はじめに
お庭や敷地内に無限に広がるどくだみ。よく知られている方法として、重曹や熱湯で葉を枯らす方法や、ミントを植えてどくだみを増えにくくする方法などがありますが、どれも根絶することはむずかしいです。そこで、頑固な地下茎も駆除できる方法をそれぞれのメリット・デメリットとあわせて3つご紹介します。
どくだみの駆除方法①除草剤
どくだみは、地下茎で増えていく植物です。土の表面に生えている葉っぱのみを取り除く方法では根絶することができないので、またすぐに生えてきてしまいます。そのため、効率的に駆除するには根っこまでアプローチできる除草剤がおすすめです。さまざまな種類の中から、実績のある2種類の除草剤をご紹介します。
どくだみに効くおすすめの除草剤は?
ここでは、高い安全性や効き目が評価されている「サンフーロン」と「ラウンドアップマックスロード」をご紹介します。どくだみが増えすぎて悩んでいる方は、この2つの除草剤を使用している方が多いです。どちらの商品も、根っこまで薬剤が吸収されることにより、簡単にどくだみを駆除できます。手間をかけたくない方におすすめの方法です。
サンフーロン
水で希釈したサンフーロンをどくだみに直接散布するだけなので、使い方がとても簡単です。さらに、土に薬剤が残らないので、お庭で家庭菜園などをしている方も安心して使用できます。開封後は、期限内であれば品質も変わらないため、大容量でも保管が可能です。また、農林水産省登録がある除草剤として、とても高い安全性が認められています。
ラウンドアップマックスロード
従来のラウンドアップよりも、さらにパワーアップした商品が「ラウンドアップマックスロード」です。薬剤の吸収力が高く、散布1時間後であれば雨が降っても効果があると実証されています。低音や朝露などにも強く、天候などを気にせずに雑草を除去したい方におすすめです。シャワータイプであればそのまま使用できるので、希釈の手間もはぶけます。
除草剤のメリット
除草剤は、とても簡単にどくだみやミントなどの雑草を除去できます。重曹や熱湯ではアプローチできない土の中まで効果を発揮し、根絶できる唯一の方法です。また、草刈りに費やしていた時間を有効活用できるメリットもあります。忙しくてお庭を手入れできない方も、除草剤を使用すれば時間もかからないのでおすすめです。
除草剤のデメリット
除草剤をあつかう上で心配なのは、誤飲事故です。小さなお子さまやペットを飼っているご家庭であれば、目を離した隙に...なんてことも。しっかりと鍵のついた物置や倉庫に保管していれば問題ありませんが、万が一のことを考えると少し心配なのではないでしょうか。不安があるうちは、除草剤を無理に使用せずに別の方法を試すことをおすすめします。
コストは?
除草剤を使用するには、当然ながらコストがかかってしまいます。雑草が生えている面積が広ければ広いほど、たくさんの除草剤を購入する必要があるからです。先ほどご紹介したサンフーロンやラウンドアップマックスロードは比較的安価に購入できますが、コストをかけずに除草したい方にはあまりおすすめできません。
土や植物への影響は?
サンフーロンとラウンドアップマックスロードは、主成分がどちらもアミノ酸からできています。土に落ちた成分は、自然と微生物に分解されていくので、除草剤が土に残ることはありません。ただし、芝生に混じった雑草に除草剤を使用する場合、芝生も一緒に枯れてしまうというデメリットがあります。
どくだみの駆除方法②土の掘り起こし
体力に自信があり、コストをかけたくない方におすすめの方法です。ここでは、手作業で頑固な根っこを除去するコツをご紹介します。なかなか退治することがむずかしい地下茎も、ちょっとした手間をかけることで除去が可能です。シャベルと滑り止めつきの軍手、ふるいがあれば作業ができるので、お金をかけずに除草できます。
掘り起こしのコツは?
通常の草むしりであれば、土の上に出ている葉っぱの部分を引っ張るなどして雑草を除去しますが、どくだみの場合だとそれでは根っこを取り除くことができません。そこでおすすめなのが、シャベルで30cmほど土を掘り起こす方法です。この深さが重要で、これより浅いと土の中に根っこが残ってしまい、せっかくの労力も無駄になってしまいます。
どんどん広がる根っこを駆除するコツは?
- 表面にあるどくだみを除去する。
- 土を30cmほど掘り起こす。
- 掘り起こした土をふるいにかけ、根っこを取り除く。
- 掘り起こした土を元の場所にもどす。
掘り起こしのメリット
芝生や周辺の植物を傷つけずに除去できるので、お庭の雰囲気を維持したまま、どくだみを退治できます。ご自宅に道具がある場合は、コストもかからないのでおすすめです。また、小さなお子さまやペットを飼っているご家庭でも、誤飲事故などの心配もないので、最も安全な方法と言えます。身体を動かすことでストレス発散にもつながり、一石二鳥です。
掘り起こしのデメリット
土を30cm掘り起こすには、かなりの体力を使います。重たいシャベルを使うので、普段あまり身体を動かす機会がない方には大変な作業です。夏の暑い時期に雑草がたくさん生えるため、暑さ対策にも気をつけなければいけません。体力に自信のない方にはおすすめできない方法です。
どくだみの駆除方法③業者
体力に自信のない方や、安全にどくだみを駆除したい場合には、業者に依頼するのがおすすめです。自分で動く必要がないので、時間も自由に使うことができますし、土を入れかえる大掛かりな作業も可能です。業者を利用するのであれば、確かな技術のある業者に依頼したいのではないでしょうか。そこで、おすすめの業者を2つご紹介します。
おすすめの業者は?
おすすめの業者には、「造園屋」と「草むしり代行」があります。造園屋は植物に詳しく、庭づくりのプロでもあるため、安心して依頼できる業者です。もうひとつの草むしり代行は、造園屋まで完璧な作業は期待できませんが、気軽に利用できる業者としておすすめです。それぞれの特徴など、少し詳しくご紹介します。
お庭のスペシャリスト「造園屋」
造園屋に依頼する場合、丁寧な仕事でお庭が見違えたように生まれかわります。しかし、気になるのが金額ではないでしょうか。ほとんどの造園屋は、見積もりを無料で出してくれるため、一度相談してみることをおすすめします。トラブルを回避するためにも、どれくらいの広さで何をしてほしいのかを具体的に伝えることが重要です。
手軽に利用できる「草むしり代行」
雑草の範囲があまり広くない場合におすすめなのが草むしり代行です。作業時間1時間から対応してくれる業者が多いので、造園屋よりも安く手軽に依頼できます。手作業で行う草むしりや、機械を使用した草刈りなど、除草の基本的な作業を行ってくれる業者です。また、24時間対応や即日対応などをしているところもあります。
業者のメリット
自分の身体に負担をかけることなくお庭を綺麗にできるのが、業者に依頼するいちばんのメリットです。それと同時に、花粉症に悩まされている方や、雑草が増えることによって寄り付く害虫問題なども解決。これから家庭菜園やガーデニングを始めたいという方も、雑草がない綺麗なお庭で気持ちよく作業ができます。
業者のデメリット
デメリットは、これまで紹介してきた方法の中でもいちばんコストがかかるということです。業者に依頼する場合、作業員の人数や使用する重機などで金額が変わってきます。大掛かりな作業を依頼する場合にはそれなりの金額が必要ですし、支払いなどのトラブルを避けるためにも、業者選びを慎重に行うことが重要です。
まとめ
完全除去がむずかしいどくだみをどれだけ効率よく除去できるかという問題でしたが、広く知られている重曹や熱湯を使用した効果は一時的なものです。ミントを植えたとしても、どくだみの次にミントが増えすぎてしまう可能性もあります。今回ご紹介した方法は、どれも結果に期待できる方法です。ぜひ、ご自分に合った方法を試してみてはいかがでしょうか。