フジバカマの基本情報
基本情報
和名 | フジバカマ(藤袴) |
別名 | ランソウ(蘭草)・コウソウ(香草)・アララギ |
科名 | キク科 |
属名 | ヒヨドリバナ属 |
学名 | Eupatorium japonicum(Eupatorium fortunel) |
草丈 | 60cm~150cm |
原産国 | 日本・中国・朝鮮半島 |
花の特徴と開花の時期
フジバカマの開花の時期は8月~9月で、残り花が10月頃に咲くこともあるのです。直径5㎜程の小さな花が集まり、長さ10cm程の房状になります。赤や紫色をした花に糸のように突き出した雌しべが特徴です。フジバカマの花言葉は「ためらい」「遅れ」「あの日を思い出す」があります。
フジバカマの育て方
育て方①用土
フジバカマを地植えする時は、穴を堀った土に腐葉土を2割くらい混ぜます。鉢植えをする時は水持ちのよい土と、水はけのよい土のバランスがとれた土を元肥に混ぜましょう。用土を自作する時は、赤玉土(小)6、腐葉土4で混ぜるか、または赤玉土(小)5、腐葉土3、川砂土2を混ぜるといいですよ。
育て方②肥料と追肥
肥料
庭植えの場合、植え付ける時に肥料を混ぜてしまいます。肥料は効果が長く続くもので、暖効性肥料や腐葉土をまぜるとよいでしょう。鉢植えの場合、植え付ける時は粒リン酸、窒素、カリウムが同量配合の化成肥料です。ただし、肥料を入れすぎると株は軟弱に育ち、少しの花しか付かなくなるので気を付けましょう。
追肥
庭植えの場合は追肥の必要はほとんどありませんが、葉の色が悪い場合やあまり成長しない時、また大きく成長させたい時は少し追肥をしましょう。鉢植えの場合の追肥は春に芽が出てから液体肥料をあげますが、通常草花にあげる1/2の濃さにしておきましょうね。
育て方③植え替えと植え付け
植え付け
植え付けの時期は3月~4月です。庭植えの場合は広がらないように根域制限を設けておきます。鉢植えの場合で苗を植え付ける場合は根鉢を崩さないようにしましょう。
植え替え
庭植えの場合は株がいっぱいになってきたら堀り上げて、よい芽を選んで植え替えしましょう。鉢植えの場合植え替えの時期は2月~3月の芽を出す前です。フジバカマは日増しに生長しますので、根詰まりを起こさないように毎年株分けをするか、ひと回り大きな鉢に植え替えます。長い根茎は半分から7割を切って植え替えしましょう。
育て方④種まき
種まきの時期は2月~3月、9月~10月です。育苗箱に種まき用(赤玉土(小)など)の土を入れ、種をまいて薄く土を被せます。土が乾かないように水やりをしましょう。発芽後、本葉が2~3枚ほどになると育ちのよいものだけを育苗ポットに移します。本葉が5~6枚になると庭植えや鉢に植え替えましょう。
ボタ爺
そうじゃ、しかし結実するのは非常に稀でのう、毎年収穫できるとは限らんのじゃよ。
それじゃあ、挿し木の方が確実に増やせるってことね。
育て方⑤日当たりや置き場所
フジバカマは、耐寒性と耐暑性はありますが、乾燥を嫌がりますので置き場所には気を付ける必要があります。日当たりのよい場所で、西日が直接当たる場所は避けるようにしましょう。半日くらいの日当たりで成長はしますが、虚弱で病弱になり、花の色も悪く数も少なくなります。また根茎の広がりを抑えるため、土の中を板などで区切っておくとよいでしょう。
育て方⑥水やり
夏の水やり
庭植えの場合は水やりを気にする必要はありませんが、植え付け直後や3日以上の日照りが続いて葉がしおれるようなら朝と夕方の2回水やりをします。
鉢植えの場合は、春~秋(成長期)にはたっぷり水をあげるようにします。一度水切れしますとひどく痛みますので気を付けましょう。または腰水(容器に水を入れて鉢沈ませる)でもいいですね。腰水を長期続けると根腐れしますので、時々鉢を水から出してあげましょう。夏は腰水の水が高温にならないように気を付けてくださいね。
冬の水やり
冬(休眠期)はあまり水やりの必要がありませんので、5~7日に1回にします。フジバカマは乾燥が嫌いな植物ですので、土は少し乾いた状態がよいでしょう。地下茎は生きていますので、乾き過ぎにならないように気を付けて下さいね。長い地下茎は半分から7割を切って植え替えします。
秋頃にフジバカマの種は生るんでしょう?