ソバナ(岨菜)とは?植物の特徴や育て方、おすすめの食べ方までご紹介!

ソバナ(岨菜)とは?植物の特徴や育て方、おすすめの食べ方までご紹介!

野山に咲く高山植物の一種であるソバナ(岨菜)は、まるで釣り鐘が成っているような可愛い花を咲かせます。また、見た目の美しさだけではなく実用性の高い植物でもあります。今回はソバナの育て方を中心に、主な特徴や食べ方などをくわしく見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.ソバナとは?
  2. 2.ソバナの特徴
  3. 3.ソバナの育て方
  4. 4.ソバナのおすすめな食べ方
  5. 5.まとめ

ソバナとは?

Photo by papatomom

ソバナ(岨菜)とは、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国の山地などを自生地に分布しているキキョウ科ツリガネニンジン属の植物です。高原や野山に咲いているかわいらしい花を咲かせるソバナにはどのような特徴や育て方、植え替え方法があるのでしょうか?今回はソバナの特集として、その魅力や特徴、食べ方などをご紹介していきます。

ソバナの名の由来

ソバナの名称の語源にはいくつか説があります。菜を茹でてみるとまるで蕎麦に似た薫りがしてくることで、最初は「蕎麦菜(ソバナ)」という名前になり、それが次第に変化したという説がもっとも濃厚な説として知られています。

その他のソバナの名の由来

また、険しい山道のことを「岨道(そばみち)」と呼んでいて、その斜面に多く生える草花なので「岨菜(そばな)」となったという説があります。他にも、木こりなど山奥に接する人々のことを「杣人(そまびと)」と呼び、そのような人達が立ち入る場所に多く生えているので「杣菜(そばな)」の名になったという説もあります。

ソバナの花言葉

ソバナは別名では「ツリガネソウ」とも呼ばれています。可憐な一輪の花を茎から咲かせる姿からこの名前を連想させました。ソバナの花言葉は「清らかな愛」です。この花言葉が最も似合うくらい、そっと野山に咲いている可憐な草花です。

ソバナの特徴

Photo by peganum

ソバナは主に山地で自生している植物です。その茎は高さは50cm~1mほどが標準です。葉は長い柄があって全体的に卵形のように広がっていきます。また葉は薄くて柔らかく縁があらい鋸歯のような形状になっています。花の開花時期は8月頃で、うす紫色で茎の真上に咲いて円錐型で垂れ下がり、先端に広がった鐘形に連なって咲きます。

ツリガネニンジンと間違いやすい

ソバナはまるで釣り鐘のような形の青紫色の花を咲かせるのが大きな特徴です。その花が「釣鐘人参(ツリガネニンジン)」の花ともよく似ています。お互いを見間違いやすいのですが、もともとツリガネニンジンの場合は花が輪生しています。それに対してソバナの花は一つずつ独立して咲く性質になっているので、そこで見分けられます。

ソバナの同品種

ソバナと同じ仲間の品種としては、イワシャジン、ヒメシャジン、ホウオウシャジン、ミヤマシャジンなどシャジンの種類や、ハタザオキキョウといったキキョウの種類があります。これらも山地の岩場、湿地、高山などに自生しています。特にミヤマシャジンやハタザオキキョウは、釣り鐘のような花で見た目も似ていることで知られています。

次のページでは、ソバナの育て方を解説します。

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ソバナの育て方

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