採集コンテナについて
採集コンテナとは、主に農業において野菜やくだもの、花などを収穫するときに収穫物を入れるためのコンテナです。収穫コンテナ、収穫カゴと呼ばれることもあります。
採集コンテナの用途
採集コンテナの用途は主に収穫作業ですが、一時的に農業資材や道具を入れて保管したり、持ち運んだりすることにも使えます。また、強度があり通気性が確保できる点を活かして、苗を育てるときに採集コンテナを裏返して台にし、苗を育てている農家もあります。
採集コンテナの取り扱い
採集コンテナは樹脂(プラスチック)でできており、長い間使用していると劣化します。また日の当たる場所に放置したり、雨ざらしにしておいたり、イス代わりに使ったりということを続けていると劣化が早くなるため、使わないときは洗って保管しておくのがおすすめです。
採集コンテナが買える場所
ホームセンターや種苗店、インターネットでも購入できます。インターネットのほうが品揃えは充実していますが、1個が大きな商品のため、安いと思って購入したら意外に送料がかかることがあります。また商品によっては「個人向けの販売はしない」というものもあり、希望の商品が予算内の価格で買えるとは限りません。インターネットで見つけた商品が個人販売不可であれば、一度種苗店などに入荷しないか聞いてみるのもおすすめです。
フリマなどで出品されていることも
採集コンテナはフリマサイトやオークションで販売されていることがあります。場合によっては引き取りに行けば無料でもらえることもあるので、新品にこだわらない人にはおすすめです。
採集コンテナ選びのポイント
採集コンテナにはさまざまな種類があります。ポイントを押さえて自分に合ったものを選びましょう。
採集コンテナ選びのポイント①サイズ
採集コンテナは幅や高さがそれぞれ異なっています。特にインターネットでは気をつけてサイズを確認しておかないと、届いたものが小さすぎた、大きすぎたということがあります。採集コンテナはメーカーや種類を統一しておいたほうが、重ねるときに困りません。
大きければよいわけではない
サイズを選ぶときは収穫物を考えて選びましょう。例えば大きいコンテナを購入しても、トマトなどを収穫する場合たくさん入れると下のほうがつぶれてしまうため、あまり適していません。また、じゃがいもや玉ネギなどの根菜類はたくさん入れても持ち運べなくなることがあります。入れるものをあらかじめ想定してサイズを選択しましょう。
採集コンテナ選びのポイント②価格
採集コンテナは、安いものはホームセンターなどで1個600円~700円前後で販売されています。ただし「もっと通気性がよいものがいい」「頑丈なものがいい」「折りたたみたい」「色にこだわりたい」などの希望があると、3,000円以上になることもあります。
採集コンテナ選びのポイント③強度
重たいものを収穫したり、運搬したりする人向けに、強度の高い採集コンテナも販売されています。ただし、丈夫にできている分コンテナ自体の重量もやや重くなります。また底面がメッシュではないので、通気性はあまりよくありません。家庭菜園で使用する場合は一般的なコンテナでも強度は十分でしょう。通常のものでも収穫物を20kg前後は入れることができます。
採集コンテナ選びのポイント④通気性
採集コンテナは底までメッシュになっているものと底が平らになっているものがあります。メッシュになっているほうが通気性が高いので、洗った収穫物の水切りをしたい場合にはおすすめです。ただし、底がメッシュだと、収穫作業中地面においたときに下から土が入り、収穫物が汚れてしまうことがあります。アルミカートなどにのせて収穫するか、草やマルチの上に置くなどして対策しましょう。
採集コンテナ選びのポイント⑤使用しないときの収納方法
採集コンテナを使用しない場合は、収納しておく必要があります。専業の農家がコンテナを重ねて外に保管しておくことがありますが、雨や日光にあたると劣化しやすくなるため、あまりおすすめはできません。
収納に便利なコンテナの種類は?
倉庫や軒下、室内に収納する場合、スペースが限られていれば折りたたみコンテナやネスティングコンテナが便利です。折りたたみコンテナは側面を折りたたむことによって、薄い状態で保管ができます。ネスティングコンテナとは、コンテナを重ねたときに下のコンテナに上のコンテナを入れられるもののことです。重ねて収納できればこちらも省スペースで保管できます。
次のページでは、おすすめの採集コンテナをご紹介します。