クロメンガタスズメの幼虫
とっても食欲旺盛なクロメンガタスズメの幼虫の生態は、もりもりと野菜を食べるだけあって大きく、色は緑または黒みがかっており、縞のような柄があることが特徴です。孵化した幼虫は体長が約10cm~13cmになり、お尻側に約1cmの角があります。毒々しい見た目をしていますが、毒はもっていないため、手で触ってしまっても問題はないでしょう。
クロメンガタスズメの卵の特徴
クロメンガタスズメの卵は楕円形でぷっくりと丸みがあり、少し黄みがかっていて、大きさは2mmほどです。モンシロチョウやコナガの卵に比べて大きいです。
被害を受けやすい野菜と被害例
クロメンガタスズメの被害を受けやすい野菜は、主にナス科です。中でもトマト、ナス、ゴマが大きな被害を受けやすいことが報告されており、幼虫はナス科以外にもシソ科、ウリ科、アサ科、キク科、マメ科など、さまざまな種の野菜を食べます。クロメンガタスズメの幼虫は食欲旺盛なため、早く駆除しないと野菜が穴だらけになり、そのまま枯れてしまうほどです。
アオムシが発生する原因
卵が孵化し、アオムシがあらわれると作物に被害が出てきます。畑で飛び交うチョウの姿は、のどかで絵になりますが、野菜を育てている者にとっては脅威です。具体的にどのような被害が出るのかをみてみましょう。
アオムシが発生する原因①アブラナ科を育てている
野菜がアオムシに食べられてしまう原因について見ていきましょう。春になるとモンシロチョウは、決まってアブラナ科の野菜に飛来します。これはモンシロチョウが、アブラナ科の野菜が出す成分に引き寄せられるためで、その成分は「カラシ油配糖体」といわれる成分です。アブラナ科の野菜に、モンシロチョウが好むカラシ油配糖体の成分があることで、アオムシの被害を受けるとされています。
アオムシが発生する原因②薬剤で益虫も駆除している
薬剤を使用した場合、アオムシの卵を食べてくれる存在である益虫をも駆除してしまう可能性があります。益虫がいなくなった野菜では、アオムシが増える傾向にあります。
食害を防ぐさまざまな方法や対処法
アオムシの食害から、野菜を守る方法がいくつかあげられます。薬剤での予防・殺虫や、防虫の網または寒冷紗をかける方法です。ほかにも、アオムシの嫌がる香りの強いハーブ類を野菜の周りで育てる方法もあります。
ボタ爺
さっそく食害を防ぐ方法を見ていくぞ!