ヤマユリの育て方
ここからは、ヤマユリの育て方について紹介します。ヤマユリのような豪華な花は、育てるのが難しいというイメージを持たれることが多いです。確かに球根の植え方やウィルス病の予防など、注意するべき点はあります。逆にいえば、注意点さえしっかりと押さえれば、スムーズに管理できるということです。育て方のポイントをしっかり把握して、庭で美しい花を咲かせましょう。
ヤマユリの管理スケジュール
作業 | 適期 |
開花時期 | 7月~8月 |
植え付け・植え替え | 2月~3月 |
肥料(鉢植え) | 4月~9月 |
肥料(地植え) | 4月~9月 |
種まき | 10月~11月 |
上の表は、ヤマユリの1年間の栽培スケジュールを大まかにまとめたものです。しかし作業の適期は、栽培環境やその年の気候などでズレることがあります。栽培に必要な手入れや作業は、ほかにも日常的に行う手入れ、水やりや病気対策などがありますし、球根の植え方や植え替えの周期なども、鉢植えと地植えとではやり方が異なってきます。この表は、あくまでも目安程度と考えましょう。
育て方のポイント①栽培環境
日当たり
日当たりを好みますが、西日や真夏の直射日光などといった強い日差しは苦手です。午前中は日当たりがよく、午後は半日陰になる場所、もしくは一日中明るめの半日陰となる場所が最適でしょう。風通しのよい場所を好みますが、冷たい風は好ましくありません。地植えの場合は、冬は北風の当たらない場所がおすすめです。
用土
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水はけがよい用土が、ヤマユリの好みです。地植えの場合は、植え付ける前に土をよく耕し、腐葉土や砂などを混ぜ込んで、水はけをよくしておきましょう。鉢植えの場合は、水はけをよくするために鉢底石を用意します。用土は市販のユリ専用の土や、球根植物用の培養土がおすすめです。自分で用土を作る場合は、赤玉土(小粒)、軽石(小粒)、硬質鹿沼土(小粒)を同じ割合で混ぜた土に、腐葉土を3割加えます。
育て方のポイント②植え付け
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ヤマユリの植え付けは、種をまく方法もありますが、球根を使うのが一般的です。ヤマユリの球根は、園芸店、ホームセンター、ネット通販などで購入できます。植え付けの適期は2月~3月です。植え付けの適期が近くなると出回りますが、売り切れや買い忘れが心配なら、予約注文しておきましょう。また、植え付けは地植えと鉢植えで植え方が少し違います。ここではそれぞれの植え方の手順を紹介しましょう。
植え方の手順(地植え)
- 植え付ける前に土作りをする。30cm以上の深さに掘り返し、しっかりと耕す。終わったら苦土石灰を混ぜて、酸度を調整しておく。さらに水はけをよくするため、赤玉土や腐葉土、川砂などを混ぜる。
- 球根を植えるところから5cmくらい下の位置に、元肥を施して土を軽く混ぜておく。
- 球根を植え付ける。植え穴の深さは球根3個分が目安。球根の大きさにあわせて調整する。
植え方の手順(鉢植え)
- 鉢を用意する。サイズは8号以上の深鉢で、水はけをよくするために鉢底の穴が大きいものを選ぶ。ヤマユリは深植えが基本のうえに草丈も高い植物のため、深さは最低でも30cm以上、重量も重めのものがおすすめ。
- 鉢底石を敷いてから用土を入れる。用土の表面から球根3つ分の深さの位置に球根を植え付ける。その後、たっぷりと水を与えれば、植え付け作業終了。
鉢植えだと、球根3つ分の深さに植え付けるのが難しいこともあるよね。その場合は球根2つ分の深さで植え付けようね。
次のページでも育て方をチェックしましょう!
地植えでも鉢植えでも、深く植え付けることが植え方の基本です。