コクリュウ(黒竜)とは?特徴や植え方・増やし方など育て方をご紹介!

コクリュウ(黒竜)とは?特徴や植え方・増やし方など育て方をご紹介!

コクリュウ(黒竜)という植物をご存知ですか?リュウノヒゲ(龍のひげ)の仲間で、名前の通り葉が黒く、寄せ植えやグランドカバーにもよく使われています。このコクリュウ(黒竜)について、特徴や植え方・増やし方、また花言葉について詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.コクリュウ(黒竜)とは?
  2. 2.コクリュウ(黒竜)の特徴
  3. 3.コクリュウ(黒竜)の植え方
  4. 4.コクリュウ(黒竜)の育て方
  5. 5.コクリュウ(黒竜)の増やし方
  6. 6.コクリュウ(黒竜)の利用方法
  7. 7.コクリュウ(黒竜)の花言葉
  8. 8.コクリュウ(黒竜)の仲間
  9. 9.まとめ

コクリュウ(黒竜)とは?

コクリュウ(黒竜)はリュウノヒゲ(龍のひげ)の一種で、光沢のある黒い葉が大きな特徴です。このコクリュウ(黒竜)とはどのような植物なのか、詳しく説明します。

コクリュウ(黒竜)とはどんな植物?

コクリュウ(黒竜)の基本情報
科名 スズラン科
属名 リュウノヒゲ属
学名 Ophiopogon planiscapus 'Nigrescens'
形態 多年草
原産地 日本・東アジア
草丈 20cm
開花時期 6月~8月
耐寒性 強い
耐暑性 強い

黒い葉が美しい

コクリュウのような黒い葉は植物としては珍しく、緑色が主になる庭の中で、ワンポイントとして大きな役割を果たします。また黒という色はモダンな雰囲気も演出してくれるので、和風だけでなく洋風の庭にもよく似合います。

強靭な性質なので初心者でも育てやすい

耐寒性・耐暑性はともに強く、植えっぱなしでもどんどん増えていきます。乾燥にも強いので、水切れして枯れることもなく、初心者にはとても育てやすい植物です。

日陰でも育つ

また、コクリュウは日当たりのいいところから日陰まで、どんな場所でも元気に育ちます。北側で一日中光が当たらないようなところでも大丈夫なので、家の裏庭やビルの植栽としてもよく利用されています。

グランドカバーとして利用できる

根は地中で横に伸びてどんどん新しい株を増やしていくので、グランドカバーとしてよく利用されています。また葉は密集して生える特徴があり、雑草が出る余地も与えないのでとても便利です。

コクリュウ(黒竜)の名前の由来と別名

ボタニ子

ボタニ子

「コクリュウ」って変わった名前だなぁ~。どうしてこんな名前がついているの?

黒いリュウノヒゲだからコクリュウ(黒竜)

コクリュウ(黒竜)は黒いリュウノヒゲという意味です。もともとリュウノヒゲという名前は、細くて長い葉がまるで竜のひげに似ていることに由来しています。細長く伸びた黒い葉は、確かに想像の生き物とされる竜の立派な髭によく似ていますね。

別名はブラックドラゴン

また、コクリュウ(黒竜)はブラックドラゴンと呼ばれることもあります。日本語をそのまま英語訳した名前ですが、コクリュウ(黒竜)の黒光りする葉が持つクールなイメージにぴったりの名前ですね。

ボタニ子

ボタニ子

ブラックドラゴンってかっこいい~!!アニメのキャラに登場しそうな名前だわ。

コクリュウ(黒竜)の特徴

コクリュウ(黒竜)の葉の特徴

細長く真っ黒な葉がシャープな雰囲気

コクリュウの一番の特徴は葉の色です。名前通りの黒い葉は、渋さもあり、上品さもあり、周りのグリーンを引き立てる名脇役的な働きをしてくれます。また、細長い葉の形はとてもシャープな雰囲気を持っているので、ワンポイントとして植えると、雰囲気を引き締めます。葉は照りがあるので、光が当たると黒い色が輝くように見えてとてもきれいです。

コクリュウ(黒竜)の花の特徴

可愛らしい小さなピンクの花

コクリュウの花は初夏の6月頃から咲きだし、8月頃までが開花時期になっています。よく探さないと見つけられないような小さい花で、色は白から淡いピンク色です。真っ黒な葉の中にポツンと淡いピンク色の花が咲く様子は、また特別な可愛らしさがありますね。

コクリュウ(黒竜)の実の特徴

ブドウのような真っ黒な実

コクリュウの実は葉と同じように真っ黒です。緑色のリュウノヒゲには青い実がつくのでその点が違っています。大きさは5mmほどで艶(つや)があります。ブドウの実にも似ていてとても可愛いですね。

コクリュウ(黒竜)の植え方

コクリュウは真冬や真夏以外であれば、特に季節を選ばず、ほぼ一年を通じて植えることができます。グランドカバーとして広い場所に植えることも多いので、園芸店ではトレイの箱単位で販売されているのもよく見かけます。ここではどんな用土でどんな場所に植えるといいのかについて説明します。

植え方①用土

水はけが良ければどんな土でも育つ

用土は一般的な植物と同じように、赤玉土7割に腐葉土3割を混ぜた用土を使うといいでしょう。コクリュウは特に用土を選ばず、どんな用土でも丈夫に育ってくれます。水はけがいい用土であれば大丈夫です。

植え方②場所

日当たりから日陰までOK

コクリュウは日当たりのいいところはもちろんですが、日が当たらない日陰の場所でも生育できます。ただ、全く日差しがない場所では緑色の葉が出てくることもあります。そこでコクリュウの黒い葉の色も美しく出て、元気な株に育てるためには、適度に光が当たる半日陰の場所に植えるのが最適と言えます。

植え方③株間

よく増えるので株間は広めに

コクリュウを植える場合は株と株の距離を少し広めに植えるのがコツです。とても強靭なので放っておいてもどんどん株を増やしていきます。そこで最初から株間をつめていると、窮屈になって増えるのを妨げてしまうことになります。植え始めは隙間があっても、そのうちびっしり詰まってくるので大丈夫ですよ。

次のページでは、コクリュウの育て方を解説します!

コクリュウ(黒竜)の育て方

ボタニ子

ボタニ子

コクリュウを植えた後、どんな風に育てていけばいいのかわからないんだけど…育て方のコツがあれば教えてください!

育て方①水やり

乾いてきたらたっぷり水やりする程度で大丈夫

コクリュウは乾燥に強いので、庭植えにした場合は特に水やりをしなくても大丈夫です。逆に加湿には弱いので水の与え過ぎは避けないといけません。鉢植えにした場合は土が乾いてきたらたっぷり水を与えましょう。春から夏にかけて、新芽が出たり花が咲いたりする頃には、十分な水分がある方が葉が生き生きとして元気に育ちます。

育て方②肥料

肥料はごく少量与えるだけでいい

肥料は庭植えの場合はほとんど与えなくてもいいでしょう。鉢植えにした場合は、緩効性化成肥料をごく少量与えてやります。肥料が無くても枯れることはありませんが、養分が全く無くなってしまうと葉の艶(つや)が悪くなったり、花が咲かなくなったりします。

育て方③剪定

枯れたり長すぎたりする葉だけ剪定する

コクリュウの剪定は特に必要なものではないので、枯れて気になるような葉があれば取り除いてやる程度で大丈夫です。特に葉が長く伸び過ぎてしまったり、窮屈そうに混み合っているような場合は、適当に刈り取ってやるとスッキリしますね。

育て方④病害虫

Photo byzserg

病害虫の被害はほとんど無い

コクリュウの病気はほとんどありません。害虫はナメクジの被害にあって新芽や花芽が食べられたりすることがあります。ナメクジを見つけたらこまめに取り除いてあげるといいでしょう。

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コクリュウ(黒竜)の増やし方

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