ぺんぺん草とは?「ぺんぺん草も生えない」の意味や使い方も解説!

ぺんぺん草とは?「ぺんぺん草も生えない」の意味や使い方も解説!

春になると白い花を咲かせているぺんぺん草はよく見かけられる野草で、幼い頃に実を鳴らして遊んだ記憶がある方も多いでしょう。実は、ぺんぺん草には昔から親しまれている理由があることはご存知ですか?ここではぺんぺん草の特徴や慣用句の使い方などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ぺんぺん草とは
  2. 2.「ぺんぺん草も生えない」とは
  3. 3.ぺんぺん草の食べ方
  4. 4.まとめ

花言葉

出典:写真AC

ぺんぺん草の花言葉は「あなたに私の全てをささげます」です。これは、英名の「shepherd's purse(羊飼いの財布)」の物語からひも解くと分かりやすいでしょう。これから家族になる相手にプロポーズをするときに渡す花としてもよいですね。

「shepherd's purse」の意味

羊飼いは動き回る職業であるため小さい財布代わりの袋を持ち歩き、その袋に毎日の給金を入れて愛する妻に渡していました。家族の信頼の形を表したその袋がぺんぺん草の実の形に大変似ていたことから、この花言葉が生まれました。

「ぺんぺん草も生えない」とは

出典:写真AC

次は、ぺんぺん草を使った慣用句について説明します。「ぺんぺん草も生えない」とはよく聞かれる言葉ですが、どのような意味があるのでしょうか?

「ぺんぺん草も生えない」の意味

ぺんぺん草は大変生命力が強く、荒れた土地でも生息できる植物です。そのぺんぺん草が生えないということで「非常に荒廃している場所」「未開拓地」「何も残っていない」という意味で使われます。

「ぺんぺん草も生えない」の使い方

出典:写真AC

「近江商人の通った後はぺんぺん草も生えない」という言葉があります。近江商人は地方で仕入れた物を都会で売り、その道中で品物を仕入れては違う場所で売るという「のこぎり商法」で商売をしていました。そのことから、ぺんぺん草が生えることもなく(跡形もなく)何も無駄がないという意味で、徹底的に物事を行う会社や人に対して使われます。

ぺんぺん草の食べ方

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ぺんぺん草は別名「ナズナ」と呼ばれ、春の七草の1つです。1月7日の人日の節句に七草がゆを食べて無病息災を願います。栄養も豊富で鉄分・マンガンなどが含まれており、昔から食用として親しまれていました。また、根ごと乾燥させた「(せいさい)」という生薬としても利用されています。薺菜の効能には、利尿や解熱作用があるとされています。

まとめ

出典:写真AC

春になるとかわいらしい花を咲かせる「ぺんぺん草」は、昔から食用として使われたり虫よけとして利用されたりと、人々の間で大変なじみ深い野草でした。子ども達が自然遊びを行うときにも、ぺんぺん草はよい教材になりそうですね。道端で見かけたときにじっくりと観察してみると、とても興味深い野草だと改めて感じられることでしょう。

sachiko
ライター

sachiko

自宅の小さな庭で、細々と野菜や果物を育てる事が好きな平々凡々の主婦です。 日々勉強、色々と調べては実験中。いつか美味しい野菜などを育てて、お世話になっている人に配る事が夢です。

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