イースターカクタスの育て方
イースターカクタスは病気にかかりにくいですが、温度管理や日当たりの調節がやや難しいため、植物を育てることに慣れてきた中級者向けの植物です。特に、2年目以降たくさん花を咲かせるには、管理や環境がとても大切になります。
ボタニ子
鉢
イースターカクタスは寒さに弱く、日本の冬は戸外では耐えられません。また、強い日差しも苦手なので置き場所を変えられる鉢植えでの管理が基本となります。
用土
水もちがよく、水はけがよい用土を好みます。市販の多肉植物・サボテン用の用土を使うか自分で配合して作りましょう。初めて育てる場合は、シャコバサボテン用の用土がおすすめです。
おすすめの用土の配合
- 赤玉土(小粒)7:腐葉土3
- 赤玉土(小粒)5:腐葉土2:鹿沼土3
- 赤玉土(小粒)5:腐葉土2:パーライト3
ボタ爺
市販の草花用の用土を使う場合は、軽石を3割まぜてやるとよいぞ。
ボタニ子
ピートモス:バーミキュライト:軽石を1:1:1に配合するのもおすすめだよ。
日当たり
イースターカクタスの日当たり調節は少し難しく、これを怠ると葉焼けや開花に影響します。以下のポイントをおさえましょう。
日当たり
- 強い日差しは葉焼けの原因になるため、真夏はカーテンのレース越しに置く
- 極端な日陰は花つきが悪くなるため、半日陰がおすすめ
水やり
基本は乾燥気味に管理します。過湿を嫌うので、必ず土の状態を確認してから水やりをしてください。真夏と冬は生育が衰えるので、乾いて数日たってから水をあたえます。
ボタニ子
常に湿った状態は、根腐れをおこすから注意しようね。
肥料
植え付ける前に、用土に緩効性化成肥料を混ぜこんでおきましょう。また、生育期にあたる春と秋に緩効性肥料を置くか、液体肥料を10日に1回を目安にあたえてください。
イースターカクタスの病害虫
カイガラムシ・ヨトウムシ・ナメクジ
4月~10月にヨトウムシとナメクジによって、新芽が食べられてしまうことがあります。カイガラムシは、年間を通して発生します。上の写真の小さな白い虫がカイガラムシです。予防策としてこまめに植物の状態を観察して、害虫に対して早めの対処をすることです。
ボタニ子
もし新芽を食べられているのを見つけたら、夜に観察してみてね。ヨトウムシもナメクジも夜に行動するよ。見つけたら捕殺しよう。
すす病
イースターカクタスは病気に強い植物ですが、カイガラムシの発生を対処せずにそのままにしておくと、排泄物によってすす病を発症します。カイガラムシが発生したらすぐに対処しましょう。
ボタ爺
カイガラムシは歯ブラシでこすり落とすんじゃ。
イースターカクタスの切り戻し方
花が咲き終わったら、形を整えるために切り戻しをします。茎節の先端から2節ほどを目安に切り戻しましょう。指で簡単にひねりとれます。
ボタニ子
切り戻した茎節は挿し芽につかおう!
イースターカクタスの植え替え方
植え替え時期
花が咲き終わった後が植え替えの最適な時期です。夏が来る前に済ませるとよいですね。また、2年~3年を目安に植え替えをしてあげましょう。
鉢のサイズ
大きくしたい場合は、ひと回り大きい鉢を用意して植え替えます。大きさをキープしたい場合は、根鉢を崩して同じ大きさの鉢に用土替えをして植え替えをします。
イースターカクタスの増やし方
挿し芽
イースターカクタスは切り戻した茎節を使って、挿し芽で増やします。1ヶ月ほどで根付くでしょう。時期は花後から7月頃までの生育期にやります。
挿し芽をするときの注意点
- 挿し芽用土にあらかじめ茎節を挿すための穴をあけておく
- 明るい日陰におく
- 植え付け後たっぷり水やりをして乾燥気味に管理する
ボタニ子
上の写真のように、新芽が出てきたら挿し芽成功だね!
まとめ
適切な管理をしてあげれば、数十年と美しい花を楽しませてくれるイースターカクタス。毎年の開花が楽しみのひとつになります。開花している間は、インテリアとしても存在感をもちますよ。今回は、イースターカクタスの特徴から育て方、挿し芽での増やし方を紹介しました。たくさん種類のあるイースターカクタスをぜひ、育ててみてはいかがでしょうか。
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それでは、基本の育て方を紹介していくよ!