チューベローズの増やし方
球根植物のため、球根を分けて増やしていくという増やし方があります。球根に「子球」という小さな新しい球根が付くので、その子球を利用した増やし方です。
増やし方①球根を太らせる
チューベローズの開花が終わったら、寒くなる前に球根を掘り起こしますが、その前に球根に栄養を与え太らせておきます。葉を残し、日当たりのよい場所で育てることで球根を太らせ、さらに9月に与えた肥料を吸収させることが重要です。土の中で太らせると、球根に小さな子球が付くので、チューベローズを増やすことができるようになります。
増やし方②子球を植える
寒くなる前に球根を土から掘り出して、暖かい室内で保管します。そのときに、球根に子球が付いていたら、分けて保管するのがおすすめです。寒い場所で子球を保管すると、翌年に花が咲かないことが多いので、冬のうちは室内で休眠状態にならないように管理します。4月〜5月になったら、地面や植木鉢に植え付けて増やしてください。
チューベローズの病気と害虫
チューベローズは病気にかかりにくく、育てやすい植物といわれています。しかし、園芸の大敵ともいわれているアブラムシだけは注意が必要です。アブラムシが原因で病気にかかってしまうこともあります。そんなチューベローズの病気や害虫被害は以下の通りです。
病気と害虫①アブラムシ
アブラムシは集団で寄生することが多く、チューベローズの汁をエサとして成長します。たくさん汁を吸われると、大切な栄養分も吸い取られ、枯れてしまう恐れがあります。アブラムシを見つけたら、すぐに殺虫剤などを散布して駆除しましょう。
病気と害虫②すす病
アブラムシに寄生されたまま放っておくと、アブラムシの排泄物にカビが生え、すす病に感染してしまうことがあります。すす病にかかると、葉に黒い斑点ができるのが特徴です。この斑点が光合成を妨げることで成長が悪くなり、最悪の場合枯れてしまいます。すす病にかかった葉は、すぐに手でちぎって処分するなど、他の葉にうつらないように対策が必要です。
チューベローズの活用方法
チューベローズは、花の香りがとても魅力的な植物です。また、艶やかで色っぽい花言葉も大人の女性にぴったりで、チューベローズの香りをつけると魅力がアップするともいわれています。そんなチューベローズの香りは、さまざまなところで利用されています。チューベローズの活用方法をいくつかご紹介します。
香水
チューベローズは、香水の原料としてもよく利用されている植物です。甘くて濃厚な香りがするチューベローズは「花の中でもとくに色っぽい香り」といわれています。シャネルの香水「ガブリエル」なども、チューベローズが配合されています。
フレグランス
チューベローズは、フレグランスオイルやお香にも利用されています。チューベローズの香りを、いつでも手軽に楽しむことができるのでおすすめです。また、チューベローズの香りにはリラックス効果も期待でき、疲れているときやストレスが溜まっているときに、心を落ち着かせてくれるともいわれています。
ブーケ
チューベローズは、花屋で切り花としてはあまり見かけることがありませんが、結婚式で花嫁が持つブーケや、生花のコサージュなどでよく利用されている花です。花が白くて美しいだけでなく、とても素敵な香りがするので、女性の魅力を高める効果も期待されています。
まとめ
チューベローズの特徴や育て方、管理のコツや増やし方などをご紹介しました。球根からの育て方も簡単で、初心者でも気軽に育てたり増やしたりすることができます。ぜひ魅力的なチューベローズを育て、甘くて濃厚な香りを楽しんでくださいね。
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