セイバンモロコシとは?植物としての特徴や見分け方をご紹介

セイバンモロコシとは?植物としての特徴や見分け方をご紹介

セイバンモロコシとは河川敷や草原、荒れ地や果樹園などどこにでも生えている、ススキに似た植物です。大きいと2mほどにまで成長し、他の植物を圧倒してしまいます。セイバンモロコシの特徴や、ススキとの見分け方をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.セイバンモロコシとは
  2. 2.セイバンモロコシの特徴
  3. 3.セイバンモロコシの見分け方
  4. 4.セイバンモロコシの利用方法
  5. 5.まとめ

セイバンモロコシとは

出典:photoAC

セイバンモロコシとは、ススキに似た植物で空き地や草原、河川敷や道端に生えるいわゆる雑草です。外来種の大型多年草で、生命力が強く刈ってもすぐに元通りに成長します。在来種のススキやヨシ、農作物などの成長を脅かす強害雑草です。日本では1940年代に発見されそれ以降、東北以南に広がりました。日本のみならず世界の温帯~熱帯地域に広く帰化しています。

基本情報

Photo by mxmstryo

学名 sorghum halepense
科属 イネ科、モロコシ属
草丈 1m~2m
花期 8月~10月
原産地 地中海沿岸
形態 大型多年草
別名 ジョンソングラス、西藩唐土

セイバンモロコシの特徴

出典:いらすとや

セイバンモロコシは根茎と種子、両方で増える特徴があります。また、除草剤に適性を持つものも発見されたそうで駆除するには、刈り取るか根ごと引き抜くのが有効です。束になって大きな株を作り、根は太く横に伸びてそこからも成長します。初夏から成長期になりますので駆除する場合はその前がいいでしょう。花は夏に咲き、イネ科の花粉症の方には影響があります。

セイバンモロコシの見分け方

Photo by kayakaya

セイバンモロコシとススキは見た目が似ています。両方とも葉の真ん中に白い筋があり葉の大きさも20cm~60cmと同じくらいです。ただし、ススキは葉の縁にざらざらがあり手が切れますが、セイバンモロコシにはありません。花が咲くともっと見分けがつくでしょう。ススキは側枝をたくさんだして花を咲かせますが、セイバンモロコシは円錐状に集まって咲きます。

セイバンモロコシの利用方法

セイバンモロコシの若葉には青酸化合物が含まれます。その他にも硝酸塩や、シアン化水素などを含むことがあるので、動物用の飼料としては使えません。ススキのように風物詩として飾ることもないです。唯一といっていい利用方法は、太く丈夫な茎で作ったザリガニ釣りの竿でしょう。子供が遊ぶのに高い竿を買わずにすみ、現地調達できるので便利です。

まとめ

出典:photoAC

セイバンモロコシは、トウモロコシではなくアフリカ原産の雑穀、モロコシの仲間です。花言葉は「唯我独尊」「他を圧して」で、まさに在来種を押しのけて成長するセイバンモロコシにピッタリでしょう。植物に罪はありませんが、育てている農作物の栄養が取られたり、地下茎や種で簡単に増殖し旺盛に成長したりするので、世界的に強害雑草として扱われます。

ほおずき
ライター

ほおずき

最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。観葉植物歴は30年以上です。食べ終わった種を埋めておいたら巨大化したアボカドやミカンなどを含めガジュマルやコウモリラン、トックリランやクワズイモなど、現在20鉢の観葉植物と暮らしています。挿し木で増やしたウツボカズラが新しいつぼをつけ始めました。

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