紫式部(ムラサキシキブ)の増やし方
紫式部は挿し木や株分けで増やすことができます。それぞれの増やし方は以下の通りです。
増やし方①挿し木
紫式部の簡単な増やし方は挿し木です。健康で丈夫に育っている枝を選び「挿し穂」として使用します。赤玉土にピートモスを加えた挿し穂用の土を用意し、そこに挿し穂を挿して育てていくという増やし方です。
増やし方②株分け
紫式部の株分けでの増やし方のポイントは、根を傷付けないようにすることです、開花前の3月〜4月頃がおすすめです。優しく根を掘り起こし、ていねいに株分けを行います。それぞれの株を、赤玉土や鹿沼土を入れた植木鉢に植え替えし、たっぷりと水を与えて育ててください。
紫式部(ムラサキシキブ)の剪定
紫式部はきちんと剪定を行うことで、きれいな形に育てることができます。また、剪定は、翌年の花付きをよくする効果もある大切な作業です。紫式部の剪定時期や、剪定方法をご紹介します。
剪定時期
紫式部の剪定は、12月〜2月の時期に行います。この時期に行う理由は、葉が落葉し、紫式部が休眠期に入っているため、強剪定を行っても枯れる心配が少ないからです。また、冬に選定を行っておくと、春に新しい芽が出てきて、花を咲かせたときに、きれいな樹形を楽しむことができます。
剪定方法
紫式部の枝を剪定していくときのポイントは、短い枝を残すように剪定していくことです。その短い枝から太い枝が育っていくので、丈夫でしっかりとした紫式部に育てることができます。剪定しすぎると弱ってしまうので注意が必要ですが、ある程度なら、好きな形に剪定しても構いません。
紫式部(ムラサキシキブ)の病気と害虫
紫式部は病気や害虫被害を受けにくい植物といわれています。しかし、環境が合わなかったり、きちんと管理がされていなかったりすると、病気や害虫被害を受けてしまうことがあるので注意が必要です。紫式部のかかりやすい病気や、害虫被害をご紹介します。
うどんこ病
うどんこ病はカビが原因の病気です。葉の表面が白っぽくなってしまうのが特徴で、葉の養分が吸い取られてしまいます。そのため、殺菌剤を吹きかけるか、うどんこ病にかかってしまった葉を摘み取るなどの対応が必要です。
カイガラムシ
カイガラムシは枝などに寄生し、樹液を吸ってしまいます。集団で寄生すると、紫式部が枯れてしまうことあるので注意が必要です。また、カイガラムシが樹液を吸ったところから菌が入り、すす病やこうやく病にかかってしまう恐れもあります。
紫式部(ムラサキシキブ)のアレンジ方法
紫式部は美しい実が人気の植物です。開花が終わり実が色付いて来た頃に、枝を切り取って処理すると、さまざまなアレンジ方法で紫式部の実を楽しむことができます。紫式部のアレンジ方法をいくつかご紹介します。
生け花
紫式部は秋の生け花として親しまれています。紫式部を生け花にする場合には、葉を全て取り除くことがポイントです。実だけの状態にすることで、長く楽しむことができ、葉が落ちる心配もありません。陶器を利用すると、和室などによく合うインテリアになります。
ドライフラワー
開花が終わり、実が色付いてきた時期に、葉を全て切り取り、茎に実だけの状態にします。そのまま、枝を空の花瓶に挿しておくだけで、時間が経つと乾燥し、紫式部のドライフラワーの完成です。花瓶に挿したまま、インテリアとして飾ってもおしゃれに楽しむことができます。
フラワーアレンジメント
紫式部は、フラワーアレンジメントにも人気があります。たくさんの花の中に、紫式部の美しい実がアクセントになり、とても魅力的なフラワーアレンジメントを楽しむことができます。また「愛され上手」「聡明」「上品」という素敵な花言葉がついているので、贈り物にも最適です。
リース
紫式部の実の色を生かして、他の紫色の花と組み合わせたリースにアレンジすると、とてもおしゃれに仕上がります。紫色と相性のよい白色の花と組み合わせるのもおすすめです。つやつやとした紫式部の実がかわいらしい、素敵なリースを作ることができます。
まとめ
紫式部の特徴や花言葉、開花時期や育て方などをご紹介しました。紫式部は病気にかかりにくく、初心者でも簡単に育てることのできる植物です。かわいらしい花を開花させたあとには、紫色の美しい実を付け、葉の紅葉も楽しむことができます。そんな魅力的な紫式部を、ぜひ育ててみてくださいね。
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出典:写真AC