アセビ(馬酔木)とは?毒性や開花時期などの特徴や見分け方をご紹介!

アセビ(馬酔木)とは?毒性や開花時期などの特徴や見分け方をご紹介!

アセビ(馬酔木)は、別名「馬酔草」と呼ばれる強い毒性が特徴の植物です。毒性のない植物が多いツツジ科の植物ですが、馬が痺れるほどの毒性を持っています。この記事では、アセビ(馬酔木)の特徴や開花時期、強力な毒性などについてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アセビ(馬酔木)とは?
  2. 2.アセビ(馬酔木)の特徴
  3. 3.アセビ(馬酔木)の毒性
  4. 4.まとめ

アセビ(馬酔木)とは?

アセビは、馬が痺れるほどの毒性を持っている危険な植物です。スズランのような可憐な花をさかせるため、間違えて触るなどしてしまう可能性もあるでしょう。この記事では、アセビの特徴や毒性などについてご紹介します。

基本情報

科名 ツツジ科
属名 アセビ属
原産地 日本、中国
開花時期 2〜4月
花の色 白、薄いピンク

名前の由来

アセビは、「馬酔木」の漢字のとおり「馬が酔うが如くにふらつく木」という意味です。大型の動物で毒も効きにくい馬ですが、アセビの葉や花を食べるとたちまち倒れてしまいます。また「アセビ」という読み方は、「アシシビレ」がなまった結果だという説が有力です。

花言葉

アセビの花言葉は、「犠牲」「献身」「あなたと二人で旅をする」です。馬酔木はAndromedaとも呼ばれています。これはアンドロメダという女性の名前です。アンドロメダは古代ギリシャで、自分の国のために生贄になりました。犠牲や献身などの花言葉は、これらの理由からついたといわれています。

アセビ(馬酔木)の特徴

アセビは全体に毒のふくまれている危険な植物ですが、園芸用に品種改良されていることもあります。見た目がスズランなどの植物に似ていることもあり、美しさから特に盆栽用として改良されることが多いです。ここでは、アセビの特徴についてご紹介します。

花の特徴

アセビの花には、花の先が5つに分かれているという特徴があります。全体は鐘のような形をしていて、まるでスズランの花のようです。アセビの花は縦に咲いているため落ちやすく、5つに分かれているのは中の雄しべや雌しべを守るためという説があります。

開花時期

アセビは2月〜4月と、比較的長い間花を咲かせます。他の花よりも1カ月ほど早い期間に開花するため、早春の代名詞とされることの多い植物です。2月の寒い期間でも花は寒さに耐え、花を次々と咲かせていきます。そのため俳句では「馬酔木の花」が春の季語です。

ドウダンツツジとの見分け方

ドウダンツツジは、アセビと同じツツジ科の植物です。見た目も似ていて同じ植物に見えますが、アセビと違う点があるので見分けられます。ドウダンツツジは1つの茎に5つほどの花を横につけますが、馬酔木は20ほどの花を縦につけます。その点が違うため、まずは花の数と向きを確認してみてください。

幹や葉の特徴

アセビはツツジ科の植物ですが、最大4mほどまでに成長します。これは低木の多いツツジ科では珍しい特徴です。幹は太くゴツゴツとしていて、あちこちに枝分かれしながら伸びています。また、環境にもよりますが葉にはつやがあり、枝の先で何枚かに集まっています。

街路樹にも利用される

アセビは排気ガスや汚染に強く、また日陰でも大きく育つという特徴があります。車が通ったり日当たりの悪い公園でも植えられるため、生命力が強く街路樹などに向いている植物です。また開花する期間が長く、独特の匂いもないため環境を汚す心配もありません。

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アセビ(馬酔木)の毒性

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