コキアとは
コキアは、別名ホウキグサとも呼ばれるホウキの先のように広がったモコモコとした草です。夏は鮮やかなグリーンで秋になると真っ赤に染まるのが美しく、こぼれ種からでも簡単に育てることが出来るというので人気が高まっている丈夫な一年草です。
観賞におすすめの時期
6月~11月と長い観賞期で、10~11月には紅葉でキレイに色付きます。基本的はモコモコした草のフォルムを楽しむものですが、夏から初秋にかけて小さな花も咲きます。
コキアの種まき方法
コキアは育てやすく、長い時期楽しむことができます。また、通販でも種を入手しやすいので人気の植物です。種まきの時期とやり方を詳しくご説明します。
コキアの種まき時期
時期は4月~5月ごろで、種まきの場合7月でも大丈夫です。ただ、寒くなると枯れるので長く楽しみたい場合は早めの種まきがおすすめです。通販でも種を購入することができます。
コキアの種まき方法
ポットにまくか育てたい鉢植えやプランター、庭に直まきする方法があります。コキアは「直根性」と言って途中で分かれずに真っ直ぐ伸びるため根を痛めてしまうと上手く根付いてくれず枯れることがあります。ポットで育てて大きい鉢に植え替える根を傷付けて育つ前に枯れる可能性が大きいのでおすすめできません。出来るだけ植え替えではなく種の状態から直まきする育て方が理想です。
適切な株間とは
種をまくときは、ポット巻き・ばらまき・すじまきとありますが、どれも種同士が重ならないようにまきます。発芽して何枚か葉が生えそろってきたら元気な苗を残して間引きしていきます。この時の株間は20~30cmくらいがおすすめです。大きく育つものだと50cmほどあったほうが育ちやすいです。
コキアの種をまくときのポイント
とても小さい種なので、まくときのポイントがあります。プランターなどに入れる土台の土は湿ったものを使いますが、上から土をかぶせすぎると発芽に影響が出るので乾いた土を軽くかぶせる程度にします。
発芽までのコツ
コキアの種は15℃以上の気温で発芽します。発芽させるコツは日当たりのよい場所に置くことです。葉が小さいうちはナメクジやダンゴムシなどの害虫に狙われやすいので、心配なら日当たりのよい室内である程度まで大きくした方が安心です。
コキアの育て方のコツ
種を植えた後の水やりや肥料など、詳しい育て方のコツをご紹介します。
コキアの水やりのタイミング
鉢植えやプランターなどでコキアの種をまいた場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。特に夏は乾きやすいので朝・夕の2回水やりをするのがよいでしょう。コキアを庭に直植えの場合は、水やりの必要はほとんどありません。
コキアの肥料のやり方
コキアの苗から植え替えをするときや、鉢植えやプランターの場合、種まきをするタイミングで土に肥料を混ぜ込んだり培養土という肥料が含まれた土を使います。そのあとは、大きく成長してきたときに2か月に1度くらい同じ肥料を追肥しましょう。直植えの場合は、肥料がなくても大丈夫ですが、大きなコキアの株にしたいと考えているなら7月ごろにカリ成分が多く含まれた肥料を置き肥するのがおすすめです。
コキアの種の採取
コキアの種は通販やガーデニングショップで購入することができますが、一度植えると種を採取することも可能です。コキアの葉が秋に色付く紅葉の季節を過ぎて茶色になってきたら種の採取時期なので、新聞紙などを広げて根元から切り取ったコキアの株を軽く振ると、ゴマのように小さい種が落ちてきます。紙袋などに入れて日陰の通気性のよいところで翌年の種まき時期まで保管しておきます。庭に直植えしている場合は、こぼれ種から自然と翌年もコキアが育つこともあります。
まとめ
コキアは、植え替えをしないことや水やり方法などコツさえ知っていれば、枯れることなく誰でも簡単に育てることができます。始めの種は通販などで購入できますし、一度育てると種を採取することもできるのでおすすめです。ボリュームがあって紅葉もするかわいらしい見た目のコキアをぜひ育ててみてください。
出典:写真AC