スズメノテッポウの生息場所による違い
スズメノテッポウは田んぼや畑、道ばたや公園などさまざまな場所に生えている雑草です。生息場所によって種子の大きさに違いがあったり、穂の形状が少し違ったりします。スズメノテッポウの生息場所や、生息場所によっての違いをご紹介します。
水田型
田んぼや河原、用水路の近くなど比較的水気の多い場所に生えている水田型のものは、種子が大きいのが特徴です。また穂の形状が荒くボサボサとした印象があります。田んぼに生えるタイミングとして「水が抜かれた時期」に一気に増える習性があるといわれています。水がなくなると種子に酸素が行き渡るため、一斉に発芽して田んぼ一面がスズメノテッポウに覆われてしまう恐れがあるので注意が必要です。
畑地型
畑や道ばたなど水気の少ないやや乾燥した場所に生えている畑地型のものは、種子が小さいため密集して生える傾向があります。穂はとてもきめ細かく、なめらかな手触りです。湿地帯に生えるスズメノテッポウとの1番の違いは「一斉に発芽せず、じわじわと増えていく」という点です。温度変化がないと発芽しないため、日当たりのよい場所と悪い場所で発芽がずれるのが原因といわれています。
スズメノテッポウの種類
スズメノテッポウにはさまざまな種類があります。見た目はどれも似ていますが、生息場所や草丈の高さ、花粉の量などもさまざまです。それぞれのスズメノテッポウの種類や特徴などをご紹介します。
オオスズメノテッポウ
オオスズメノテッポウ(大雀の鉄砲)は、名前のとおりスズメノテッポウよりも大きいのが特徴で、草丈は1mを超えるものもあります。穂の部分も5cm〜10cmほど大きく、スズメノテッポウよりもたくさんの花粉を飛ばすといわれているので、アレルギーのある人は注意しましょう。
ノハラスズメノテッポウ
ノハラスズメノテッポウ(野原雀の鉄砲)は、小ぶりなサイズで草丈は20cm〜30cmほどです。原っぱや畑など乾燥した土地に生えています。「スズメノテッポウが痩せたような形」とたとえらえる場合もあるほど、茎が細いのが特徴です。
まとめ
スズメノテッポウの名前の由来や特徴、駆除方法や種類などをご紹介しました。子どもの頃にスズメノテッポウで草笛を作った経験のある人もいるのではないでしょうか?「遊戯」という楽しそうな花言葉がついていますが、群生してしまうと駆除が大変な雑草です。さまざまな駆除方法があるので、最適な方法で上手に駆除をしてみてくださいね。