秋明菊(シュウメイギク)とは?特徴や植え替えの時期・手順を解説!

秋明菊(シュウメイギク)とは?特徴や植え替えの時期・手順を解説!

秋明菊は別名「貴船菊(キブネギク)」とよばれるキンポウゲ科の多年草で、古くから日本で自生しています。秋には風にゆれる長い花茎が特徴で、優雅でな姿に魅了させられる植物です。手入れも簡単で丈夫な秋明菊の、植え替え時期や方法とかんたんな増やし方をご紹介いたします。

記事の目次

  1. 1.秋明菊(シュウメイギク)とは?
  2. 2.秋明菊(シュウメイギク)の育て方
  3. 3.秋明菊(シュウメイギク)の増やし方
  4. 4.秋明菊(シュウメイギク)の花後の手入れ
  5. 5.秋明菊(シュウメイギク)の病害虫
  6. 6.秋明菊(シュウメイギク)の冬越し
  7. 7.まとめ

秋明菊(シュウメイギク)の花後の手入れ

植物は種をつけると株が弱りますので、種を取るつもりがなければ花後は早めに切り戻し剪定をします。古い葉がたくさんついていますと、株がむれたりして病害虫の発生を呼ぶことになります。

切り戻し剪定

花後に一番上の葉のすぐ上あたりから花茎ごとカットします。そのままにしておくと丸い球ができて、中から綿毛に無数の種がついた状態となります。翌年もきれいに花を咲かせるために、花後は切り戻し剪定をします。

刈り込み剪定

日当たりのよい場所で栽培していると、秋明菊はいくらでも広がっていきます。蒸れによる病気や害虫におびやかされるので、定期的な手入れとして大胆に刈り込み剪定をします。冬場には地上部は枯れますから根元のそうじをかねて、地面のきわから刈り込みをし風通しをよくします。

秋明菊(シュウメイギク)の病害虫

出典:写真AC

秋明菊の好む栽培環境は保水性が高く株元に直射日光があたらない場所です。雨が続いたりすると虫の発生やカビがもとの病気もおこります。秋明菊に発生する病気と害虫についてお伝えします。

秋明菊(シュウメイギク)の病気

病気の種類

  • 白絹病:水はけがわるいと発生
  • うどん粉病:葉がこみあって風通しがわるいと発生

治療と対策

水はけよく風とおしがよい環境をつくることが大切で、こみ合った葉を放置したりして株元が不潔になると、病気にかかりやすくなります。そのため不要な葉や枝は刈り込み剪定し、蒸れをさけましょう。また少量を刈り込む「すかし剪定」も効果的です。うどん粉病は初期ならば「重曹水」や「お酢」のうすめたものをスプレーするだけで改善する場合もあります。

秋明菊の病気

  • うどん粉病は初期なら重曹やお酢のスプレーをかける
  • 病気の葉をつみとり不要な枝の刈り込み剪定をして株元を清潔にする
  • 薬剤を購入するときは症状にあった適切な薬をえらぶ

秋明菊(シュウメイギク)につく害虫

害虫の種類

  • アブラムシ:新芽について液汁を吸ったり、ウィルスを媒介することも
  • シンクイムシ(ガの幼虫):成長が止まることがある
  • ハダニ:日当たりが良すぎる場合の夏に発生もみられる

害虫の対策

薬剤をつかわない方法としては、アブラムシに牛乳をスプレーして窒息させる方法もあります。ハダニは水道水のシャワーで洗い流す方法もよく知られており、早め早めの観察と対応で被害を少なくできます。

秋明菊の害虫

  • アブラムシは牛乳のスプレーが有効
  • ハダニはシャワーで洗い流す
  • 薬剤の使用は害虫にあったものをえらぶ

秋明菊(シュウメイギク)の冬越し

秋明菊は冬場は地上部は枯れて、春と共に芽吹きをします。落葉樹の側などに植えた場合は落ち葉がマルチングの役目をしてくれるので、地植えの場合は楽に冬越しできます。育て方の注意点は鉢植えの場合、冬場に水切れして枯れることがあり注意が必要です。

秋明菊の冬越しの注意点

  • 冬場でも乾燥させ過ぎないようにする
  • 地植えはマルチングや腐葉土をたっぷりとかぶせる
  • 鉢植えは定期的に水やりがかかせない

まとめ

秋明菊は古くに日本にわたってきて風土によくあった植物で、秋かぜに優雅にゆれる秋明菊は育て方も初心者むけでよく増えます。お気に入りのひと株をむかえて育ててみてはいかがでしょうか。

西澤千鶴
ライター

西澤千鶴

子供の頃、父が買い求めたシンビジウムの「マリリンモンロー」当時珍しかったうす紫色のばら「ブルームーン」がガーデニングの原点です。プロの料理人としての活動後、大好きな料理につかうハーブや夏野菜を育てて楽しんでいます。

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