハナトラノオ(花虎の尾)とは?植物としての特徴や開花時期をご紹介!

日当たりの良い場所で夏に見かけるハナトラノオ (花虎の尾)は、日本に大正時代入ってきた育てやすい園芸品種です。繁殖力が旺盛なので道端や河原などに野生化していることもあります。あちこちで出会えるハナトラノオの特徴や開花時期、花言葉などをお伝えしていきます。

記事の目次

  1. 1.ハナトラノオとは?
  2. 2.ハナトラノオの育て方
  3. 3.ハナトラノオに似た花
  4. 4.まとめ

ハナトラノオとは?

夏に見かけるピンクの花穂は、すらりと細長い姿が印象的です。この小さな花をよく見ると、パクッと口を開けたような姿でとても愛らしいです。公園の花壇やあちこちの空き地などでも見かけるこの花の特徴をご紹介します。

基本情報

Photo by F. D. Richards

   原産地  北アメリカ
     別名 カクトラノオ、フィソステギア
     学名 Physostegia virginiana
     分類 シソ科ハナトラノオ属(フィソステギア属)
     形態 多年草
     花色 ピンク、白
     草丈 60~120cm
   花言葉  「達成」「希望」「あなたとの約束」など

ハナトラノオの名前の由来

Photo by Doug_McGrady

ハナトラノオの和名と別名は花姿からつけられたもの

ハナトラノオ(花虎の尾)の和名は、美しい花がたくさん並んだ形がトラの尾のように見えることからつけられた名前です。また、別名のカクトラノオ(角虎の尾)は、茎の断面が四角に見えるためにつけられました。

学名「physostegia」の語源

学名の「Physostegia」は、ギリシャ語の「physa(胞)とstege(蓋をする)」が語源となっています。種名の「virginiana」は、「北アメリカのバージニアの」という意味になり、元々この地に多く自生していた花になります。

ハナトラノオの特徴

出典:写真AC

花の特徴

まっすぐ伸びる穂に対して花は、四列に並んで下から順番に咲きます。花穂は、四角い茎の先30cmほどです。花期になると花は筒型で横向きに咲き、先端は唇のような形です。色はピンクや白の品種があります。4個の雄しべと1個の雌しべがあります。花期が長く、初夏から秋まで楽しめる花です。

葉の特徴

葉は波針形や長楕円形でギザギザととがった形です。十字に対生します。葉に白や黄色といった班入りの品種もあります。

ハナトラノオの花言葉

Photo by blumenbiene

「達成」「希望」「あなたとの約束」など

花言葉の「達成」や「希望」は、下から次々と順に花開く姿からつけられたものです。「あなたとの約束」も、きっと叶えることが出来ると強く願う気持ちからつけられています。名前にもあるトラの強さに由来している言葉とも言えますので、花穂の頂点のつぼみが咲く姿を待ち望む人々の思いが込められています。

ハナトラノオの育て方

Photo by F. D. Richards

季節を通して手のかからない園芸品種です。耐寒性のある多年草ですので放っておいてもどんどん増えていってしまうほどです。冬のお手入れも簡単なのでガーデニング初心者には最適な花でしょう。

用土

標準的な園芸用土(赤玉土と腐葉土7:3)で比較的簡単に育てられることが出来ます。鉢植えの場合は、水はけの良さも考慮しつつ保水性があることも重要となります。

種付けと植え替え

地下茎でどんどん増える花なので株分けをするのが一般的です。植え替えの季節は、春か秋に行うのが良いでしょう。種で増やしたい場合は、10月頃に種ができるので新しい土に種まきをします。乾燥しないように日陰で発芽させましょう。ポット苗で売られているものは季節を問わず植え替えが出来ます。

水やりと肥料

Photo by F. D. Richards

冬の水やりは地植えの場合特に気にする必要がありません。鉢植えの場合は、表面が乾いた時に水やりをする程度で大丈夫です。肥料は与えすぎると草丈が伸びすぎて花が少なくなることがあります。成長期の春に少量、花の枯れた冬に追肥する程度にしましょう。

開花時期

品種によって違いがありますが、花期は7月~10月頃になります。下の蕾から順に花開くまで数日かかりますので長く楽しめます。水あげもよく、切り花としても重宝される花になります。花期が終わって冬になると地上部を枯らし、小さな芽を出して冬越しをします。

ハナトラノオに似た花

Photo by NakaoSodanshitsu

ミントの白い花

見た目の似た花

シソ科の花

出典:写真AC
 ​​​​​​​

ハナトラノオはシソ科の花です。薬味等で身近なシソの花をはじめ、オレガノ、セージ、ミントといった有名なハーブ種がシソ科の植物になります。直立した茎に小さな花をたくさんつける花姿はシソ科の特徴のひとつです。

ミソハギの花

Photo bybyrev

ミソハギはミソハギ科の多年草で道端でよく見かける花です。開花時期が同じハナトラノオと共に昔から盆花として夏に欠かせない花となっています。

いろいろなトラノオ

名前にトラノオがついた花もたくさんあります。

名前が似た花<オカトラノオ>

Photo byTLink

オカトラノオは日当たりのいい山地に群生しているサクラソウ科の多年草です。ハナトラノオと同じように花穂がトラの尻に似ているため付けられた名前です。花穂は途中でたらりと垂らすかたちになり、花は白色です。

名前が似た花<イブキトラノオ>

出典:写真AC

イブキトラノオは山の草地に生えているタデ科の多年草です。茎の先に円柱形に花をつけ、ねこじゃらしのような姿です。

名前の似た花<ルリトラノオ>

ルリトラノオは鮮やかな青紫色の花が特徴なオオバコ科の多年草です。葉のつき方が対生であるところがハナトラノオに似ています。

名前の似た花<トラノオ>

Photo by irak_ua

サンスベリアは固く長い葉っぱの観葉植物です。細長い葉っぱの形と縞模様からトラノオと呼ばれています。

まとめ

Photo by carlfbagge

英語名(Virginia lion's heart)/学名(Physostegia virginiana)

ハナトラノ(花虎の尾)と別名カクトラノオ(角虎の尾)は、どちらも名前の通り見た目が特徴的な花になります。丈夫な植物のため季節ごとのお手入れも簡単ですので、花壇や鉢植えなどで気軽に育てて欲しい園芸品種です。あちこちの道端で野生化したハナトラノオを気軽に見つけることも出来ます。トラノオと名のつく植物も多いので、夏の散歩道に見かけたらぜひ花や茎の形に注目して観察してみましょう。

sasahana
ライター

sasahana

クラフト作家としての生活を送りながら、日々、ひとり息子と自然の中をかけまわっています。暮らしを大切にしながら、身近な植物たちとの出会いを楽しんでいます。

関連記事

Article Ranking