ヤシの木とは?南国の木としての種類や特徴を紹介!ココナッツのこと?

ヤシの木とは?南国の木としての種類や特徴を紹介!ココナッツのこと?

ヤシの木は南国のリゾートでよく目にする植物です。ハワイやココナッツのイメージはあっても、ヤシの木の特徴や種類について詳しく知る人は少ないでしょう。ヤシの木とはいったいどんな植物なのか、その秘密をわかりやすくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヤシの木とは
  2. 2.ヤシの木の特徴
  3. 3.ヤシの木の種類
  4. 4.ヤシの木の利用
  5. 5.まとめ

ヤシの木とは

Photo byAloha_Mahalo

「ヤシの木」という言葉を聞いて連想するのは「南国」「ハワイ」「ココナッツ」といった言葉でしょう。どれも正解ですが、それがすべてではありません。ヤシは知っている人も多いメジャーな植物ですが、ヤシの木の種類や特徴を詳しく知る人は意外と少ないようです。ヤシの木とはいったいどんな植物なのか探っていきましょう。

ヤシの木の定義

Photo byQuangpraha

「ヤシの木」という呼び方はヤシ科に属する植物の総称です。南国のイメージ通り熱帯や亜熱帯を中心に分布していますが、日本にも数種類自生しています。日本の海岸沿いなどで見かけるシュロや、観葉植物としておなじみのカンノンチクもヤシの木の仲間です。ヤシ科の植物は世界にとても多くの種類が確認されています。

日本名と英語名

日本名のヤシは漢字で「椰子」と書きます。また英語ではヤシの木のことをpalm tree(パームツリー)といいます。palmはもともと「手のひら」という意味の言葉で、ヤシの葉が手のひらを広げたような形に見えることからついた名前です。

独特な木

Photo bylapping

ヤシの木は「木」ではないといわれることがありますが、なぜでしょう。そもそも木と草の違いは、植物の中に形成層という組織があるかないかで区別されます。ヤシにはこの形成層がないため、草の特徴を持つ植物です。しかし、常識的には木と考えるのが妥当であるとして、図鑑などでも「木本」つまり木として扱うことが多いようです。

ヤシの木の分類

Photo by hodgers

ヤシの木の仲間は数が多すぎて細かい分類は専門家によっても見解が分かれます。「科」の下位分類の「属」はおよそ200、さらにその下位分類の「種」は3000ほど存在するといわれています。この数字はDNA鑑定などの最新の研究で今後さらに変わっていくでしょう。

ヤシの木とココナッツ

Photo byCouleur

ココナッツはヤシの木の果実ですが、すべてのヤシからココナッツが収穫できるわけではありません。ココナッツはココヤシという種類からとれる実のことです。ココヤシのほかにも果実を食用にするヤシの木はいくつかありますが、種類によって見た目も味もまったく違います。

ヤシの木とハワイ

Photo byTheDigitalArtist

ヤシの木はハワイのシンボル的存在です。現在ハワイで最も多くみられるヤシの木はココヤシですが、実はハワイの在来種ではなくタヒチなどから持ち込まれたものといわれています。ハワイにはココヤシのほかにも多くのヤシの木がありますが、このうちロウル(loulu)と呼ばれるハワイ固有のヤシは近年数が激減しています。

ヤシの木の特徴

Photo by oatsy40

ヤシの木の仲間の多くは常緑で、温暖な気候と水はけのよい土地を好みます。暑さに強い反面寒さは苦手ですが、なかにはシュロのようにかなりの低温に耐えられる種類もあります。樹形は種類によってさまざまで、ココヤシのように一本立ちするものもあれば複数の幹が株立ちするものもあります。

花の特徴

Photo by Key West Wedding Photography

ヤシの花はほとんどが地味な色をしています。たくさんの小さな花が穂になって咲き、種類によって雌雄同株のものと雌雄異株のものがあります。画像はココヤシの花です。

ヤシの木の分布

Photo by shankar s.

ヤシの仲間は世界中の熱帯や亜熱帯を中心に一部温帯にも分布していて、日本はちょうど分布域の北限にあたります。種類別ではココヤシなど一部の例外はありますが、ほとんどの種類がそれぞれ限られた地域に分布しています。画像は東南アジアや西表島に分布するニッパヤシです。

ボタニ子

ボタニ子

次は、ヤシの木の種類や利用法を紹介します。

次のページ

ヤシの木の種類

関連記事

Article Ranking