クッカバラの育て方!越冬方法など枯らさずに管理するコツなどをご紹介!

クッカバラの育て方!越冬方法など枯らさずに管理するコツなどをご紹介!

エキゾチックな大きく広がった葉と気根が魅力のクッカバラの育て方をご紹介します。クッカバラの株分けや挿し木による増やし方、切り戻しや根詰まりなど栽培の注意点のほか、越冬方法など耐寒温度に気をつけて管理するコツについて解説します。

記事の目次

  1. 1.クッカバラはどんな植物?
  2. 2.クッカバラの花言葉
  3. 3.クッカバラの育て方
  4. 4.クッカバラの越冬方法
  5. 5.クッカバラの増やし方
  6. 6.クッカバラが枯れる原因と対策
  7. 7.まとめ

クッカバラはどんな植物?

出典:写真AC

クッカバラは、ギザギザに切り込みのある葉が大きく広がった樹形が特徴的で、エキゾチックな雰囲気がありインテリアとして人気のある観葉植物です。熱帯雨林気候原産の植物のため、冬の寒さに対する栽培に注意が必要です。そこで、クッカバラの育て方の他、増やし方や剪定、耐寒温度に注意した越冬方法など枯らさず管理するコツについて解説します。

クッカバラの基本情報

学名 Philodendron kookaburra
科・属名 サトイモ科・フィロデンドロン属
原産地 南米
分類 常緑多年草
寒さ 弱い
暑さ 強い
日照 半日陰
耐陰性 あり
用途 鉢植え

特徴

エキゾチックな葉

イモ科のため、葉は主軸である幹につかず、主軸から伸びた細い茎に美しい艶のある葉をつけます。ギザギザした面白い形がエキゾチックな雰囲気を醸し出してくれます。室内で適度に日光の当たる場所に置くと、元気によく育ちます。耐陰性もあり、どんな部屋にも飾りやすく栽培しやすい観葉植物です。

カラーのような形の花

クッカバラは、サトイモの花やカラーのような形の花を咲かせます。日本で花を咲かせることは大変珍しく、いつ頃咲くのか分かっていないようです。あくまで葉を楽しむ植物のため、クッカバラの花を見ることができた時は、とてもラッキーと思ってよいでしょう。

気根

クッカバラは、大きく育っていく過程で茎から気根を出す植物です。気根とは茎から出てくる根っこのことを指します。この根っこが空気中の水分を吸収しながら徐々に伸びて土まで根を張りに行きます。大きな気根が力強さを感じさせクッカバラの魅力を際立てせるもう一つのポイントです。

名前の由来

ワライカワセミ

クッカバラの名前は、鳥の「ワライカワセミ」が語源となっています。ワライカワセミの英名は「Laughing Kookaburra」と言い、ワライカワセミが翼を大きく広げた姿がクッカバラの葉の形に似ていることから、名付けられたと言われています。

セロームとの違い

Photo by jetalone

見分け方のポイント

同じフィロデンドロンの仲間であるセロームとクッカバラは大きく広がった葉がよく似ているため、間違えられることが多い観葉植物です。見分け方のポイントは、葉の切れ込みです。セロームの葉は、クッカバラよりも大きく薄く、切れ込みが深くありません。クッカバラの葉は、セロームよりも小さく厚みと光沢があり、切れ込みが深いことが違いになります。

クッカバラの花言葉

クッカバラには「壮大な美しさ」と「壮大な心」の2つの花言葉があります。どちらもクッカバラの大きく広がる葉と気根の力強い樹形を表すような言葉になっています。

花言葉①

壮大な美しさ

1つ目の花言葉は「壮大な美しさ」です。日本では、室内の観葉植物として人気のあるクッカバラですが、原産地である南米ではジャングルのような険しい自然の中で自生している植物です。大きな葉が広がり逞しい気根が生い茂る様子は、強く生きる「壮大な美しさ」を感じさせますね。

花言葉②

壮大な心

2つ目の花言葉は「壮大な心」です。大きな葉と力強い気根が魅力的なクッカバラには、大きなパワーをもらえるようなイメージがあり「壮大な心」を感じさせます。前向きに生きる素敵な言葉ととらえ、贈り物にも喜ばれるのではないでしょうか?

クッカバラの育て方

エキゾチックな観葉植物として人気のあるクッカバラの育て方について解説します。比較的栽培しやすい植物ですが、根詰まりを防ぐための植え替えの方法や切り戻しや剪定方法、越冬のための置く場所など気をつけておきたい点についてもご紹介します。

水はけのよい土

クッカバラは水はけのよい土を好みます。赤玉土にピートモスを混ぜると水はけのよい土になります。水はけのよさは枯れることを防ぐ重要なポイントです。初心者の方は、市販の観葉植物用の培養土を使って栽培することをおすすめします。肥料は春から秋の成長期に少なめに与える程度でよいです。肥料の与えすぎは「肥料やけ」を起こし枯れる原因になります。

水の与えすぎに注意

クッカバラは水の与えすぎに注意が必要です。水を与えすぎると土に湿気が多くなりジメジメして枯れてしまうことがあります。土の表面が乾いたころ、たっぷり水やりをするようにしましょう。また、鉢の下に敷いているお皿に水が溜まっていると、根腐れをおこすことがあります。お皿に溜まった水は、こまめに捨てるようにしましょう。

霧吹きがおすすめ

クッカバラのような観葉植物には霧吹きによる「葉水」がおすすめです。葉に霧吹きで直接水を吹きかける方法は、葉に艶と活力を与えます。室内に置いておくと、葉や茎にホコリが溜まりやすいです。霧吹きをすることでホコリを取り除くことができ、葉の美しさを保てるようになります。

場所

耐陰性あり

出典:写真AC

クッカバラは耐陰性のある観葉植物のため、屋内の日光の当らない場所に置くことができます。しかし、ずっと日に当たらないと成長を妨げてしまうため、時々日光や風に当たる場所に移動してあげるほうがよいです。また、レースのカーテンで日光を少し遮るほうが葉焼けせず元気に育てることができます。

春から秋の成長期

春から秋の成長期は、屋外で育てることができます。剪定や植え替えもこの時期がおすすめです。しかし、夏の照り付ける直射日光は苦手なため、葉焼けをおこし茶色く変色することがあります。屋外で育てる時は、建物や木々で陰になるような場所に置くほうがよいです。

冬の休眠期

クッカバラは南国の暖かい国が原産の植物なため、日本の寒さが苦手です。栽培する場合は、地植えをするよりも鉢植えにして室内で移動できるほうがよいです。室内もずっと窓側に置くと冷えますね。越冬のためには耐寒温度を考えて、時間帯によって壁側などあまり冷気の当らない場所に置くことがおすすめです。

剪定

出典:写真AC

風通しをよく

クッカバラは自然のままの形が美しい植物ですが、風通しをよくするために剪定を行ったほうが元気に育てることができます。葉や茎が茶色く変色しているところがあれば切りましょう。剪定をすることで、茎や葉の広がりを調整することができます。また病気や害虫の発生を防ぐことができるため、春か秋には様子を見て剪定することをおすすめします。

切り戻し

出典:写真AC

新芽を伸ばす

春から秋の成長期には、葉や茎を切り新芽を伸ばしてあげましょう。剪定や切り戻しは、樹形を整え風通しをよくすることで病害虫を予防する効果がありますが、不要な枝をきることで新芽に養分を回し成長を促す効果があります。

植え付け

春か秋に植え付ける

育苗ポットの苗を買い、新しい鉢に植え付けるときはクッカバラの成長期である春か秋に行います。根詰まりを起こさないよう育苗ポットよりも大きい鉢に植え付け、苗が根付くまで水やりを続けます。直射日光の当らない場所、風通しのよい場所に置いて育てます。

植え替え

出典:写真AC

根詰まりを防ぐ

クッカバラは環境がよいと元気に大きく育ちます。根が伸びすぎると根詰まりを起こし枯れることがあるため、成長に合わせて植え替えを行います。植え替えを行う時期も春か秋が適しています。鉢からクッカバラを抜き、土を少し取り除きひと回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。根詰まりさせないように定期的に株分けも必要になります。

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クッカバラの越冬方法

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