アロカシアとは?珍しい観葉植物の特徴や花言葉と育て方をご紹介!

アロカシアとは?珍しい観葉植物の特徴や花言葉と育て方をご紹介!

アロカシアという観葉植物をご存知ですか?「復縁」や「仲直り」の花言葉をもつ、風水でも有名な観葉植物です。今回は、アロカシアの特徴や数多くある種類を紹介します。また、詳しい育て方、挿し木や株分けでの増やし方も説明していきます。

記事の目次

  1. 1.アロカシアとは?
  2. 2.アロカシアの特徴
  3. 3.アロカシアの種類
  4. 4.アロカシアの育て方
  5. 5.まとめ

アロカシアとは?

基本情報

出典:写真AC

名前 アロカシアまたはアローカシア
別名 クワズイモ 出世芋
学名 Alocasia odora
分類 サトイモ科クワズイモ属
分布 日本 中国 東南アジア

珍しい観葉植物

アロカシアという名前を聞いて、観葉植物だとすぐにわかるかたはなかなかいないのではないでしょうか。クワズイモの名前のほうが、花屋さんでも通じたりするようです。アロカシアは風水の効果も期待できる、珍しい観葉植物です。

ボタニ子

ボタニ子

よくイラストなどでカエルが傘のように持っている葉は、アロカシアの葉だよ。

別名の由来

出典:写真AC

別名のクワズイモは「食わず芋」と書きあらわすことができます。字のとおり食べられない芋なのでその名が付きました。また、出世芋はアロカシアの成長スピードが早いことから由来しています。

アロカシアの特徴

毒性

出典:写真AC

毒性成分

シュウ酸カルシウム( calcium oxalate )

食中毒の型 消化器系の中毒、接触刺激性の中毒 
中毒症状 悪心、嘔吐、下痢、麻痺、皮膚炎など
発病時期 摂食後すぐに発症

厚生労働省が毒性のある植物として、サトイモやハスイモなどと間違えて食べないように注意喚起しています。もし食べてしまった場合は、口に入れた瞬間に強い刺激を感じるため、すぐに気づきます。吐き出した後は、口を洗浄してください。また汁に触れても炎症をおこすため、素手では触らないようにしましょう。
ボタニ子

ボタニ子

アロカシアのお手入れをするときは、手袋をしましょう。

ボタ爺

ボタ爺

子どもやペットによる誤食もあるから、気を付けるんじゃぞ。

観葉植物で花を咲かせることは珍しいです。アロカシアの花は変わった形をしていて、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれます。花びらのように見える部分は、仏炎苞(ぶつえんほう)といわれる部分です。

花言葉

出典:写真AC

「復縁」

アロカシアの花言葉のひとつが「復縁」です。葉が大きなハートにみえることが由来とされています。また、風水効果のある観葉植物として知られており、復縁を願うかたはアロカシアを部屋に飾ったり、スマートフォンの待ち受け画像にするとよい結果が得られるかもしれませんね。

「仲直り」

アロカシアには「仲直り」の花言葉もあります。花言葉というものは、花に想いを託して相手に贈るためにあります。仲直りしたい相手にアロカシアをプレゼントして、仲直りのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

風水

出典:写真AC

復縁の効果

「復縁」の花言葉をもつアロカシア。家のどこに置けば効果があるのか紹介します。復縁に効果のある方位は「南」と「南東」だそうです。また、復縁したい相手の写真を一緒にかざり、相手のことを思いながらお世話をすると、より効果アップにつながるそうですよ。

出世の効果

アロカシアはとても成長がはやい観葉植物です。どんどん上に伸びていくことから、風水では出世につながる植物として扱われています。置くとよい方位は「南東」です。南東は才能開花に効果が期待できる方角なので、アロカシアを置けば仕事で才能が発揮されるかもしれません。

アロカシアの種類

アロカシア・オドラ

別名であるクワズイモは、アロカシア・オドラのことを指します。日本では、四国から沖縄にかけて自生しています。草丈はさまざまで、大きいものは人の背丈をこえるほどです。葉脈が葉のふちに向かって、直線に伸びているのが特徴です。

ボタニ子

ボタニ子

アロカシアが自生している地域で育つ人は、子どもの頃から触ってはいけない植物として教えこまれるらしいよ。

アロカシア・ククラータ

別名でシマクワズイモと呼ばれ、日本ではアロカシア・オドラと同じく四国から沖縄にかけて自生しています。アロカシア・オドラよりコンパクトな大きさです。葉脈が葉のふちに向かって、丸みをおびながら伸びているのが特徴です。

ボタ爺

ボタ爺

オドラとククラータが日本で自生しているんじゃが、この2つの見分け方は葉脈で判断するとわかりやすいんじゃよ。

アロカシア・アマゾニカ

全体的に光沢のある葉をもち、深い緑に白いラインが目立ちます。また、葉のふちが波うっているのも特徴です。数多くあるアロカシアの種類のなかで特に寒さに弱いため、管理がすこし難しい観葉植物です。

ボタニ子

ボタニ子

いかにも南国!って感じの葉っぱだね!

アロカシア・バンビーノ

アロカシア・アマゾニカの小型種が、アロカシア・バンビーノです。バンビーノにはイタリア語で「子ども」「赤ちゃん」の意味があります。4号の鉢植えで売られていることが多く、気軽に購入して育てられますが、この種類もとくに寒さに弱いので管理には注意が必要です。

ボタ爺

ボタ爺

4号鉢は片手で持てるくらいのサイズじゃから、置き場所にも困らんのう。

アロカシア・ポリー

かっこいい雰囲気をもつのがアロカシア・ポリーです。上の写真は葉の裏が黒っぽくなっていますが、班入りの葉をもつものもあります。個性的な観葉植物をお探しのかたにおすすめです。

ボタニ子

ボタニ子

つくりもののような存在感がある葉だね!

アロカシアの育て方

出典:写真AC

育て方のコツさえつかめば、初心者でも育てられる観葉植物です。観葉植物として鉢植えで売られているので、ここでは地植えではなく、鉢での栽培について詳しく紹介しています。

用土

出典:写真AC

腐植質で水はけのよい用土を好みます。赤玉土7:腐葉土3の配合がよいでしょう。水はけをよくするために、川砂を混ぜてもよいですね。

ボタニ子

ボタニ子

腐植質って何だろう?

ボタ爺

ボタ爺

枯れた植物を微生物が分解したものを指すんじゃよ。保水性、通気性、排水性に優れているんじゃ。

環境

出典:写真AC

もともと熱帯に育つ植物なので、暖かい環境を好みます。室内で育てるのが好ましいでしょう。日当たりのよい場所においてあげてください。ただし光沢のある葉をもつ種類は、直射日光にあたると葉焼けをおこしてしまうので半日向がよいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

葉は太陽のほうを向くから、時々鉢を回転させてあげると葉がきれいに映えるよ!

水やり

出典:写真AC

春から秋にかけては生育期にあたるので、土が乾いたらたっぷりと水をあたえましょう。冬は水やりを控えてください。土が乾いて4~5日経ってからあげるようにします。また、ハダニ対策で葉に霧吹きをしてあげるとよいですね。

肥料

春から秋にかけては10日に1回の割合で、液体肥料をあたえてください。合わせて、緩効性化成肥料を2ヶ月に1回あたえてあげるとより良いですね。

植え替え

出典:写真AC

新しくでてくる葉が小さかったり鉢底から根がでてきていたりしている場合は、根詰まりをおこしているので植え替えを行いましょう。春から秋にかけて、生育期に植え替えをするのが望ましいです。古い土を3分の1ほど落として、傷んでいる根は切りましょう。ひと回り大きい鉢に植え替えてあげてくださいね。

増やし方

挿し木

Photo byvjgalaxy

挿し木による増やし方は以下の手順でおこないます。

  1. 茎を切り取る
  2. 切り口を1~2日乾かす
  3. 赤玉土を鉢に入れ、水で濡らしておく
  4. 切り口が乾いたら、赤玉土に挿し木をして、水をたっぷりあたえる
  5. 根がでたら植え替える

株分け

子株がでていれば株分けによって増やすことができます。株分けによる増やし方は、以下の手順でおこないます。植え替えの時に同時におこなうのがおすすめです。

  1. 鉢から株をだして分ける
  2. 赤玉土の入った鉢に植えこみ、水をたっぷりあたえる
  3. 根がでたら植え替える

ボタ爺

ボタ爺

アロカシアには毒性があることを忘れてはならんぞ。手袋をはめて作業するんじゃぞ。

枯れる原因

病害虫

かかりやすい病気に、軟腐病、炭そ病があり、つきやすい害虫にハダニ、カイガラムシ、アブラムシがあります。薬剤散布で対処できます。また、ハダニは葉に霧吹きをすることで予防しましょう。

水やりのしすぎ

枯らしてしまうよくある原因が水のやりすぎです。かわいがるあまり、常に土が湿っている状態になり、根腐れをおこします。必ず土をさわって乾いていることを確認してから水をあたえましょう。

まとめ

出典:写真AC

アロカシアは、別名のクワズイモとしても親しまれている植物です。しかし毒性があるので、取り扱いには注意しないといけませんね。花言葉にもあるように、「復縁」の風水効果をもつ観葉植物であり、種類も豊富にありました。また初心者にも育てられる観葉植物なので、みなさんも育ててみてくださいね。

ににおん
ライター

ににおん

子育てしながらガーデニングも楽しんでいます。なかなか目が離せない時期なので、今は最小限の植物だけ可愛がっています。ミニバラが特に好きで、毎年ひとつずつ種類を増やしています。ジジちゃんがお気に入り。読みやすく、わかりやすい記事を提供します。

関連記事

Article Ranking