オオウバユリの育て方
ここからは、オオウバユリの育て方についてご紹介します。花が咲くまでに時間はかかりますが、年々大きくなるオオウバユリを観察しながら育ててみませんか?
種まき
種まきの前に、土づくりをしていきましょう。土には、腐葉土をたっぷりと混ぜます。よく混ぜることで、ふかふかの土が出来上がります。ここまでで、土づくりは終わりです。この土の上に、種をパラパラと蒔いていきます。種の上には土を被せる必要はありません。
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木の葉だけでできている腐葉土です。水と肥料をよく吸収しますので、植物に栄養が十分に行き渡ります。微生物の働きにより、土がとてもふかふかな状態になりますよ。
水やり
生息地からも分かるように、オオウバユリは水を好む植物です。土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。特に芽を出してからは、常に土が湿っている状態を保つことが必要です。土を乾かさないように水やりを続けると、翌年芽を出します。
肥料
植物が成長するために必要な栄養素は、何かご存じですか?葉や根を大きくするために必要なものは、チッ素とカリで、花を咲かせるために必要な栄養素がリンです。この3つが含まれている肥料を与えると、オオウバユリは大きく成長し、立派な花を咲かせます。
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植物にとって必要な、チッ素・リン酸・カリがバランスよく含まれています。有機質は分解された後、土をふかふかにする効果があります。本来、廃棄するものを肥料に再利用していますので、環境にも優しいものになります。粒状の肥料ですので、使いやすいですよ。
オオウバユリの年表
1年目の秋、種を蒔いたオオウバユリは、翌年の春に芽を出し、その年は1枚葉のまま冬を越します。3年目、4年目と葉を増やし、鱗茎にも栄養を蓄え、大きくなり続けます。8年目頃の7月上旬になると、茎を伸ばし始め、花芽をたくさんつけます。7月下旬~8月上旬、オオウバユリは花を咲かせます。
1年目 | 種まき |
2年目 | 芽を出す |
3年目以降 | 葉を増やし続ける |
8年目 | 花芽をつけ開花 |
オオウバユリの食べ方
オオウバユリの鱗茎は、大人の拳ほどの大きさがあり、アクが強い山菜になります。味は甘味を感じることができますが、苦味も若干あります。秋、花が咲き終わってから、収穫をします。アイヌ民族のように春や夏に収穫もできますが、秋に収穫したものより味が落ちてしまいます。
収穫の仕方
花が終わり、実が裂けた頃が収穫の適期です。収穫には、スコップを用意しましょう。オオウバユリの根元にスコップを刺して、掘り起こします。枯れてしまった茎を持ち上げると、根が浅いオオウバユリは簡単に抜けます。これで収穫は完了です。
オオウバユリの料理
収穫したオオウバユリを、調理して食べてみましょう。アイヌの人々が食べていたという料理もご紹介します。
アイヌ民族のシト
アイヌ民族の食べ方から紹介します。アイヌの人々は、収穫したオオウバユリを水に浸けてから臼で挽き、デンプンを取り出していました。このデンプンを団子にして、フライパンで焼くとシトの完成です。アイヌの人々はシトをそのまま食べていましたが、みたらし団子のようにタレを付けると美味しく食べられますよ。
グラタン
オオウバユリのグラタンはいかがですか?濃厚なホワイトソースにオオウバユリの甘みが加わり、とても美味しいグラタンができますよ。オオウバユリの鱗茎には、1かけずつ薄皮が付いています。この薄皮を取り除いてから、20秒ほど茹でましょう。じゃがいもにも似た食感ですが、オオウバユリの苦さもあり、一味違ったグラタンが出来上がります。
天ぷら
もう1つ、食べ方を紹介します。ホクホクとして、甘い天ぷらです。食べてみると、さつま芋の天ぷらにも似た味を感じられます。1かけずつ、溶いた天ぷら粉にくぐらせて、170度の油でサッと揚げます。天つゆで食べても美味しいですが、塩で食べた方がオオウバユリの味を感じることができます。

ボタ爺
まとめ
オオウバユリがどのような花なのか、おわかりいただけたでしょうか。何年もの長い時間をかけやっと咲いた花は、たった5日ほどで枯れてしまうはかないところも特徴の1つです。オオウバユリを食べる機会があれば、このオオウバユリの一生を思い返しつつ食べると、また違った味に感じられるかもしれませんね。
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オオウバユリの鱗茎は、茹でてマヨネーズをかけるだけでも美味いんじゃよ。