コリウスってどんな植物?
コリウスには、大きいものから小さいものまでカラフルでたくさんの種類があります。日本ではキンランジソという名前で呼ばれるように、きらびやかなカラーで、その葉はしその葉に似た形をしています。
コリウスとは
100種類以上の品種
春から夏にかけて、街を歩いているとカラフルな葉の草花を見かけます。それが「コリウス」です。コリウスは熱帯アフリカ、アジア、オーストラリアが原産で、現在では100種類を超えるたくさんの品種があります。
シソ科に分類される
コリウスは、大変育てやすく、初心者でも育てやすい品種です。また、シソ科に分類され、種子から育つ「実生系」と挿し木から育てる「栄養繁殖系」の大きく2種類に分けらます。そしてさらに細かく種類わけされています。コリウスは多年草ですが、寒さに弱いので、日本では1年草として考えられています。
コリウスの花言葉
花言葉は「健康」
コリウスの花言葉には、「健康」「かなわぬ恋」「絶望の恋」「善良な家風」などがあります。たくさんのカラーや品種があるので、花言葉もいろいろあるわけですね。その中でも、多年草で常にカラフルな葉っぱがあることから「健康」という花言葉がポピュラーです。コリウスをプレゼントにする時には、カラーで選ぶだけでなくこの花言葉(健康)を添えてプレゼントするのがいいでしょう。
コリウスの種類
既述の通り、コリウスには種から育つ「実生系」と挿し木から育つ「栄養繁殖系」の2種類があります。栄養繁殖系のほうが品種改良種なので早く大きく育ちますが、両種を並べて大きさを比べない限り、見かけは大きく変わりません。従い、両品種とも同じように育てられます。
実生系のコリウスとは
実生系コリウスというのは、原種に近いコリウスのことで、種から育てられた品種です。そのため、花芽がよくつき、花がよく咲きます。種を作るのが第一目的なので、実生系は大きさは小さめで、種類も少ないです。秋に枯れても地植えにしておけばこぼれ種で芽が出てくるのもこの種類です。
実生系には4つの系統がある
レインボー系品種
一番原種に近い品種です。シソのような形の葉をしています。コリウスとして多くの人がイメージをしているのがこの品種でしょう。
フリンジ系品種
葉のギザギザが深く切り込み、葉の周りが波打ってひらひらしています。葉の縁がフリンジのように大き目のギザギザになっているのでフリルのよう見えるのが特徴です。
ケアフリー系品種
葉のギザギザが他の品種と比べると丸くなっているのが特徴の品種です。丸いといっても、他の品種のように葉の縁がのこぎりの刃のようにとがっていない、というぐらいの丸みです。
サーベル系品種
葉は細長く、葉先はとがっていて、あまり葉の縁にはギザギザがありません。サーベル(剣)のような形の葉が特徴の品種です。
栄養繁殖系コリウスとは
実生系とは違い、品種改良により挿し芽や挿し木による増やし方をしたコリウスです。見た目は実生系と変わらないですが、花芽は出にくいです。けれども葉はよく茂り、大きくなります。栄養系は100種類を超える品種があり、スタンダードやハンギングにできるのはこちらになります。また、販売されているコリウスの苗は、この栄養繁殖系のものが多いでしょう。そこで、何種類かおすすめをあげてみます。
レッドヘッド
レッドヘッドは大型で鮮やかな紅い葉が特徴で、横に大きく広がるように茂ります。一苗でも本当に目を引きますが、この品種を地植えにしてたくさん増やすと、一面に赤いカーペットのように見えてきれいです。横に広がるだけではなく、背も高くなるので、トピアリーなんかに沿わせても映えます。
ブラックマジック
ブラックジックは黒色に黄緑の縁取りという特徴のある葉色をしています。中型なので、花壇や寄せ植えの中段あたりに植えるといいですね。この品種は、たくさんピンチをして大きく育てましょう。葉色は渋い色なので、真夏の明るい色の草花の中でひときわ目を引きます。
ホットビート
ホットビートは赤に緑のラインが入る、個性的な品種です。この品種も中型なので、好きな形にピンチして大きく育てましょう。葉色は紅葉のように美しいです。
出典:写真AC